本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!ディスコ(6146)
概要
株式会社ディスコは、シリコンウェハー加工機器メーカーとして知られています。
世界中の半導体メーカーや電子機器メーカーとの信頼関係を築き上げ、その製品は業界で高い評価を受けています。
今回は、ディスコの歴史と事業内容、最新の決算についてご紹介します。
ディスコの歴史
ディスコの歴史は1937年に広島県呉市において工業用砥石メーカー「第一製砥所」として創業されました。関家三男(せきやみつお)氏によるこの創業は、砥石製造のスタートを切った瞬間でした。
1956年に国産初の極薄レジノイド砥石の実用化に成功しました。この革新的な技術は、砥石の切断能力を飛躍的に向上させ、製品品質の向上に大いに寄与しました。
1968年にディスコは超極薄切断砥石「ミクロンカット」を発表しました。これは当時の切断機器で起こっていた砥石の破断問題を解決するため自社で切断装置の開発を行うことになりました。この切断装置は、ディスコの成長と技術力の象徴となる存在となりました。
1975年ディスコは半導体切断装置である「ダイシングソー」を発表しました。この革新的な装置は、半導体ウェハーの高速・高精度な切断を可能にし、半導体製造業界において大きな注目を集めました。
世界で初めて砥石の技術を半導体製造工程の切断に導入。いまだにこのダイシングブレードは、同社のみの技術で世界でも代替技術がありません。
そして、1977年現在の社名である「株式会社ディスコ」へと改名しました。1999年には東証一部上場を果たし、市場での認知度と信頼性を高めました。
2018年には長野県茅野市にディスコ長野事業所・茅野工場が開設され、その翌年2021年には新棟の操業も開始されました。これにより、ディスコは生産能力の拡大とさらなる技術革新に取り組むことができました。
ディスコは創業以来、常に変化する産業環境に対応しながら、革新的な技術と製品の開発に取り組んできました。その結果、半導体産業をリードする存在としての地位を確立し、世界中の顧客からの信頼を得ている企業です
事業内容
ディスコは、精密加工装置事業、精密加工ツール事業、およびアプリケーション事業を展開しており、半導体製造において欠かせない技術と製品を提供しています。
今回はその中でも主力の2つをご紹介します。
精密加工装置事業
ディスコは、加工装置の開発・製造・販売を行う精密加工装置事業を展開しています。ディスコの装置は、寸法を細かくコントロールしながら、対象物を「小さく」「薄く・平坦に」「強固に」加工することができます。
具体的な精度を挙げると、ディスコの装置は1/10000 mmレベルの寸法制御を可能にし、割れや欠けを抑えた高品質な切断を実現します。1辺がわずか1mm以下の小さな部品への切り分けも可能です。髪の毛の断面をさらに分割できるほど、細かな加工が行われます。
ダイシング(切削)装置の世界シェアは7~8割でディスコは世界一位を誇っています。
精密加工ツール事業
精密加工ツール事業では主に砥石を開発・製造・販売しています。砥石は、樹脂などの結合材の中に人工ダイヤモンドを含ませた消耗品であり、高速回転させながら対象物を加工します。ディスコの砥石は、加工品質の向上や生産性の向上に貢献し、精密加工において欠かせないツールとなっています。
ディスコの装置は顔が映るほどの鏡のように磨き上げることが可能です。微細なダメージ層を除去することで、素材の割れにくさを大幅に向上させます。磨き上げられた表面は、きれいで滑らかであり、高品質な製品の実現に寄与します。
ディスコの技術と製品は、半導体製造において重要な役割を果たしています。今後も最先端技術の発展と共に進化し続け、半導体製造の未来に貢献していくでしょう。
最新の決算
NEW!! 2023年10月19日 決算内容更新
チャート分析
MARKET SPEED
ディスコの株価チャートを分析しましょう。
まずディスコは半導体製造装置に分類される銘柄です。半導体製造装置業界は、中長期的に見て成長が期待できる分野です。
短期ではシリコンサイクルの影響もあり、今年から来年にかけては業績が厳しくなりそうです。
業界の特徴としては「半導体銘柄と連動しやすい」「景気の影響を強く受ける」というものがあります。
個人的には短期で利確したいですが、今の日経だと動きがわからないのが本音です。週足3年チャートで見ると現在の23,000円付近はかなーりお高めな値段です。
3ヶ月しないうちに8,000円も上がっているのを考えると今は買えないのが正直なところ。PER、PBRともに業界内でも割高水準で、他のテクニカル指標も割高を示しています。
ただ、最近の日経爆上げもあるのでこのまま日経が上がるならまだ上がる余地はあるかも。