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丸紅(8002)株式会社:経済危機を乗り越えた日本の商社の逆襲【ロキ兄/注目銘柄】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!丸紅(8002)

概要

丸紅株式会社は、日本を代表する大手総合商社の一つで、東京都に本社を構えています。

1960年代から1970年代前半には、三菱商事、三井物産と共に「スリーエム」と称され、総合商社トップ3の一角を占めていました。

今回は、丸紅の歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。

ロキ兄
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創業者の最初のお店ののれん「丸(マル)に紅(くれない)」が由来だそうです

丸紅の歴史

その起源は、1858年に初代伊藤忠兵衛が麻布で「持下り」行商を開始したことにあります。この出発点が、丸紅の創業と位置づけられています。この創業期から、伊藤忠商事との共通のルーツを持つことが明らかになります。

1858年に伊藤忠兵衛によって麻布で近江国犬上郡八目村で卸売業を創業しました。

1914年に伊藤忠合名会社に改組しました。1918年には伊藤忠合名会社を株式会社伊藤忠商店(丸紅の前身)と伊藤忠商事株式会社に分割しました。

1941年には丸紅商店、伊藤忠商事、岸本商店の3社が合併して、三興株式会社となりました。さらに合併が進み1944年に三興、大同貿易、呉羽紡績の3社が合併し、大建産業となり、さらなる発展を果たします。

1949年には過度経済力集中排除法の適用を受け、4つの独立した企業(伊藤忠商事、丸紅、呉羽紡績、尼崎製釘所)に分割され、丸紅株式会社が誕生しました。

1955年に貿易会社である高島屋飯田株式会社(高島屋系)と合併し、商号を丸紅飯田株式会社に変更。この合併により、丸紅の事業領域が拡大し、新たな展望が開けました。

1973年には株式会社南洋物産を合併。これにより、丸紅の事業は更に多様化し、グローバルな展望を追求しました。

1976年に法人所得番付で、同業他社の三菱商事を初めて抜き、当時の売上高は5兆7千億円に達しました。この時期、丸紅は国際的な商社としてその地位を確立し、成功を収めました。

ロキ兄
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丸紅本社ビルのある土地は、江戸時代、一橋家の武家屋敷だったそうだよ

2019年には石炭火力発電所の新規開発から原則として撤退を発表。環境に配慮し、エネルギーの未来に向けた取り組みを表明しました。

2021年に富山市に北陸支店を開設。地域におけるプレゼンスを強化し、地域社会への貢献を推進しました。

丸紅は継続的な成長と社会への貢献を追求し、将来に向けてさらなる展望をしていくのではないでしょうか。

引用:https://www.marubeni.com/jp/company/history/

事業内容

丸紅株式会社は、多くのビジネス分野において幅広い活動を展開しており、それぞれの事業部門で成果を上げています。今回は、生活産業に関する事業を一部ご紹介します。

ライフスタイル本部:

衣料品、フットウェア、生活用品などのライフスタイル関連商品の企画・生産・供給を行っています。短納期で製品を届けることを重視し、市場のトレンドに敏感に対応しています。垂直統合されたサプライチェーンにより、高品質かつ競争力のある商品を提供しています。

情報ソリューション本部:

ネットワーク回線、データセンター、クラウドなどの情報通信サービスを提供しています。先端技術を活用し、ICT(情報通信技術)サービスを展開しており、デジタルトランスフォーメーションを支援しています。

食料第一本部:

国内外での食品流通網を強固に築いており、菓子専業卸や冷凍食品卸などの卸売業と提携しています。食品スーパーマーケットへの出資や戦略的提携を通じて、事業領域を拡大しています。

海外市場での事業展開にも積極的に取り組んでおり、特にベトナムでの経営参画が成功を収めています。

食料第二本部:

海外での高品質な畜産物の生産・販売事業を展開しています。特に牛肉の生産・処理加工に注力しており、豪州と米国に拠点を持っています。

中国での鶏肉生産など、国内外で多角的な食肉事業を展開しています。

アグリ事業本部:

農業資材事業をグローバルに展開しており、米国のHelena社を含む多くの農業資材リテーラーと提携しています。肥料と農薬の製造販売事業を日本や他国で展開し、農業資材事業をグローバルに拡大しています。

丸紅株式会社は、多くのビジネス領域で高度な専門知識と幅広いリソースを活用し、国内外で成功を収めている企業の一つです。

引用:https://www.marubeni.com/jp/business/

最新の決算

丸紅は8月4日に第1四半期決算を発表しました。

『当四半期の経済状況を振り返りますと、純利益は1,413億円となりました。これは前年同期比で-604億円の減益という結果であり、期初に公表した通期見通しである4,200億円に対する進捗率は34%にとどまりました。

さらに、一過性要因を控除した実態純利益は、前年同期比で-640億円の減益となり、その額は1,340億円です。この内訳を見ると、非資源分野では910億円の利益を上げましたが、アグリ事業などで事業環境の巡航化に伴い-210億円の減益となりました。一方、資源分野では資源価格の下落が影響し、原料炭や銅事業が-460億円の減益となりました。

前年同期に比べて、商品市況等の追い風は受けられなかったものの、純利益の進捗率が34%となり、比較的順調なスタートを切ったと評価されています。今後は市場環境の変化に対応し、業績を向上させるための戦略が重要となるでしょう。』

売上高:2兆197億円 (-30.6%)

営業利益:951億円 (-35.4%)

経常利益:1,727億円(-30.3%)

純利益:1,412億円 (-29.9%)

 

また、今後の見通しについては、以下のようになっています。

純利益が約-22.7%を見込んでいます。

※純利益の進捗率34%は非常に順調なスタートだね

引用:https://www.marubeni.com/jp/ir/reports/year/

チャート分析

MARKET SPEED

週足10年チャートを確認すると、下は430円から上は2,700円の範囲で推移しています。

2020年までは非常に長いレンジ相場となっており、かなり安定した株価でした。

2020年から現在まで長い上昇トレンドとなっており、株価が高値を更新しています。

 

テクニカル指標で見るとRSIはやや高め、ボリンジャーバンドもやや高めを示しています。

ストキャスは標準値近くでゴールデンクロスを形成。

パラボリックは8月頭から下落トレンドを示しています。

一目均衡表の雲はかなり下にあるので、まだあまり参考にならず。

ロキ兄
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まだまだ高値を更新していくかな?

 

ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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