本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
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本日(2/27)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比-29円(-0.11%)の27,423円という結果でした。
今日の日経平均はは前週末比約130円安と売り先行でスタートしました。ハイテク株の下落で一時、160円安まで下げ幅を広げましたが売りが一巡すると下げ渋り、下落が落ち着きました。
落ち着いた後は、買い売りともに一方向に偏ることなく小幅安での一進一退という様子でした。
堅調な米経済指標や米連邦準備理事会(FRB)高官らによるタカ派的な発言を受けて、依然として米国の金融引き締め長期化懸念がくすぶっています。このままズルズルと米国の利上げが続けば米国株の下落になり、それに連なっての日本株の下落が起こりそうです。
しかしながら日本株の場合、利上げによってドル高円安の効果により下落も米国株ほどではない可能性が。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
日本製鉄(5401)
日本製鉄(5401)は、日本最大手の鉄鋼メーカーです。粗鋼(加工前の鋼)生産量において日本国内最大手、世界では宝武鋼鉄集団(中国)、アルセロール・ミッタル(ルクセンブルク)に次ぐ世界第3位の規模を持つ企業です。
歴史の教科書にも出てくる官営八幡製鐵所の流れを汲む新日本製鐵と、住友グループの鉄鋼メーカーである住友金属工業が2012年10月1日に合併して新日鐵住金株式会社として誕生。2019年4月1日付で日本製鉄株式会社に社名を変更しました。
粗鋼(加工前の鋼)生産量は、最終的には自動車や電気製品などの耐久消費財や建築材料となることから、粗鋼生産量は景気の動向を示す指標となります。
昔から鉄の生産量で国力が分かると言われるほど重要なものでした。つまり、鉄鋼メーカーの動向を知れば今後の景気について知る助けになります。
2月9日に発表した2022年4~12月期の連結決算については、売上収益は前年同期比20.6%増の5兆9616億円、事業利益は同2.4%増の7618億円となっています。
粗鋼生産量は減少傾向ですが、高炉休止をはじめとする生産設備の集約などで業績は好調です。
そして、期末配当は「90円」と2期連続の増配となっています。
Market Speed
そんな日本製鉄の本日の株価は、前日比+62円(+2.02%),3,132円と大幅上昇。
3月配当金狙いで買う場合は、9000円以内(約3%)の損失が許容範囲と考えます。買うには少し高めかな~と個人的に思っています。それでも今日の時点で配当利回り5.75%(3月分のみなら約2.9%)は非常に魅力的ですね。
ちなみに、日本製鉄は下請けの評価が良い企業として2月7日の記事で取り上げています。
よそしければそちらもどうぞ
ロキ兄さんが興味をもったニュース
植田日銀総裁候補、工夫凝らし金融緩和を継続が適切-参院所信聴取(ブルームバーグ)
日本銀行の黒田総裁の後任候補に指名された植田氏は27日、今後の金融政策運営について、「情勢に応じて工夫を凝らしながら金融緩和を継続することが適切である」との見解を示しました。
物価情勢の現状や先行きの見通しを踏まえれば、現在の日銀の「金融政策は適切である」とのこと。
「金融緩和を継続し、経済をしっかりと支えることで、企業が賃上げをできるような経済環境を整える必要がある」と語りました。
本日の所信聴取からも、これまでの日銀の政策を変えることはなさそうです。米国との金利差が大きくなるので円安方向になるかもと頭の片隅に入れておきます。