本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!INPEX(1605)
概要
エネルギーは現代社会の動力源であり、その安定確保は国際的な課題となっています。この課題に果敢に取り組む企業の中で、株式会社INPEX(インペックス)はその先頭に立つ存在として注目されています。
国内外での石油・天然ガスの権益を保有し、大手石油開発企業としての地位を築いてきたINPEXは、その歴史と業績を通じてエネルギー分野でのリーダーシップを確立してきました。
今回は、INPEXの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
INPEXの歴史
2005年、国際石油開発と帝国石油は経営統合の発表を行い、新たな局面に向けてのスタートを切りました。翌年、2006年には、国際石油開発帝石ホールディングス株式会社が設立されました。
2008年には社名を国際石油開発帝石株式会社へ変更し、国際石油開発と帝国石油の合併が実現しました。
2012年、INPEXは新たなプロジェクトと合弁の展開に進出しました。豪州イクシスLNGプロジェクトの最終投資決定が発表され、また帝石プロパンガスの統合により、新たな局面が始まりました。
エネルギーインフラの整備も進み、2013年には直江津LNG基地の竣工が発表されました。
そして、2016年には富山ライン(天然ガスパイプライン)の建設工事が完了し、INPEXのインフラ整備の成果が見える形となりました。
国際的な舞台でも、INPEXは一歩を踏み出しました。2018年にはアラブ首長国連邦における油田権益の取引を通じて、産業界での存在感を高めました。
同年、イクシスLNGプロジェクトの液化天然ガス(LNG)の出荷が開始されるなど、成果を重ねていきました。
そして、2021年に社名を株式会社INPEXに変更し、これまでの歴史と経験を背景に、新たな挑戦に向けて歩みを進めています。
2022年、INPEXはエネルギー分野の再編を進め、東京ガスリキッドホールディングスとの取引を通じて新たな局面を迎えました。その活動は、エネルギー分野でのリーダーシップを発揮し続けるINPEXの未来への布石となっています。
事業内容
INPEXは、石油・天然ガス分野において、日本を代表するエネルギー企業として数々の大型プロジェクトを展開し、その技術力と創造力を発揮しています。さまざまな取り組みを通じて、持続可能な未来への道を切り拓いていることが窺えます。
コアエリア5カ国におけるプロジェクト推進
INPEXは、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトやアラブ首長国連邦アブダビの油田プロジェクトなど、コアエリア5カ国を中心に石油・天然ガスプロジェクトを推進しています。これらのプロジェクトにより、日本企業最大の埋蔵量と生産量を誇る存在となりました。
日本国内での取り組み
国内では、南長岡ガス田を含む大規模な埋蔵量を持ち、直江津LNG受入基地を活用して安定的なLNG供給を実現しています。約1,500kmに及ぶ天然ガスパイプラインネットワークを通じて、高品質な天然ガスをお客様に提供しています。
数字に表れる成果
INPEXの取り組みの成果は数値で示されます。2022年12月期の平均日量のネット生産量は62.2万バレル、同時期の保有埋蔵量は62.1億バレルと、その規模の大きさがうかがえます。さらに、国内天然ガスの販売量やネットワークの長さも、その地位を裏付けています。
オーストラリア: イクシスLNGプロジェクト
オーストラリアにおけるイクシスLNGプロジェクトは、その大きな生産能力と将来的な目標に注目されています。890万トンの年間生産能力を持ち、2024年までに930万トンを目指すこのプロジェクトは、INPEXの技術革新と持続可能性への取り組みを象徴しています。
アラブ首長国連邦アブダビ: 油田プロジェクト
アブダビにおける油田プロジェクトも、INPEXの持つ埋蔵量と生産能力を最大限に発揮する取り組みです。持続的なエネルギー供給を目指す中、中長期的な生産量拡大に力を注いでいます。
INPEXは、エネルギーの分野でのリーダーシップを発揮し、持続可能な未来を築くための努力を惜しみません。その取り組みは、エネルギー業界だけでなく、世界全体にインスピレーションを与えるものと言えるでしょう。
最新の決算
INPEXは8月9日に通期決算を発表しました。
『当該期間の売上高は減少となりました。この変動要因を分析すると、原油の販売価格の下落による影響が大きかったようです。
販売数量も変動が見られました。原油の販売数量は前年同期比1,255千バレル、1.8%減の69,701千バレルとなり、一方で天然ガスの販売数量は前年同期比10,795百万立方フィート、4.5%増の249,555百万立方フィートとなりました。特に海外天然ガスの販売数量が増加しており、その需要の拡大がうかがえます。』
売上高:1兆787億円 (ー1.8%)
営業利益:5,705億円 (ー2.4%)
経常利益:6,964億円(+11.2%)
純利益:2,542億円 (+38.1%)
INPEXは2四半期を通じて変動する市場環境においても、着実な経営手腕を見せています。効果的なコスト管理と戦略的な事業展開により、安定的な成果を達成していることがわかります。
また、今後の見通しについては以前と変わらず以下のようになっています。
売上高が約-13%、営業利益が約-19%、経常利益が約-20%、純利益が約-30%となっています。
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は500円から上は1,800円の範囲で推移しています。
2020年までは高値切り下げの右肩下がりの銘柄でした。
INPEXは石油を主に取り扱っているので、原油価格に注意が必要です。
決算は今年の見通しよりはるかにいい結果でしたので株価が急上昇し2,116円となりました。
テクニカル指標で見るとRSIは非常に高め、ボリンジャーバンドも非常に高値を示しています。
ストキャスは非常に高い値ですがデッドクロスは形成しておらず。
パラボリックは5月半ばから上昇トレンドを示してます。
一目均衡表の雲は1,500円近くで、そこで株価は反発。抵抗となってくれています。