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大手保険会社の不正事件
2018年~2019年に大手保険会社「かんぽ生命」の不正契約問題が発覚しました。
かんぽ生命とは
かんぽ生命は、生命保険業界 第2位の総資産を誇る有名な保険会社です。郵政民営化に伴い日本郵政の保険業を引き継いで設立した、元国営の会社です。

(引用)かんぽ生命HPより
不正契約の内容
どのような不正をしていたのでしょうか。不正内容を一覧にしました。
※(かっこ)に示す件数は、2014年4月~2019年3月の間に契約したうちの件数です。
・ 二重契約(約75,000件)
・ 3ヶ月以上の無保険(約46,000件)
・ 特約切り替えで済むのに新規に保険を契約させる(約26,000件)
・ 補償内容が同じor悪化するのに新規に保険を契約させる(約15,000件)
・ 乗り換え不可能な保険を契約させる(引受拒絶約18,000件、支払拒絶約3,000件)
・ 解約したい顧客に対し、解約を25か月まで引き延ばす …など
5年間でこれだけの件数の不正契約があったということは、日常的に不正がおこなわれていたことがわかります。
不正横行の原因は?
どうしてこのような不正契約が多発していたのでしょうか。
植平社長(2019年7月当時)によると、会社側が立てた「過剰なノルマ」や「パワハラ」が不正契約の原因であるとしています。また、会社側が作成した顧客への営業手法の話法の研修用資料(マニュアル)自体が、不適切な営業手法をのせていた、とのこと。
「顧客を蔑ろにした数字ありき」の組織体制が問題だったようです。
2022年春、不正発覚から一時廃止していた個人向け営業目標を復活させたとのこと。不正の温床だった「数字ありき」の風土が復活しないかと警戒する声もありますが、どうなのでしょうか…。
保険の確認・見直しを
このように大手保険会社でも不正を働くことがあります。
もしかしたら、あなたが現在加入している保険も不正契約かもしれません…。
今一度、契約内容「約款」を確認することをおすすめします。
↓動画でも解説してますので、よければ見てください!
以上、保険の罠「大手保険会社の不正問題」でした。
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