本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!中部電力(9502)
概要
中部電力株式会社、通称「中電」、愛知県名古屋市を拠点とする電力会社です。
その存在は中部地方において不可欠であり、中部経済連合会会長を度々輩出するなど、地域社会への貢献にも焦点を当てています。
今回は、中部電力の歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
中部電力の歴史
1951年に電気事業再編成令に基づいて誕生し、中部配電と日本発送電の出資によって、発電・送電・配電一貫経営の電力会社としてスタートしました。
その後、1955年には中部電力初の新設石炭火力発電所である三重火力発電所1号機が運転を開始し、電力供給を拡大しました。
中部電力は社歌制定や伊勢湾台風による被害との闘い、石油火力発電所の新設や転換、重油専焼からLNGへの転換、原子力発電所の運転開始など、数々の重要な出来事を経て成長しました。また、環境に配慮したLNG火力発電所の建設や水力発電の大規模開発にも取り組みました。
1988年にはCIを導入し、独自のシンボルマーク・ロゴを制定。1989年にはLNG火力発電所の川越火力発電所1号機が運転を開始し、三重火力発電所を廃止しました。
1994年には、中部電力が所有する水力発電所の中で最も大規模な奥美濃発電所が運転を開始し、再生可能エネルギーの一翼を担いました。
1996年には、高効率のコンバインドサイクル発電(ACC)方式を採用した川越火力発電所3号系列が運転を始め、電力の生産効率が向上しました。
2008年には、新名古屋火力発電所8号系列が運転を開始し、1,500℃級コンバインドサイクル発電(MACC)方式を採用しました。この新しい発電方式は、効率的なエネルギー生産に貢献しました。
2010年には、御前崎風力発電所が営業運転を開始し、再生可能エネルギーの重要性が強調されました。
その後、2018年には、西名古屋火力発電所7-1号機が世界最高効率のコンバインドサイクル発電設備としてギネス世界記録認定を受け、エネルギーの効率向上が証明されました。
これらの出来事は、中部電力の歴史の一部であり、エネルギー分野での進化と効率向上を反映しています。
引用:https://www.chuden.co.jp/corporate/company/history/
事業内容
中部電力は、エネルギー分野における重要な役割を果たしており、その事業体制は以下のようになっています。
再生可能エネルギー事業 – 中部電力の脱炭素への貢献
中部電力は再生可能エネルギーの普及と発電事業を通じて、脱炭素社会の実現に貢献しています。2030年までに320万キロワット以上の再生可能エネルギーを目指し、新規プロジェクトを開発し、再エネ拡大に挑戦しています。
中部電力パワーグリッド株式会社 – 脱炭素化と電力ネットワークの進化
中部電力パワーグリッドは脱炭素化と次世代電力ネットワークに取り組んでおり、効率的な投資とデジタル技術を活用して安価な電力供給を目指しています。2050年の目標「中部電力パワーグリットのビジョン」を着実に実現しています。
中部電力ミライズ株式会社 – お客さまとのつながりと新たな価値
中部電力ミライズはお客さまとのつながりを重視し、電気とガスを提供し、新たな価値をお届けしています。脱炭素化を推進し、省エネ、創エネ、活エネの脱炭素化を支援し、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいます。
中部電力は、これらの事業体制を通じて、エネルギー分野でのリーダーシップを維持し、お客様に信頼される存在として、持続可能なエネルギーの供給とサービスを提供しています。
引用:https://www.chuden.co.jp/resource/corporate/report/chudenCP2023_all.pdf
最新の決算
中部電力(9502)は7月28日に第1四半期決算を発表しました。
『売上高は1,316億円の増収を達成しました。これは、電気価格の変動を緩和するための対策に関連する補助金など(+651億円を含む)が増加したことによるものです。
また経常損益も2,107億円の増益を達成しました。これは、期ずれが差損から差益に転じたこと(+1,450億円)や、特別高圧・高圧の標準メニュー見直しによる収入の増加などが寄与しました。
この結果、売上高は2年連続で増収を達成し、2019年1Q以来の4年ぶりの増収増益となりました。経常損益も2021年10月以来、2年ぶりの増益を記録しました。』
引用:https://www.chuden.co.jp/ir/ir_siryo/kessan/
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,090円から上は2,120円の範囲で推移しています。
2019年から2020年まで下落トレンドで株価は下がりました。
その後2022年まで横ばいトレンド、現在は上昇トレンドとなり大きく上昇して10年での高値をつけました。
今の下落が1,178円を割らなければ上昇トレンドですが、電力系なのでそこまで大きな株価上昇はしないと思います。