こんにちは!ロキ兄さんです。
中国の上海市場で、日本株ETF・米国株ETFの買い付け規制のニュースが入ったと思いきや今度は空売りの規制も入りましたね。
続けて中国恒大集団の清算も報じられて、いよいよ中国大丈夫かなーと心配になってきています。今回は恒大集団の清算でリーマンショックのようなことが起こるのかについて一緒に勉強していきましょう!
中国恒大に清算命令 裁判所が債務整理手続きへ
香港の高等法院(高裁)は29日、経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団に対し清算命令を出した。香港メディアなどが報じた。今後、裁判所が選ぶ管財人が資産売却などを行い、債権者と協議して債務を整理する手続きに入る。同社の2023年6月末時点の負債総額は2兆3882億元(約50兆円)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ae65c51a9ecc7162cd4209e11126b14f01744b3
恒大は不動産事業の大部分を中国本土で展開しており、本土の裁判所の許可が別途なければ資産を差し押さえることは難しいとのこと。
経済社会の混乱も懸念され、実質的に中国政府の判断次第となるため、手続きがどこまでスムーズに進むかは見通せない模様です。
この清算命令も裁判所に申し出があってから1年半以上もかかっているので、まだまだ時間がかかりそう。
そもそも恒大集団とはどんな会社なのかを復習すると、
・恒大は実業家の許家印氏が1996年に中国南部・広州で創業
・不動産部門では中国全土280以上の都市で1300以上のプロジェクト
・許氏はかつて中国一の富豪で、米誌フォーブスは資産を425億ドル(約6兆3000億円)と推定していた
中国版リーマンショックの再来?
恒大集団の清算をきっかけに世界的な不況は広がっていくのでしょうか?
中国の不動産市場は、アメリカのサブプライム・ローンのように金融インフラと連動しているわけではありません。
さらに中国の元は米ドルほど世界的な影響力はありません。
中国の海外投資の縮小は考えられますが、中国人投資家よりもヨーロッパの投資家の方がはるかに多く日本株に投資しているため日本株への影響はそこまで大きくないと思います。
中国国内での金融システムへの影響や不動産市場の不況はあるかもしれませんが、結局中国の国内問題として終わる可能性も。
全体への影響はそこまででもなさそうですが、個別株では大きく影響を受ける銘柄も。
Kabutanさんで検索すると、
東レ、旭化成、花王、TOTO、日本製鉄、ダイキンなどなど
かなりの名だたる企業がたくさんありますので持っている銘柄によっては注意が必要かもしれません。
ただ全体としては米国の不況などよりは影響が少ないと思っています。