株式投資をする際に重要な指標として、PER(Price-Earnings Ratio)、PBR(Price-to-Book Ratio)、配当利回り、ROE(Return On Equity)、ROA(Return On Asset)があります。
これまでにこれらの重要な指標について勉強してきました。今回はこれらについて振り返っていきましょう。
株式指標について
PERとは
PER(Price-Earnings Ratio)は、企業の株価と一株当たりの利益との比率を示す指標です。
言葉を変えると『今の株価がその会社の1年間の利益の何倍か』を表しています。
大まかな目安として日本株のPERは15倍だと言われています。15倍より高ければ割高。15倍より低ければ割安と判断されることが多いです。
PBRとは
PBRは、企業の株価と純資産価値(ブックバリュー)の比率を示す指標です。PBRが何を表しているかと言うと、『今の株価が会社の資産価値の何倍か』と言うことを表しています。
PBRは1倍よりも大きいと割高、1倍よりも小さいと割安と言われています。
配当利回りとは
配当利回りは、1株当たりの年間配当金額を1株の購入価格で割り、その結果を100倍してパーセンテージで表したものです。つまり、配当利回りは投資した『今の株価に対して1年間でどれだけの配当を受け取れるか』を示しています。
一般的に、配当利回りが4%を超える銘柄は、配当利回りが高い高配当銘柄と言われます。
ROEとは
ROEとは、「Return On Equity」の略であり、自己資本利益率とも呼ばれます。つまり株で集めた資金でどれだけ稼げたかがわかります。
一般的に、ROEが10%以上の企業は、優良な投資対象とされます。
ROAとは
ROA(Return On Asset)は、企業の効率性を評価するための重要な指標であり、総資産利益率の略称です。ROAは全ての資金(株+銀行からの借入など)に対してどれだけ稼げたかを示しています。
一般的には、ROAが5%程度以上であれば、優れた企業と判断されます。
早わかり!指標の一覧表
以下に株式指標の一覧を載せておきます。
あくまで業種や企業規模によって適正な数値は異なるので注意してください。
指標の名前 | 表示のされ方 | 目安 | 判断の仕方 |
PER | 〇〇倍 | 15倍 | 15倍より高ければ割高 15倍より低ければ割安 |
PBR | 〇.〇倍 | 1倍 | 1倍よりも大きいと割高 1倍よりも小さいと割安 |
配当利回り | 〇.〇倍 | 4% | 4%を超える銘柄は高配当銘柄 高いほど良い |
ROE | 〇〇% | 10% | 10%以上の企業は優良な企業 高いほど良い |
ROA | 〇% | 5% | 5%以上の企業は優良な企業 高いほど良い |
まとめ
株式指標は、その銘柄が割安なのか割高なのかをわかりやすく表示したものです。
指標によって何に注目しているのかが違います。この指標がこうだから絶対上がる!というものではありません。
あくまで投資をする際の参考として活用しましょう。