本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
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本日(3/6)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比+310円(+1.11%)の28,237円という結果でした。
今日は約250円高と続伸してスタートしました。前週末の欧米株市場が全面高に買われたことをプラス材料にする形で上昇しました。
長期金利が上昇一服となったことを受け、米国ではハイテク系グロース(成長)株が買われました。
日本株もこの流れを引き継ぎ、半導体など電機セクターの値がさ株が人気に。
中国経済の復調や米国経済の底堅さへの思惑から、主力株の堅調さが目立ちました。米国株や中国株から見て日本株の割安感が目立ち買いが入った可能性も。
後場にかけては、7日と8日に予定されている米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言や、週末の米雇用統計を警戒して上昇は落ち着きました。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
日本航空(9201)
日本航空(9201)は、日本で最も長い航空会社としての歴史を持つ日本の航空会社です。
業界1位であるANAホールディングス傘下の全日本空輸とともに日本を代表する大手航空会社であり、両社併せて「航空大手2社」と呼ばれることも。
イギリスのスカイトラックスによる航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World’s 5-Star Airlines)」の認定を得ている企業です。
2023年4月3日の株式取引分から日経平均株価の構成銘柄に採用予定と報じられました。
日本航空(以下JAL)は会社更生法適用に伴い、2010年1月に日経平均株価の構成銘柄から除外されていたため、13年ぶりの復帰となります。
JALは、2009年に巨額の負債を抱えて経営破綻し、民事再生法の適用を受けました。
JAL破綻の直接の引き金となったのは2008年のリーマン・ショックでしたが、長年にわたる脆弱な企業体質がより大きな原因でした。
その企業体質は、効率の悪い大型機材を大量に保有せざるを得なかったこと、投資の失敗、労働組合の問題、採算性の取れない地方路線への就航など多くの問題を抱えていました。
JALの再生計画は、負債の圧縮と事業の再編成に焦点を当てて行われました。
具体的には、路線別収支の把握、効率の悪い大型機材の売却、関連会社の売却、大幅なリストラ、社員の給与水準の切り下げ、給与体系の改善、年金のカットなどが行われました。
これらの改革によって、JALはV字回復を果たし、2012年には営業黒字を計上するなど、驚異的な好業績を挙げることに成功しました。
そんなJALが13年ぶりに日経平均株価の構成銘柄として復帰します。日経平均の構成銘柄に選ばれるということはそれだけ流動性が高い(株の取引が活発)ということです。
苦しい期間を乗り越えて今では日本を代表とする企業に戻れたということですね。
MARKET SPEED
そんなJALの本日の株価は、前日比+24円 (+0.93%), 2,593円と少しだけ上昇でした。
テクニカルを確認すると、ボリンジャーバンドが0σと標準。
RSI(9)が58と少し買われている状態です。
日経平均の構成銘柄に選ばれたことで、約333万株の買い需要が発生すると試算されています。投資信託のインデックス買い入れも考えると4月からはさらに安定する銘柄と言えそうです。
ロキ兄さんが興味をもったニュース
「中国から資金持ち出せず」、著名投資家モビアス氏の発言が拡散(ロイター通信)
モビアス・キャピタル・パートナーズの創設者として知られる著名投資家のマーク・モビアス氏はこのほど、FOXビジネスとのインタビューで、中国の資本規制のために資金を国外に持ち出すことができないと述べ、政府の管理が厳しい経済への投資について「非常に、非常に慎重に」なるよう投資家に注意を促しました。
2日に公表されたインタビュー内容によると、モビアス氏は「私は上海のHSBCに口座を持っている。お金を引き出すことができない。政府は国外への資金流出を制限している」と指摘。
「なぜこんなことをするのか説明が得られない。彼らはあらゆる種類の障壁を設けている。彼らは『お金を出すことはできない』とは言わない。しかし、彼らは『どうやってこのお金を稼いだのか、20年分の記録を全部出せ』と言うのだ。これはクレイジーだ」と述べました。
現在の日経上昇は、中国景気の回復を期待してのものです。本当に景気回復しているならこんなに厳しいのかな?とちょっと邪推してしまいます。