変動金利 vs 固定金利、今どっちを選ぶ?住宅ローンの「金利のある世界」を家族で整理してみた

目次
今日の疑問:変動金利が1%を超えてきた。切り替えるべき?
先週7月2日、日本の10年国債利回りが年2.7%と、29年1カ月ぶりの高水準を記録した。日銀は今年6月の金融政策決定会合で政策金利を0.75%から1.0%へと引き上げ(1995年9月以来約31年ぶり)、住宅ローンの変動金利も1%を超える銀行が続々と登場してきている。さらに主要銀行が8月に短期プライムレートを0.25%引き上げると発表しており、10月からはさらに変動金利が上昇する見込みだ。
リコ
友達が「変動金利で住宅ローンを組んでるんだけど、最近金利が上がってきて怖い」って言ってたんだよね。変動金利って今どのくらいなの? 固定金利に切り替えた方がいいのかな?
母
まさに今、多くの住宅ローン利用者が同じことを悩んでいるの。今日はその疑問に、家族でしっかり答えてみましょう。
「変動金利」と「固定金利」、そもそも何が違う?
まず基本的な違いを整理しておこう。変動金利とは、日銀の政策金利(短期金利)の動きに連動して定期的に見直される金利のことだ。多くの銀行では年2回(4月・10月)見直しが行われる。一方の固定金利は、借り入れ時に決めた金利が返済終了まで変わらないタイプだ。
ロキ兄
現在(2026年7月)の水準を整理すると、変動金利の最優遇金利は各銀行によって異なるけど、低いところで0.3〜0.5%台、ネット銀行で1%未満、大手銀行では1%を超えてきているんだ。固定金利(フラット35)は3%台前半の水準だよ。
リコ
変動と固定で2%以上も違うの? そんなに差があるんだ。
父
2026年7月時点では変動と固定の金利差は年2%超ある。「固定に変えるメリットが出るのは、変動金利がさらに2%以上上がってそれが35年続く場合」という試算がある。これを覚えておくと判断の目安になるよ。
変動金利は今後どれくらい上がるの?
母
各シンクタンクや専門家の予測を見ると、変動金利の今後10年間の上昇幅は0.5〜1.5%程度というのがメインシナリオよ。つまり最悪ケースでも「今より1.5%上がる」くらいが現実的な想定範囲なの。
ロキ兄
ただし「予測はあくまで予測」という点は忘れないで。日銀は物価や賃金の動向を見ながら慎重に利上げを進めていて、急激な利上げは考えにくいという見方が多い。でも中東情勢や米国経済など外部要因次第では、想定外の動きも起きうるんだ。
父
変動金利を選ぶ際に覚えておいてほしいのは「5年ルール」と「125%ルール」だ。多くの銀行では、金利が上がっても5年間は返済額が変わらない仕組みがあるんだ。ただし利息負担は増えているので、元本の減りが遅くなる点には注意が必要だよ。
結局、変動と固定どっちがお得?3つのケースで考える
ロキ兄
「どっちがお得か」は一概には言えないんだ。3つのパターンで考えてみよう。①今後金利があまり上がらないなら→変動金利が有利。低い金利を長期間享受できる。②今後金利が大幅に上昇するなら→固定金利が有利。返済額が増えても想定内の範囲に収まる。③途中で返済できる余裕があるなら→変動で繰上返済を組み合わせるのが合理的なケースも多い。
母
実はもう一つ大事な視点があるの。「金利の高さ」より「精神的なストレスがどちらが少ないか」という観点よ。金利上昇のたびにドキドキするのが嫌なら、多少コストが高くても固定で安心を買うという選択も立派な判断なのよ。
リコ
お金の計算だけじゃなくて、メンタルの話もあるんだね。
変動金利の人が今すぐできる3つの確認
すでに変動金利でローンを組んでいる人は、今すぐ3つのことを確認しよう。
父
①自分の契約の「金利見直し時期」を確認する。多くの銀行は4月・10月が見直しタイミングだ。次の10月改定で実際にいくら上がるかを銀行に問い合わせるか、ローン明細で確認しよう。
ロキ兄
②繰り上げ返済の余力があるか確認する。金利が上がってきた今こそ、元本を減らすことが利息の増加を抑える有効な手段なんだ。ただし生活防衛資金(半年〜1年分の生活費)を手元に残した上でやることが前提だよ。
母
③固定金利への切り替えをシミュレーションする。銀行の公式サイトやローン比較サービスで、今から固定に切り替えた場合の総返済額の差を試算してみるの。「やっぱり変動でいい」と確認するためにも、一度数字を見ておくことが大切よ。
リコ
「なんとなく怖い」より「数字で確認する」方が、結局一番気持ちが落ち着くんだよね。友達にも教えてあげよう。
住宅ローンとNISAは「並走」が基本
ロキ兄
最後にもう一つ。「繰り上げ返済とNISA積立、どちらを優先すべきか」という悩みをよく聞くんだ。答えは「ローン金利とNISAの期待リターンを比べる」ことだよ。
父
変動金利が0.5〜1%台の間は、長期的なNISA積立の期待リターン(年率3〜7%程度)の方が高いと考えられる。だからNISA積立を止めて繰り上げ返済に全振りするより、「並走」するのが多くの家庭にとって合理的な戦略と言われているんだ。ただし変動金利が3%を超えてきた場合は再検討が必要になってくるよ。
母
住宅ローンとNISAは「どちらかを選ぶ」ものではなく、状況に応じてバランスを取りながら「並走」させるのが、金利のある世界での家計管理の基本ね。
今日のまとめ
ロキ兄
今日のポイントだよ。①2026年7月現在、変動金利は1%超の銀行が続出、固定金利(フラット35)は3%台前半で金利差は2%以上ある。②変動から固定に切り替えるメリットが出るのは「さらに2%以上上がって35年続く場合」が目安。③変動金利の人は「見直し時期・繰り上げ返済余力・固定切り替えシミュレーション」の3つを今すぐ確認しよう。④ローン金利が1%台の間はNISA積立との並走が合理的な選択肢だよ。
リコ
「金利のある世界」って聞くと難しそうだったけど、結局「自分の数字を確認してから考える」ということなんだね。友達にもこの話、シェアしてみよう!
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。















