本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
目次
本日(3/17)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比+323円(+1.20%)の27,333円という結果でした。
今日は前日比221円高とやや上昇してスタートしました。
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて積極的な買いは手控えられました。金融株は長期金利が下がっている中で買われる理由がなく、中国人観光客の回復が期待できるインバウンド関連銘柄が好まれているようです。
前日の米市場ではハイテク関連銘柄が上昇したため、半導体や電子部品関連銘柄は堅調でした。
もうすぐ株主優待や配当の権利落ちなので、それらを狙った買いも多くなりつつあります。
最終的には1%超えの上昇で2日続伸。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
サンリオ(8136)
サンリオ(8136)は日本を拠点とするキャラクター事業を展開する企業です。同社は、可愛らしいキャラクターとして知られる「ハローキティ」をはじめ、多くのキャラクターを生み出しており、グッズやアクセサリー、衣料品、文房具などの製造販売を行っています。
サンリオは、1960年に創業され、最初は日用品の卸売業を営んでいましたが、1974年にハローキティを生み出したことで世界的な知名度を得ました。
現在、同社は日本をはじめ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど、世界各地に拠点を持ち、グローバルな事業展開を行っています。
サンリオは、2023年2月9日にキャラクターの知的財産権などを管理するライセンス事業で売り上げ計上の時期を操作していた疑いがあると発表しました。
本来計上すべき月ではなく、月次の売上予算に合わせるために任意の月にずらした可能性があるとのこと。
この粉飾決算の疑いで、サンリオの株価は急落。4,900円ほどの株価が一気に3,800円まで下落し約23%も下がっていました。
昨日の速報で、サンリオは国内のライセンス事業で売上の計上時期を不適切に操作していたことが明らかになり、報告書を公表しました。
複数の担当者が、営業目標を達成できなかった月に計上する操作を繰り返しており、最長で約9年にわたって行われていたということです。
原因は、売り上げの実績が予測とかけ離れた結果にならないように担当者がプレッシャーを感じていたことが挙げられました。
粉飾決算をするとどのようなことが起こるのでしょうか?
一般的に考えられるのは、
①投資家や取引先、顧客など、企業に関わる人々から信頼を失い、企業イメージが悪化する
②法律に違反するため、企業や関係者に刑事罰や民事訴訟などの法的問題が生じる可能性
③粉飾決算により、実際の業績と異なる業績目標が設定された場合、経営不振に陥る可能性
などがあります。それらを受けて株価が急落することが多く、実際に2月の下落もこのような理由でした。
そんなサンリオですが、16日に決算を発表。
23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.5倍の110億円に急拡大。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は16円)に増額修正しました。
MARKET SPEED
それを受けて本日の株価は前日比+700円 (+16.73%)
現在値4,885円とストップ高に。
粉飾決算と言っても、多額のマイナスを隠したり収益を大幅に水増ししていたわけではなく、あくまで日付をずらしていただけと受け止められたようです。
会社ぐるみの粉飾ではないので、ある程度は仕方がないと思う部分もあります。
ロキ兄さんが興味をもったニュース
FRBから1週間で22兆円借り入れ-銀行が流動性の最終手段に殺到(ブルームバーグ)
最後の貸し手である米連邦準備制度理事会(FRB)が、2つの貸出制度を通じて銀行に対して提供した融資額が、15日までの1週間で計1648億ドル(約22兆円)に達しました。
連銀窓口貸出制度を通じた借り入れは、1528億5000万ドルとなり、前週の45億8000万ドルから増加し、過去最高を記録しました。
これは、2008年の金融危機時に記録した1110億ドルを上回るものです。
FRBが12日に導入した新しい制度「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFFP)」による借入額は、119億ドルでした。
もうすでに、リーマンショックの時に近い状態になっています。なんとか政府やFRBが保とうとしていますが、何かあった時にフォローできない状態。
米国株を今買うのは「飛んで火に入る夏の虫」になりそうです。