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「いろんな笑顔を結びたい」!日本の鉄道業界を支える京成電鉄(9009)【ロキ兄/注目銘柄】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!京成電鉄(9009)

概要

日本の交通インフラを支える中で、京成電鉄株式会社(京成)はその存在感を際立たせています。千葉県に拠点を構え、広範な鉄道路線網を有する京成は、東京都区部東部と千葉県北部における主要な鉄道事業者の一つとして、多くの人々の日常生活に欠かせない存在となっています。

今回は、京成電鉄歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。

京成電鉄の歴史

その起源は、神社や仏閣への参拝客の輸送を目的とした鉄道会社の設立でした。

成田山新勝寺は、江戸時代から多くの参拝客を引き寄せており、1897年に総武鉄道佐倉駅を起点に成田鉄道(初代)が開業。これによって多くの参拝者が利用するようになりました。

その後、1900年代に入ると電気鉄道ブームが広がり、東京と成田を結ぶ電気鉄道が計画されることとなりました。

1903年、3つの計画が合同し、東京府東京市本所区押上から千葉県印旛郡成田町までの路線が軌道条例によって出願されました。そして、1907年には押上から成田・佐倉町宮小路・佐倉停車場までの特許を取得し、1909年に京成電気軌道株式会社が設立されました。

ロキ兄
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時間ができたら寺社仏閣巡りしたいな〜

その後、1920年代から1930年代にかけて都心延伸や兼業事業の展開が行われ、京成電鉄は地域社会において重要な存在としての地位を確立していきました。

一方で、京成は鉄道事業のほかにも幅広い兼業事業を展開しました。1928年には白鬚線を開業し、さらに幕張に畜産加工工場を設立して食品や薬品の製造販売を行いました。

また、バス事業や土地分譲、百貨店経営、野球チームの出資なども行われました。これらの兼業事業は、京成の収益の多角化に寄与しました。

 

1970年代に入り、京成電鉄は新たな課題と困難に立ち向かう時期を迎えました。田空港への乗り入れや競合路線の増強、オイルショックなどの外部要因が絡み合い1977年には初の無配決算となりました。

労働組合との対立やストライキも頻発しましたが、オリエンタルランドの成功やリストラ策の成果により、1988年には経常利益が計上され、累積赤字も解消されました。1989年には株式配当が復活し、経営危機からの回復が実現しました。

ロキ兄
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京成電鉄はオリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)の筆頭株主で約20%の株を持っているよ

21世紀に入り、京成電鉄は鉄道部門で積極的な経営戦略を展開しました。新型車両の導入や駅員の大量募集など、鉄道サービスの向上に力を入れました。

また、M&A(合併・買収)の動きが活発化する中で、オリエンタルランドの資産価値を考慮し、京成電鉄が親会社となることに対する懸念が指摘されましたが、防衛策が導入されるなど経営の安定を図りました。

再建に成功した京成電鉄は、成田空港へのアクセス向上や経営戦略の展開によって、新たな発展を遂げ、地域の交通インフラとしての役割を拡大させています。

 

事業内容

京成グループは東京都東部・千葉県・茨城県を中心に、「総合生活企業グループ」を目指し、多岐にわたる事業を展開しています。

運輸業

京成グループの核となるのが運輸業です。この中で、京成電鉄を中心に公共交通機関として、地域の利便性向上に努めています。京成電鉄は都心から成田空港へのアクセスや羽田空港への橋渡しとしての役割を果たしており、新京成電鉄や千葉線などを通じてネットワークを広げ、通勤や通学の足を提供しています。

2010年には成田スカイアクセスが開業し、最速36分で成田空港までアクセス可能となりました。さらに、バス事業でも広範なネットワークを構築し、成田空港連絡バスなどを運行しています。タクシー事業も展開し、東京都内から千葉・茨城県内での輸送サービスを提供しています。

流通業

流通業では、ストア業や百貨店業などを展開し、京成エリアを中心に多様な商品とサービスを提供しています。顧客の満足度を高めつつ、京成グループのブランド価値向上にも貢献しています。

不動産業

不動産業では、不動産の販売・賃貸・管理業務を行っています。沿線を中心に、分譲マンション「サングランデ」シリーズなどの販売を行い、賃貸資産の拡充も進めています。また、グループ内の資産を有効に活用することで、収益を最大化し、不動産事業を展開しています。

京成グループは、交通、流通、不動産などの多角的な事業展開を通じて、地域社会に貢献し、顧客の満足度向上を追求しています。その総合的なアプローチにより、京成グループは地域の生活の一翼を担う存在として、さらなる発展を遂げています。

 

最新の決算

京成電鉄は7月31日に第一四半期決算を発表しました。

『新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、わが国経済は少しずつ回復の兆しを見せています。特に5月に感染症法の分類が変更され、企業収益や雇用情勢に改善の兆しが見られるなど、経済の持ち直しの兆しを感じることができました。加えて、個人消費も回復の兆しを見せ、状況は緩やかながらも好転していると言えるでしょう。

当社グループも、このような経済状況を受けて中期経営計画「D1プラン」を策定し、成長への道を進んでいます。この計画では、「コロナ禍による低迷から成長軌道へと回帰するとともに、長期ビジョン実現に向けた経営推進体制を整備する」という中期経営目標を掲げ、その実現に向けて様々な施策を進めています。』

売上高:724億円 (+21.3%)

営業利益:76億円 (+138.9%)

経常利益:138億円(+132.5%)

純利益:106億円 (+142.4%)

これらの業績向上は、中期経営計画「D1プラン」の成果の一つであり、今後も同計画を着実に推進していく予定です。

また、今後の見通しについては以下のようになっています。

売上高が約+22%、営業利益が約+143%、経常利益が約+58%、純利益が約+24%となっています。

父
驚くほど良い決算と見通しだね

チャート分析

MARKET SPEED

週足10年チャートを確認すると、下は1,650円から上は6,100円の範囲で推移しています。

2023年の伸びが良く、業績への期待から株価が2倍近くに上昇しています。

アフターコロナでの回復期待もあり、今後のインバウンド需要を考えるとまだ上昇余地はあるかもしれません。

元々今年の見通しで大幅プラスが期待されていましたが、無事に見通しを超える勢いで株価の急落はなさそうです。

 

テクニカル指標で見るとRSIは少し高め、ボリンジャーバンドも少し高値を示しています。

ストキャスは標準値で下げ方向。

パラボリックは短期的な下落トレンドを示してます。

一目均衡表の雲は3,700円近くで、かなり離れているためあまり参考にならず。

ロキ兄
ロキ兄
インバウンドでさらにプラスになるかも!

 

ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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