本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
目次
本日(3/1)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比+70円(+0.26%)の27,516円という結果でした。
今日は約82円安と反落でスタートしました。米国市場で利上げ長期化への懸念がくすぶり、米国株安となったことを嫌気したようです。
一時140円安へと下げ幅を拡大しましたが、中国の景況感の改善を好感した買いが入り、相場を支えました。
中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を大幅に上回り、景気の先行き懸念が後退しました。
※2月の製造業購買担当者指数(PMI)は52.6(予想は50.6)と、2012年4月以来の高水準を記録
午後になっても日経平均は上昇のまま落ち着き、上昇幅はそこまで大きくないものの2日続伸で終了しました。
短期的には、中国経済の好調やインバウンドへの期待がありますが、やはり中期的には米国経済の影響があると思います。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
味の素(2802)
味の素(2802)は、日本の食品企業で日本国内だけでなく世界各地にグループ企業や工場を持っています。
1908年に池田菊苗(いけだきくなえ)博士がグルタミン酸ナトリウム(うま味)を発見。同年創業者の二代 鈴木三郎助氏により合資会社鈴木製薬所を設立。
1946年に味の素株式会社に社名変更、2010年には創業100周年を迎えた企業です。
調味料の分野で圧倒的なシェアを誇っており、日本はもちろんのことタイ・インドネシア・ベトナム・フィリピンのアジア各国とブラジルでシェアNo.1です。

(引用:味の素株式会社 2022年3月期 決算補足情報)
調味料は有名ですが、利益の約4割が食品以外となっていてそのメインとなっているのが半導体関連事業ということはあまり知られてません。
味の素グループでは、1970年代にアミノ酸に関するノウハウを応用した絶縁性をもつエポキシ樹脂に注目し、基礎研究を続けました。
現在では、電気を通さない絶縁体の役割を持つABF(味の素ビルドアップフィルム)というフィルムがほぼ全てのパソコンに利用されています。
味の素は28日に決算を発表。23年3月期の連結業績予想の修正を発表し、最終利益の見通しを830億円から900億円(前期比18.9%増)に上方修正しました。
あわせて自己株式の消却と、累進配当政策の導入(減配をせずに増配または配当の維持)などを盛り込んだ中期の経営ロードマップも発表しており、安定配当銘柄として投資家にとって魅力的な発表でした。

Market Speed
そんな味の素(2802)の本日の株価は、前日比+374 (+9.31%)
4,392円と大幅に上昇。
業績も良く、配当も良いと買いが進んだ模様です。
テクニカルを確認するとボリンジャーバンドが3σと買われすぎ
RSI(9)が71とやや買われすぎとなっています。しかしテクニカルは急激な変化を表すのが苦手なので、あくまで参考にしてください。
昨日紹介したルネサスエレクトロニクもそうですが、今後も半導体の市場はどんどんと膨らんでいくのが分かっているので、半導体関連企業は買っておきたいなと思うロキ兄さんでした。
ロキ兄さんが興味をもったニュース
欧州議会も職員にTikTok利用禁止、中国への情報流出懸念拡大(ロイター通信)
欧州連合(EU)欧州議会は、職員による中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の利用禁止を決めました。
EU機関では既に先週、欧州委員会とEU理事会が職員の携帯端末でTikTokの利用を禁じており、中国政府がこのアプリを通じて個人情報を入手する恐れへの懸念が広がっていることが改めて示されました。
中国政府は一貫してそのような意図は持っていないと主張しています。
欧州議会の広報担当者によると、今回の禁止対象は議会のモバイル管理アプリに登録されたスマートフォンやタブレットが対象。ただ議会側は、職員や議員に対しても個人端末からTikTokを削除するよう強く推奨しました。
今回のTikTokやコロナの流出元のニュースと、中国に対しての厳しい姿勢が見えてきているようです。中国景気に重きを置くと危ないかもなと感じています。