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注目銘柄!横浜ゴム(5101)
概要
自動車業界において、タイヤは安全性と快適性に直結する重要な要素です。その中でも、横浜ゴム株式会社は、古河グループに属するタイヤ・ゴムメーカーとして、日本国内でブリヂストン、住友ゴムに次ぐ第三位のシェアを誇り、世界でも第八位という実績を持つ企業です。
今回は、横浜ゴムの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
横浜ゴムの歴史
1917年に、橫濱電線製造(現在の古河電工)とアメリカのBFグッドリッチとの合弁で「横浜護謨製造株式會社」として設立されたことから始まります。その後、多くの出来事が会社の成長に貢献しました。
1920年には、横浜市平沼町に平沼工場が完成し、米国製の製造設備を導入。ベルト、ホース、タイヤなどの製造を本格化させました。さらに、1929年には関東大震災で倒壊した平沼工場に代わり、鶴見区平安町に横浜工場を完成させました。
1937年には、タイヤのブランドを「グッドリッチ」から「ヨコハマ」に変更し、その名を広めました。その後も、国内外で工場の建設や技術供与契約を進め、成長を続けました。
1988年には、アメリカのゼネラルタイヤ社と合弁でGTYタイヤカンパニーを設立し、北米での存在を一層強化しました。1992年に、アメリカのモホークラバーカンパニーを買収し、ヨコハマタイヤコーポレーションと合併。これにより、市場での競争力を向上させました。
2004年に、タイにティー・サイアム・コマーシャル・カンパニーとの合弁でヨコハマタイヤ・マニファクチュアリング(タイ)CO.,LTDを設立し、アジア市場への進出を強化しました。
2012年には、ロシアで新たな乗用車用タイヤ工場を完成させ、ロシア市場への参入を果たしました。2017年には、愛知タイヤ工業株式会社を買収し、国内市場での強化を図りました。
横浜ゴム株式会社は、これらの戦略的な動きを通じて、国際的な規模で事業を展開し、多様な市場で成功を収めてきました。
引用:https://www.y-yokohama.com/profile/history/
事業内容
横浜ゴム株式会社は、主力事業であるタイヤだけでなく、幅広い事業分野においても活動しています。2022年の売上収益を見ると、タイヤが売上の約9割を占める主力事業であることが分かります。しかし、それ以外の領域でも多くの事業を展開しており、これを「MB(Multiple Business)」と呼んでいます。
1. タイヤ事業:
横浜ゴムは、乗用車からトラック・バス、建設車両、産業車両、モータースポーツまで、あらゆるカテゴリーのタイヤを開発・生産・販売しています。ウインタータイヤやオフハイウェイタイヤなど、さまざまな用途に応じた製品も提供しています。
2. MB事業:
MB事業は、ホース配管と工業資材の2つの主要な分野で展開されています。
ホース配管/自動車や建設機械、工作機器向けの高圧ホースや金属継手などの製品を提供。
工業資材/海洋商品、コンベヤベルト、航空部品、橋梁用ゴム支承、ハイウェイジョイント、化粧室ユニット、飲料水タンクなど、多岐にわたる工業資材を製造・販売。
3. その他事業:
横浜ゴムは、PRGR(プロギア)ブランドのゴルフ用品も生産・販売しており、その他にも多くの事業分野に進出しています。
横浜ゴム株式会社は、タイヤを中心にした主力事業を通じて、多岐にわたる分野での事業展開を実現し、多様な製品を提供しています。
引用:https://www.y-yokohama.com/ir/nutshell/02_businessscope/#:~:text=乗用車に装着する一般,生産・販売しています。
最新の決算
横浜ゴムは8月10日に第1四半期決算を発表しました。
『2023年の第2四半期において、国内外の経済状況や業界環境を克服し、着実な業績を上げています。特に、国内では供給制約が解消され、自動車製造業や資源関連業種が回復の兆しを見せ、景気は緩やかに回復しています。非製造業でも消費関連業種が改善し、景気回復が持続しています。
一方、海外では米国が金融引き締めにより生産活動が縮小し、製造業が低迷していますが、自動車製造業は低迷から脱却しつつあります。中国ではサービス消費の回復が続いていますが、新規受注の不振により需要が伸び悩んでいます。欧州では外需の低迷と高インフレが景気の課題として残っています。』
売上高:4,431億円 (+13.2%)
営業利益:281億円 (+4.6%)
純利益:276億円 (+18.8%)
また、今後の見通しについては、以下の通りとなっています。
売上高が約+16.2%、営業利益が約+26.4%、純利益が約+24.1%を見込んでいます。
引用:https://www.y-yokohama.com/ir/library/tanshin/
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,110円から上は3,300円の範囲で推移しています。
2019年から2023年の1月まで、長く続く横ばいトレンドとなっていました。
1月から現在まで10年間の高値を更新しながらの上昇トレンドとなりそうです。
テクニカル指標で見るとRSIは標準、ボリンジャーバンドも標準を示しています。
ストキャスはやや高い値でデッドクロスを形成。
パラボリックも9月中旬から上昇トレンドを示しています。
一目均衡表の雲がやや下にあるので下落の可能性もあります。