今週の豆知識:水曜の「決算書の読み方」からステップアップしよう

今週の水曜日は「決算シーズンの仕組みと、決算書の読み方3つのポイント」を学んだ。今日はそのステップアップとして、「決算で分かった利益や純資産を、実際の株価判断にどう使うか」——つまりPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)という2つの指標を紹介する。知っているだけで、ニュースの見え方がガラッと変わる豆知識だ。

リコ
リコ
決算ニュースを見ると「PER〇〇倍」「PBR〇〇倍」って必ず出てくるんだけど、毎回スルーしてた。これって何を意味してるの?
ロキ兄
ロキ兄
PERとPBRは「株価が高すぎるか、安すぎるか」を数字で測るためのモノサシだよ。この2つを知っているだけで、個別株を見るときの目線がガラッと変わる。今日は計算式より「感覚」を掴むことを目標にしよう。

PER(株価収益率)——「元が取れるまで何年かかる?」を示す数字

PERとは「Price Earnings Ratio(株価収益率)」の略で、株価が1株あたりの利益(EPS)の何倍になっているかを示す指標だ。計算式はシンプルで「PER=株価÷EPS(1株あたり純利益)」となる。

ロキ兄
ロキ兄
PERの感覚を掴む一番の方法は「回収年数」として考えることだよ。例えばPER20倍なら「今の利益ペースで元が取れるまで20年かかる」というイメージ。PER10倍なら10年、PER50倍なら50年だ。
リコ
リコ
じゃあPERが低い方が割安ってこと?
父
一般的にはそうだが、注意が必要だ。PERの判断基準は一般的に15倍とされており、15倍を超える場合は割高、15倍以下であれば割安と見なされることが多いとされているが、業種によって大きく異なる。プライム市場では電気機器が34.6倍である一方、海運業は6.0倍と業種によるばらつきが見られるから、同業種との比較が必須だよ。
母
PERが高い企業が必ずしも「買ってはいけない株」ではないのよ。一般的に、株価上昇への期待が高い企業ほど、たとえ割高でも株を購入する投資家がいるため、PERは高くなる傾向があるの。AI・半導体など成長期待の高い企業はPERが50〜100倍になることもある。「高い理由」を考えることが大切なのよ。

PBR(株価純資産倍率)——「解散したら株主はいくら戻ってくる?」を示す数字

PBRとは「Price Book-value Ratio(株価純資産倍率)」の略で、株価が1株あたりの純資産(BPS)の何倍になっているかを示す指標だ。計算式は「PBR=株価÷BPS(1株あたり純資産)」。

ロキ兄
ロキ兄
PBRの感覚は「解散価値」で考えると分かりやすい。純資産とは「会社が解散したときに株主に戻ってくるお金」だよ。PBR1倍なら「株価=解散価値」。PBR0.5倍なら「株価が解散価値の半分しかない=理論上は割安」という状態だ。
リコ
リコ
PBRが1倍以下なら超お買い得ってこと?
父
PBR1倍未満は理論上は割安だが、業績悪化の懸念を反映している場合もある。「割安放置」か「業績が悪いから安い」かを見極める必要があるんだ。東京証券取引所は2023年頃から上場企業に対してPBR1倍割れの改善を求める方針を示しており、日本株市場全体の話題のひとつになっている。これを受けて自社株買いや増配に動く企業も増えたよ。
母
PBRはソフトウェアやサービス業など無形資産が大きい企業には当てはまりにくい面があるのよ。例えば強力なブランドや特許を持つ企業は純資産が少なくても高い収益力があるから、PBRだけで「割安・割高」を判断するのは危険な場合もあるわ。

PERとPBRの使い分け——どっちを先に見ればいい?

ロキ兄
ロキ兄
2つの使い分けについて、野村証券のストラテジストがシンプルな方針を示しているよ。PBRが1倍を下回るような企業は「財産価値で評価する」としてPBRを参照し、PBRが1倍を超えていればPERを参考に評価するという考え方だ。銀行や製造業など資産が多い業種はPBR重視、AI・ハイテクなど成長企業はPER重視というのが一般的な使い方だよ。
リコ
リコ
決算シーズンのニュースでPERが出てきたときに「高いのは成長期待か、割高感か」を考えるようになりそう!

今週の決算シーズンでPERを確認してみよう

今週から米国の決算シーズンが本格化している。JPモルガンをはじめとする金融株や、来週以降のビッグテックの決算発表の際にPER・PBRをチェックすると、投資家がその企業にどんな期待をしているか(あるいはしていないか)が数字として見えてくる。

父
チェック方法はシンプルだ。Yahoo!ファイナンスや各証券会社のサイトで銘柄名を検索すると、PERとPBRは必ず表示されている。まず自分がよく知っている企業——スマホに入っているアプリのメーカーや、よく行くお店の企業——のPERを調べてみると、数字が身近に感じられるよ。
リコ
リコ
好きな企業のPERを調べてみる! 「この会社、思ったより割高だな」とか「思ったより割安だな」って発見があるかも。
母
大事なのはPER・PBR・ROEなど複数の指標を組み合わせて総合的に判断することよ。一つの指標だけで「割安だから買い」と判断するのは危険。今日学んだPERとPBRはあくまで「入口のモノサシ」として、銘柄研究の最初の一歩に使うのが正しい使い方ね。

今日のまとめ

ロキ兄
ロキ兄
今日の豆知識まとめだよ。①PER=株価÷EPS(1株あたり純利益)。「元が取れるまでの年数」のイメージで、一般的に15倍が目安だが業種差が大きい。②PBR=株価÷BPS(1株あたり純資産)。「解散価値との比較」で、1倍割れは理論上割安だが業績悪化を反映している場合もある。③PBR1倍未満→PBRで見る、1倍超→PERで見るというのが一般的な使い分け。④PER・PBRはあくまで「入口のモノサシ」。複数の指標と合わせて総合的に判断しよう。⑤好きな企業のPERをYahoo!ファイナンスで調べてみることから始めよう!
リコ
リコ
今週は「決算の仕組み(水曜)→PER・PBRの使い方(金曜)」と学べて、株を見る目が一段上がった気がする。来週の決算ニュースが楽しみになってきた!
ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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