今日の家族会議:米国CPI発表の日に「インフレとNISA」を考える

今日7月14日(火)、米国の6月CPI(消費者物価指数)の発表が日本時間の夜21:30に控えている。先月発表された5月分のCPIは前年比4.2%と、2023年4月以来の最高水準を記録した。イランとの軍事衝突再開によるエネルギー価格の上昇が主因で、ガソリン価格は前年比40.5%もの急騰だ。

このインフレの波は米国だけの話ではない。日本でも7月の値上げラッシュが家計を直撃し、ナフサ不足が食品の包装コストを押し上げ、長期金利は30年ぶりの高水準だ。改めて「インフレの時代にNISAのお金をどう守るか」を家族で話し合うタイミングとして、今日以上の日はないだろう。

リコ
リコ
先週の金曜で「インフレだと貯金が目減りするから投資が大事」って学んだんだけど、じゃあインフレが加速している今、NISAの中身はどうすればいいの? 今のままで大丈夫なの?
ロキ兄
ロキ兄
いいタイミングで気づいたね。「投資を始める」のと「インフレに強いポートフォリオを維持する」のは別の話なんだ。今日はその点を整理しよう。

「インフレに強い資産」を改めて整理する

先週金曜の記事でもインフレ対策の基本を扱ったが、今日はNISAのポートフォリオという具体的な視点で掘り下げる。

父
インフレに強い資産を整理すると、株式・不動産(REIT)・金(ゴールド)・物価連動債の4つが代表格だ。反対に弱いのは現金・普通預金・固定利付き債券——利息が物価上昇に追いつかないからだよ。
母
株式の中でも特にインフレに強いのは「値上げ力のある企業」ね。原材料費が上がっても商品・サービスの価格に転嫁できる企業は、インフレ局面でも利益を維持しやすいの。具体的には生活必需品(食品・日用品)・エネルギー・医療・公共インフラなどの業種がこれに当たるわ。
リコ
リコ
値上げできる企業が強いのか。ということは今年値上げをたくさんした食品メーカーとかも、その一つ?
ロキ兄
ロキ兄
そう。消費者に「それでも買わざるを得ない」商品を持っている企業は、インフレ局面で比較的強い。これがバフェットがいう「経済的な堀(moat)」の一つの形でもあるんだよ。

NISAで「オルカン積立」だけで大丈夫?

リコ
リコ
私はNISAでオルカンだけを積立してるんだけど、インフレ対策としてそれだけで十分なの?
ロキ兄
ロキ兄
結論から言うと、オルカン積立は「長期的なインフレ対策の基本」として十分に機能するよ。全世界の株式に分散しているから、インフレに強い企業・セクターも自然と含まれる。歴史的にも株式は長期でインフレを上回るリターンを出してきた。
父
ただし短期では話が違う。今のような「インフレが急加速している局面」では、成長株(AI・ハイテクなど)の割引率が上がって株価が下がりやすい。先週の木曜に日経平均が1437円安になったのもその影響だ。オルカンも短期的には値下がりする可能性がある。
母
だから「積立を止めるべきか」という問いへの答えは「止めなくていい」なの。インフレ局面で下がったところを安く買い続けるのが、長期積立の強みでもあるのよ。

もう少し備えたい人への「プラスアルファ」の選択肢

リコ
リコ
オルカン積立を続けながら、もう少しインフレ対策を意識したいなら何ができるの?
ロキ兄
ロキ兄
成長投資枠(年間240万円)を活用する場合、インフレ局面で注目されやすい選択肢が3つある。①金(ゴールド)連動のETF——インフレや地政学リスクに強い実物資産として世界的に注目が高まっている。②国内REIT(不動産投資信託)——不動産はインフレに強い資産の代表で、物価が上がると家賃収入も上がりやすい。③高配当・生活必需品セクターの株式——食品・電力・医療など「値上げ力のある企業」への投資だよ。
父
ただし「プラスアルファ」はあくまで追加の選択肢だ。まず「オルカン積立を継続する」という土台を固めた上で、余裕資金の中から少額で試すという順番が大事だよ。インフレが怖いからとポートフォリオを大きく変えると、別のリスクを取り込む可能性がある。

今夜の米国CPI発表、どう見ればいいか

リコ
リコ
今夜発表される6月のCPIって、どんな数字が出たら株が上がるの? 下がるの?
ロキ兄
ロキ兄
市場の反応はシンプルで、「予想より低い→インフレが落ち着いてきた→FRBが利下げに動くかも→株が上がりやすい」、「予想より高い→インフレがまだ続く→FRBが利上げするかも→株が下がりやすい」という構図だよ。
母
ただし「予想通りだった場合」の反応が一番読みにくいの。すでに市場が予想を織り込んでいれば動きが小さくなることも多い。大事なのは「数字の結果」より「市場がどう解釈したか」だから、発表直後のニュースコメントも合わせてチェックするといいわよ。
父
もう一つ覚えておいてほしいのは、CPI発表の翌日に株価が大きく動いたとしても、長期積立をしているリコには「その日の動きを当てる必要はない」ということだ。今夜の数字を見て焦って売買するより、「来週も積立を淡々と続ける」という判断の方が、99%の投資家にとって正解に近いんだよ。
リコ
リコ
今夜は結果だけチェックして、一喜一憂せずに寝る! それがロキ兄が言う「正しい積立投資家の姿勢」だよね。

今日のまとめ

ロキ兄
ロキ兄
今日のポイントをまとめるよ。①米国5月CPIは前年比4.2%と高止まり、今夜の6月CPI発表が注目される。②インフレに強い資産は株式・不動産(REIT)・金・物価連動債。弱いのは現金・預金・固定利付き債券。③オルカン積立はインフレ対策の基本として長期で機能する——積立は止めなくていい。④成長投資枠でプラスアルファを意識するなら、金ETF・国内REIT・高配当生活必需品株が選択肢。⑤今夜のCPI発表で市場が動いても、長期積立投資家には「何もしない」が正解だよ。
リコ
リコ
今週の家族会議、今日も充実してた! インフレが加速している今こそ、NISAを止めちゃいけない理由がよく分かった。今夜は結果をサラッと確認して、来週も粛々と積立を続けます!
ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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