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脱ロシアで好調だったはずが大暴落の東邦チタニウム(5727)!【ロキ兄経済5/9】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!東邦チタニウム(5727)

概要

東邦チタニウム株式会社は、日本の非鉄金属メーカーであり、チタンの素材加工において世界有数のメーカーの一つです。

ロシア産からの代替需要を受け、チタン製品の生産能力を1割超引き上げるとのニュースが。

今回は、東邦チタニウムの歴史とチタンって何?、最新情報についてご紹介します。

 

東邦チタニウムの歴史

1953年に日本鉱業株式会社(現:ENEOSホールディングス)、石塚幸次郎と石塚博の父子、そして第一物産株式会社(現・三井物産)の三者合弁により設立されました。

同社は、1954年に神奈川県茅ヶ崎市に工場を建設し、スポンジチタンの生産を開始しました。

※スポンジチタンは構造が多孔質でチタン金属とチタン合金生産に使用する中間的な製品

名前の通りスポンジみたいな見た目をしていて、航空機機体部品、エンジン部品などに使用されます。

その後、1955年に株式を公開し、東京証券市場での店頭売買を開始し、1956年にはチタンインゴットの生産を開始しました。

1961年には東京証券取引所第二部に上場し、1970年には高純度酸化チタン商業生産を開始しました。

順調に事業を拡大して2006年には東京証券取引所第一部に指定替えされました。

東邦チタニウム株式会社は、設立から数多くの製品を開発し、その技術力と品質で世界中のお客様から高い評価を受けています。今後も同社は、持続可能な社会の実現に向けた技術開発を進め、世界中に貢献し続けることでしょう。

 

チタンって何?

チタンとは、Tiの元素記号で表される金属で、1790年にイギリスで発見されました。人にやさしい安全な金属であることがポイントで、耐食性や耐熱性、強度に優れています。

それぞれの特徴を詳しく調べると、

耐食性…チタンの最大の特徴は、耐食性に優れていることです。海水や塩水に強く、鉄や銅、アルミニウムよりも耐久性が高いため、海洋建造物の素材によく使われています。また、医療器具や人工骨などの生体内で使用される製品にも適しています。

耐熱性…チタンは熱に強く、溶ける温度は約1660℃という高耐熱性を持っています。そのため、航空機やロケットの部品に多く使われています。また、自動車や火力・原子力発電、造水施設の配管など、高温・高圧下で使用される製品にも適しています。

高強度…比重に対する強度が高く、軽量であるという特徴から、航空宇宙業界ではジェットエンジンの部品や航空機体に多く使用されています。また、自動車や自転車の部品、ゴルフクラブなど、スポーツ用品にも使われています。

要するに、非常に強く・サビにくく・軽く・熱さに強く・アレルギーも少ないという金属です。

これだけ優秀な金属なので、市場規模も2021年の247億米ドル(約2.7兆円)から2026年には335億米ドル(約4.3兆円)に達すると予測されています。

これだけ優秀な金属ですが、強度が高いため加工が非常に困難という特徴もあります。

溶接やプレス成形、切削の難易度も高い金属となっており、加工するにあたって、特徴に合わせた方法や高い技術が必要となるため、扱う際には特に正確な知識と長年の経験が必要になります。

そのため新規参入が難しい業界だと言えるでしょう。

 

最新情報

東邦チタニウム株式会社は、2023年3月期の決算を発表しました。

連結経常利益は前の期比2.0倍の105億円に拡大し、業績は好調であったことが伺えます。

しかしながら、24年3月期においては前期比58.2%減の44億円に大きく落ち込む見通しとなっています。これは原料価格の上昇などが要因です。

また、東邦チタニウムは前期の年間配当を28円→30円(前の期は15円)に増額し、今期は前期比18円減の12円に大幅減配する方針となりました。

今期の業績が前期に比べて悪化することが見込まれるため、経営資源の効率的な配分を図るためと思われます。

一方、1-3月期の実績については、連結経常利益が前年同期比2.4倍の31.4億円に急拡大し、売上営業利益率も前年同期の8.3%から14.0%に急改善しています。

チタンはロシア産が非常に多いです。2017年のデータですが世界の10%~20%程度を占めています。

ウクライナ進行により、ロシア産からの世界的な脱却で日本のチタン需要が増大。今後も堅調に伸びていくと考えられます。

ですが、輸入原材料、副資材及びエネルギー価格の高騰により原価が非常に高くなっているため今期の見通しが非常に悪いものになりました。

 

本日の株価

MARKET SPEED

脱ロシアで業績好調が期待されていた東邦チタニウム(5727)の本日の株価は、

前日比-414円(-20.56%)現在値1,600円と大幅下落に。

やはり、経常利益が50%減と配当が6割減がインパクト大な模様です。

分野としては、今後も成長を続ける分野ですがロシアや中国など政治リスクが大きい国が需要を握っているので予想するのは中々難しい銘柄です。

ロキ兄
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下がってるけど拾わないかな~
ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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