本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!イノテック(9880)
概要

創業以来、イノテックは欧米企業の先進的なテクノロジーを日本のエレクトロニクス企業へ紹介する技術商社としての地位を築いてきました。
積極的なM&A戦略や長年にわたる業界ノウハウを生かし、自社製品の開発に力を入れることで、従来の枠を超えて自己変革を果たしました。
今回はイノテックの歴史と事業内容、決算情報とチャート分析についてご紹介します。
イノテックの歴史

1987年、イノテック株式会社は、日本の技術革新の時代に幕を開けました。東京都において会社が設立されると同時に、そのビジョンと使命がスタートしました。
創業当初から、イノテックは革新的なテクノロジーを取り入れ、国内のエレクトロニクス企業に提供するという使命を胸に、着実に成長していきました。
1990年代、イノテックは事業の幅を広げながら、その存在感を一層高めていきました。1990年、日本証券業協会に株式を店頭売買銘柄として登録され、市場での認知度を高めました。
1992年には、CTCコンポーネンツシステムズ株式会社の子会社化により、技術と専門知識を更に拡充しました。そして、1998年には10周年を迎え、新社屋の完成によってその歩みを祝福しました。
2000年にはアイティアクセス株式会社を設立し、その後の海外市場への足掛かりを築きました。2002年には、三栄ハイテックス株式会社の子会社化と同時に、イノテックのビジネスポートフォリオが拡大していきました。
2004年には、国内外でのビジネス統合を進め、イノテック株式会社とイノマイクロ株式会社が合併。さらに、海外展開も進め、イノテックシンガポールやイノテック上海などの拠点を設立しました。
このようにして、イノテック株式会社は革新と進化を続けてきました。次なる未来へ向けても、その使命とビジョンを胸に、技術とビジネスの先駆者としての地位を確立していくことでしょう。
事業内容

イノテック株式会社は、多岐にわたる事業領域でその存在感を発揮しています。以下では、その主要な事業領域をご紹介いたします。
自社製テストシステムと組込みボードの開発・販売
イノテックは、先進的なテストシステムと組込みボードの開発・販売を通じて、エレクトロニクス産業に革新をもたらしています。自社開発のテストシステムは、品質検証や性能評価のための高度なソリューションを提供し、顧客の製品開発プロセスをサポートしています。
半導体設計用(EDA)ソフトウェアの販売
半導体設計の領域では、EDA(Electronic Design Automation)ソフトウェアが欠かせません。イノテックは、優れたEDAソフトウェアを提供することで、半導体業界のイノベーションを支えています。顧客の設計プロセスを効率化し、高品質な製品を開発するためのツールを提供しています。
メディアワークフロー向け品質検証ソフトウェアとストレージの販売
メディア関連のワークフローにおいて、品質検証とストレージの重要性は増しています。イノテックは、メディアワークフロー向けに高度な品質検証ソフトウェアとストレージソリューションを提供し、メディアコンテンツの制作と管理のプロセスを支援しています。
ノイズ解析とモデルベース開発のコンサルティング
技術革新の中で、ノイズ解析とモデルベース開発は特に重要です。イノテックは、豊富な知識と専門技術を駆使して、顧客の課題に対するカスタマイズされたコンサルティングを提供しています。ノイズ解析の最適化やモデルベース開発の支援を通じて、顧客のプロジェクトの成功に貢献しています。
イノテック株式会社は、これらの多様な事業領域を通じて、エレクトロニクス産業に価値を提供し続けています。技術と革新の結集により、未来の挑戦に対応し続ける姿勢が、同社の特長となっています。
最新の決算

イノテックは8月9日に第1四半期決算を発表しました。
『現在、わが国経済は複雑な状況に直面しています。第1四半期の連結累計期間において、社会経済活動は徐々に正常化され、個人消費や設備投資を中心に緩やかな回復基調が見られました。
しかし、ウクライナ情勢の長期化や円安の進行などが影響し、資源価格や物価の上昇が続いています。また、欧米での金融引き締めによる景気後退の懸念や米中貿易摩擦の影響など、将来の見通しが不透明な状況が続いています。』
売上高:86億円 (-3.8%)
営業利益:1.0億円 (-70.5%)
経常利益:3億円(-41.0%)
純利益:1.8億円 (-28.6%)
システム・サービス事業は堅調に推移しておりましたが、一方でテストソリューション事業が低迷しました。これにより、業績は下落という結果に。
また、今後の見通しについては修正が無く以下のようになっています。
売上高が約+11.3%、営業利益が約+29.3%、経常利益が約+20.9%、純利益が約+20.0%となっています。
チャート分析

MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は390円から上は1,720円の範囲で推移しています。
そこそこ値幅が大きく、2017年に一気に上昇したのち大きく動いています。
中国との関係も深いためそちらの動向にも注意が必要です。
テクニカル指標で見るとRSIは標準、ボリンジャーバンドも標準あたりを示しています。
ストキャスはデッドクロスを形成しての下げ。
パラボリックは7月から下落トレンドのままを示してます。
一目均衡表の雲は1,300円付近にあり、その他の抵抗線もその付近を示しているのでそこが大きな抵抗になりそうです。