本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
本日(4/21)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比-93円(-0.33%)の28,564円という結果でした。
今日は67円安でスタートしました。最初に下落した後、昨日同様すぐに上昇へと反発しました。
このまま3月9日の高値28,734円を超えて上昇を続けるかと思われましたが、28,778円の高値を10時につけてその後下落となりました。
米国で低調な企業決算で株安となり、日本株も売りが先行しました。
また、米フィラデルフィア地区連銀が発表した4月の製造業業況指数がマイナス31.3と約3年ぶりの低水準を付け、米景気懸念が重しになった可能性があります。
ですが下落圧力はそこまで強くありませんでした。
東証による低PBR企業への改善要請だったり、米著名投資家バフェット氏の強気な見方による海外勢の見直し買いがあったりとプラス要因も。
個人的には、下落材料が出ても下がらない相場なので揺り戻しが来たら怖いな~と考えています。
注目銘柄!楽天銀行(5838)
概要
楽天銀行株式会社は、新たな形態の銀行に分類される日本のネット銀行で楽天グループ株式会社の子会社です。
ネット銀行で2番目のIPOとして本日上場しました!
銀行破綻による公開価格の引き下げなどがありましたが、初値はどうなったのでしょうか?
今回は、楽天銀行の歴史と、住信SBIネット銀行との比較や最新情報についてご紹介します。
楽天銀行の歴史
2000年ネット銀行「eBANK」の設立を目指して日本電子決済企画株式会社が設立されました。そして、2001年に国内で2番目のネット銀行として「イーバンク銀行」が誕生したのです。
当時は、まだネット銀行が一般的ではなかったため、新しいサービスの提供には多くの困難がありました。
しかし、eBANKは同行間の振込手数料が無料という特徴を持っていたため、口座開設数は順調に伸びていきました。また、ATM手数料の優遇サービスも提供し、利用者からの支持を集めました。
ネット銀行は、従来の銀行と比較して手数料が低く、オンライン上での口座開設や取引が可能なため、若い世代を中心に人気を集めています。
また、最近ではスマートフォンアプリなどの利用も広がり、より手軽に取引ができるようになっています。
その後、eBANKは楽天に買収され、現在は「楽天銀行」として知られています。現在では、国内のネット銀行の中でも最多の1373万口座が開設されており、多くの人々に利用されています。
本日国内でネット銀行として2番目の上場を果たしました。
住信SBIネット銀行と徹底比較!
株を購入する際に、いいな!と思う銘柄を見つけたらまず行うのは「銘柄比較」です。
住信SBIネット銀行は、今年の3月29日にネット銀行として国内初の上場をしました。
ネット銀行の上場銘柄は、「楽天銀行」と「住信SBIネット銀行」の2社だけですので、今回はさまざまな要素を比較していきたいと思います。
【決算短信による比較】
2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年12月31日)を比較してみます。
事業の利益を確認すると、
経常収益は、楽:891億円(+12%) 住:711億円(+18%)
経常利益は、楽:285億円(+37%) 住:218億円(+28%)
1株あたり四半期純利益は、楽:123.93円 住:96.46円
事業の利益では楽天銀行の方がいい数字を出しています。
次に会社の財政状態を確認すると、
総資産は、楽:11.4兆円 住:8.6兆円
純資産は、楽:2189億円 住:1516億円
と楽天銀行の方が財政規模、ざっくり銀行の預金額が多いと考えられます。
【指標による比較】
続いては、株価の指標で比べていきましょう。
PERは、楽:11.89 住:12.88
PBRは、楽:1.69 住:1.71
配当は、楽:0円 住:198.95円
各指標も似たようなところに落ち着いています。ですが、楽天銀行の配当金に関してはまだ情報がありませんでした。
配当金は株価を大きく左右するので、配当金の情報が出たら更なる上昇チャンスかと思います。
最新情報
公開価格は1400円と仮条件の上限で決まりましたが、3月の上場発表時の想定仮条件である最大1960円からは約3割低い水準でした。
楽天銀行が新規株式公開(IPO)を決めたタイミングは、米銀2行の破綻などで市場環境がもともと悪化している時でした。
そのため大幅な公開価格の値下げが必要に。
その結果割安感が広まり、海外機関投資家向けの倍率は15倍超となっていました。
そんな楽天銀行の初値は公開価格比33%高い1856円となりました。
本日の株価
MARKET SPEED
ネット銀行として国内2社目の上場をした
楽天銀行(5838)の本日の株価は、1,930円と公開価格+37%で終了しました。
銘柄比較でわかるとおり、ネット銀行としては住信SBIさんと同様に非常に好調な企業だと思います。
ですが、親会社の楽天Gが4期連続で連結最終赤字となっているのが気にかかります。
株としては、配当金をしっかり明示している住信SBIさんの方が個人的に安心します。