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注目銘柄!ニチレイ(2871)
概要
ニチレイは、ニチレイグループを統括する持株会社で、幅広い事業領域で活躍しています。
冷凍食品から低温物流、水産・畜産、医薬品・機能性素材など、多岐にわたる事業を展開し、その中でもニチレイフーズとニチレイロジグループ本社は国内最大手です。
今回は、ニチレイの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
ニチレイの歴史
ニチレイの歴史は、1945年に日本冷蔵株式会社として始まりました。当初から食品の冷蔵・冷凍技術に注力し、その後の成功につながる基盤を築きました。
1954年に、日本初の温めるだけで食べられる調理冷凍食品である「茶碗むし」を販売し、食品業界での先駆的な地位を確立しました。
東京オリンピックが開催された1964年には、選手村への冷凍食材供給に協力し、国際的なステージでその技術と品質を証明しました。
1970年に開催された日本万国博覧会では、「テラス日冷」として出店し、多くの来場者に楽しい食事体験を提供しました。
1994年には、電子レンジで調理できる冷凍食品「新・レンジ生活®」シリーズを発売し、ライフスタイルに合わせた便利な食品を提供しました。
2005年1月5日に、ニチレイグループの持株会社体制への移行に伴い、株式会社ニチレイから分社化され、さらなる成長へのステップを踏み出しました。
2008年にタイにチキン加工品のフルインテグレーション工場を設立しました。この工場はGFPTニチレイとして知られ、生鳥の処理から製品の製造までを一貫して行う生産体制を確立しました。
ニチレイバイオサイエンスは、2019年に埼玉県狭山市にグローバルイノベーションセンターを新設しました。このセンターは、がんやインフルエンザなどの診断薬を製造するための研究開発と生産を行う拠点です。株式会社ニチレイは、食品だけでなく医薬品の分野でも革新的な研究開発に取り組み、生活者の健康を支える役割を果たしています。
これらの出来事は、株式会社ニチレイが持続的な成長とイノベーションを追求し、食品、物流、バイオサイエンスなど幅広い分野でリーダーシップを発揮している証と言えます。
引用:https://www.nichirei.co.jp/corpo/outline/history.html
事業内容
ニチレイグループは、その企業経営理念とブランドステートメントに基づき、多岐にわたる事業活動を展開しています。以下では、各事業部門の概要と、ニチレイグループ全体の使命について紹介いたします。
1. ニチレイ(持株会社)
ニチレイは、ニチレイグループ全体を統括する持株会社としての役割を果たしています。グループ全体の経営プランニング、モニタリング、資金調達、各事業会社への経営支援などの機能を有し、企業価値の最大化を目指しています。また、不動産事業も運営し、グループの資産を有効に活用しています。
2. ニチレイフーズ(加工食品事業)
ニチレイフーズは、冷凍食品、レトルト食品、ウエルネス食品などを提供する加工食品事業を担当しています。国内では冷凍食品の市場で高いシェアを持ち、特にチキン、米飯、冷凍野菜、春巻きなどが人気です。
また、北米市場ではアジアンフード商品の開発と販売に力を注いでいます。ニチレイフーズは、冷凍食品のパイオニア企業として、食を通じて健康で豊かな社会の実現に取り組んでいます。
3. ニチレイロジグループ(低温物流事業)
ニチレイロジグループは、国内最大規模の低温物流企業グループで、輸配送、TC事業、地域保管事業、海外事業、エンジニアリング事業を展開しています。高機能な物流設備ときめ細やかなサービスを提供し、ユニバーサルなワンストップサービスの価値を提供しています。
コールドチェーンインフラを構築し、収穫や生産と消費の間に発生する時間や空間のギャップを埋める使命を担っています。
ニチレイグループは、持株会社としての戦略的な経営プランニングと各事業部門の専門性を結集し、食品、物流、バイオサイエンスなどの分野で高い成果を上げ続けています。
引用:https://www.nichirei.co.jp/corpo/outline/group
最新の決算
ニチレイは8月1日に第1四半期決算を発表しました。
『ニチレイグループは、主力事業が堅調に推移し、売上高と営業利益の両方で通期計画に沿った進捗を実現しました。
主力事業である加工食品と低温物流において、海外市場を中心に安定した成長を達成し、売上高は前年比5%増加しました。これは、ニチレイグループの国際展開と品質保証力が実を結んだ結果です。
主力事業において、コストアップへの効果的な対応が進み、営業利益は前年比19%増加しました。特に、加工食品事業では価格改定とコスト削減策が計画通りに実施され、27%の増益を実現しました。また、低温物流事業も国内外でのコストアップを吸収し、17%の増益を達成しました。』
売上高:1,639億円 (+5.1%)
営業利益:79億円 (+18.7%)
経常利益:83億円(+19.3%)
純利益:49億円 (+16.8%)
また、今後の見通しについては、以下の通りとなっています。
売上高が約+1.9%、営業利益が約+4.8%、経常利益が約+4.0%、純利益が約+3.9%を見込んでいます。
引用:https://www.nichirei.co.jp/ir/library/brief.html
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は830円から上は3,600円の範囲で推移しています。
2017年から2021年にかけて長く続く横ばいトレンドとなっていました。
2022年の6月から現在まで上昇トレンドとなっています。
テクニカル指標で見るとRSIは標準、ボリンジャーバンドはやや高めを示しています。
ストキャスはやや高い値でデッドクロスを形成。
パラボリックも4月から上昇トレンドを示しています。
一目均衡表の雲がかなり下にあるので急落の可能性もあるかも。