テクニカル基礎

移動平均線を活用した実践的な取引!いまさら聞けない移動平均線の見方【ロキ兄さん/テクニカル基礎編】

株式取引は常にリスクを伴いますが、適切なテクニカル分析ツールを活用することで、なんとなくではなくより合理的な投資判断を下すことができます。その中でも、移動平均線は非常に有名なテクニカル指標の1つです。

今回は移動平均線について、その中身と使い方について解説します。

 

移動平均線とは

移動平均線とは、一定期間の価格(通常は終値)の平均を結んだものです。移動平均線は、上昇トレンドや下降トレンドなどの『相場のトレンドを視覚的に把握する』のに役立つテクニカル指標です。初心者でも簡単に扱うことができるテクニカル指標です。

移動平均線の計算方法は、最も基本的なものとして単純移動平均線(SMA)があります。単純移動平均線は、一定期間の終値の平均値を求めて線で結びます。

 

たとえば5日移動平均線の場合、直近5日間の終値を合計して5で割った値がその日の移動平均線となります。このように期間をずらしながら平均を求め、線を作成します。

移動平均線の期間設定については、多くのトレーダーが使用している期間ほど効果的であるとされています。一般的な期間設定としては、短期線(5日、10日)、中期線(20日、50日)、長期線(100日、200日)などがあります。

 

移動平均線の使い方

移動平均線を使った実践取引の方法について確認していきましょう。ゴールデンクロスや乖離率など聞いたことはあるけど、なんとなくしか分からないという方もこの機会におさらいしておきましょう。

①ゴールデンクロスやデッドクロスの確認

移動平均線の使い方の一つとして、短期線と長期線のクロス(交差)を確認する方法があります。ゴールデンクロスやデッドクロスは、相場の転換点を示す可能性があります。

ゴールデンクロスは、短期線が長期線を下から上へ突破する場合です。これは買いのサインとされ、上昇トレンドの始まりを示すことがあります。

 

一方、デッドクロスは、短期線が長期線を上から下へ突破する場合であり、売りのサインとされます。下降トレンドの始まりを示すことがあります。

ただし、ゴールデンクロスやデッドクロスが発生したからといって必ずしも相場がその方向に動くわけではありません。他のテクニカル指標や相場の状況との組み合わせで判断する必要があります。

 

②乖離率の観察

移動平均線と価格の乖離率を観察することも有用です。乖離率は価格が移動平均線からどれだけ離れているかを示す指標であり、過熱感や売り買いのタイミングを示すことがあります。

例えば、価格が移動平均線から大きく離れて上昇している場合、過熱感が生じている可能性があり、調整や反転の可能性が高まります。このような場合には売りサインとして利用することができます。

逆に、価格が移動平均線から大きく離れて下落している場合には、過度に売られすぎた状態となり、反発の可能性があるため、買いサインとして利用することができます。

一般的には、5日移動平均線で10%、25日移動平均線で15~20%以上離れると、移動平均線に近づこうとするといわれています。

 

③移動平均線のサポート・レジスタンスとしての活用

移動平均線は、サポートやレジスタンスとしての役割も果たすことがあります。支持・抵抗ラインと言われるものです。特に長期移動平均線は、相場の中長期的なトレンドを示すことがあり、価格がその移動平均線に近づくと支持されたり、抵抗されたりすることがあります。

価格が下落して移動平均線に接近する場合、移動平均線がサポートとして機能する可能性があります。つまり、価格が移動平均線に触れると下値が抑えられ、反発することが期待されます。このような場面では、価格が移動平均線に接近した時点で買いポジションを検討することができます。

逆に、価格が上昇して移動平均線に接近する場合、移動平均線がレジスタンスとして機能する可能性があります。価格が移動平均線に達したときに上値が抑えられ、反落することが期待されます。このような場面では、価格が移動平均線に接近した時点で売りポジションを検討することができます。

 

まとめ

移動平均線は多くの投資家が使用しているテクニカル指標であり、初心者にも一目でわかりやすいものです。

ですがそれ一つで絶対に上がるということはありません。移動平均線を単独で使用するのではなく、他のテクニカル指標や相場の状況との組み合わせで判断することが重要です。

あくまで銘柄選び、買い・売りのタイミングの参考の一つにしましょう。

 

ロキ兄
ロキ兄
投資は自己責任で!一緒にしっかり勉強していきましょう!
リコ
リコ
こっちも見てね!

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