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注目銘柄!TOPPANホールディングス(7911)
概要

日本の総合印刷業界において、TOPPANは大日本印刷と共にトップ2を争う存在であり、世界最大の総合印刷会社としてその名を轟かせています。
さらに、最新のテクノロジーを駆使して、液晶カラーフィルタから半導体フォトマスクまで、多岐にわたる製品に貢献しています。
今回は、TOPPANホールディングスの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
TOPPANの歴史

TOPPANホールディングスの歴史は、日本の近代印刷業界の発展と密接に結びついています。1900年に、東京都に「凸版印刷合資会社」として設立されたTOPPANは、その後の数十年で着実に成長を遂げました。
1908年には資本金40万円の株式会社に改組し、組織の基盤を強化しました。さらに1949年には、東京証券取引所に株式を上場させ、企業の規模と認知度を拡大しました。
国際的な展望も広がり、1965年にはカナダのムーア社との合弁で「トッパン・ムーア・ビジネスフォーム株式会社」を設立し、1971年には「トッパン・ムーア株式会社」に改称されました。
1997年には、トッパン・ムーア株式会社(現在のTOPPANエッジ)を完全子会社化し、さらなるビジネスの多様性を追求しました。
2000年には、新たなビジネス拠点である「トッパン小石川ビル」が東京都文京区に竣工し、情報系ビジネスにおける展開を推し進めました。また、同年には「TOPPAN VISION 21」を発表し、戦略的なビジョンを明確に示しました。10月には、東京都文京区に「トッパンホール」と「印刷博物館」がオープンし、印刷文化への貢献を強調しました。
2010年には、中小型TFT液晶ディスプレイ製造企業である株式会社オルタステクノロジーを連結子会社化し、新たな技術分野への進出を果たしました。2016年には、透明バリアフィルムの生産拠点としてToppan USA, Inc.ジョージア工場が新設され、新たな技術分野でのリーダーシップを確立しました。
2022年には、J1リーグ・浦和レッドダイヤモンズとのパートナーシップ契約を締結し、スポーツ分野での展開も強化しました。2023年3月には、持株会社体制への移行に際し、持株会社の商号を「TOPPANホールディングス株式会社」に変更し、その歴史において初めての社名変更を実施しました。
TOPPANホールディングスは、多くの成長と変遷を経て、未来への展望を広げ続けています。
引用:https://www.holdings.toppan.com/ja/about-us/history.html
事業内容

TOPPANは「情報コミュニケーション」「生活・産業」「エレクトロニクス」という3つの事業分野に焦点を当て、多彩なソリューションを提供しています。
情報コミュニケーション:
この事業分野では、情報の価値を最大化し、円滑なコミュニケーションを求めるお客様に向けて、「情報の価値を高める」および「情報を効果的に届ける」ソリューションを提供しています。
セキュア分野では、最新のセキュリティ技術を活用して情報管理を支援。マーケティング分野では、マーケティングコミュニケーション活動のビジネスパートナーとしてトータルソリューションを提供。コンテンツ分野では、出版文化とビジネスの発展に貢献し、書籍や電子出版などを提供。
生活・産業:
この事業分野では、生活者の「医・食・住」に関わる様々なニーズに対応し、快適で安心な生活環境づくりに直結した製品・サービスを提供しています。
パッケージ分野では、ライフスタイルに合わせた包装ソリューションを提供。建装材分野では、高品質で美しさにこだわる建築材料を提供。高機能・エネルギー関連分野では、環境エネルギーおよびエレクトロニクス分野向けに高機能製品を提供。
エレクトロニクス:
この事業分野は「印刷テクノロジー」をベースにしており、ディスプレイ関連製品と半導体関連製品を取り扱います。
印刷テクノロジーを基盤に、ディスプレイ関連製品と半導体関連製品を提供。ディスプレイ関連分野では、高品質なディスプレイ製品を提供。半導体関連分野では、エレクトロニクス産業をトータルにサポート。
TOPPANは幅広い分野で高品質な製品とサービスを提供し、お客様の多様なニーズに応えています。
引用:https://www.toppan.com/ja/recruit/shinsotsu/business/category.html
最新の決算

TOPPANは8月14日に第1四半期決算を発表しました。
『セキュアビジネスとデジタルコンテンツの増加が売上高を押し上げました。SXパッケージ(軟包材・紙器)の中心的拡大により、国内パッケージ事業が成長しました。FC-BGA基盤やフォトマスクの需要が増加し、売上高が増大しました。
しかしながら、行政向けの一過性案件の減少が見られ、BPO事業の売上高が縮小しました。また、インフレによる需要の低迷などにより、海外パッケージと海外建装材事業の売上高が減少しました。』
売上高:3,877億円 (-0.8%)
営業利益:99億円 (-27.8%)
経常利益:161億円(-27.5%)
純利益:96億円 (-31.0%)
また、今後の見通しについては、以下の通りとなっています。
売上高が約+0.4%、営業利益が約+1.8%、経常利益が約-5.1%、純利益が約-29.4%を見込んでいます。
引用:https://www.holdings.toppan.com/ja/ir/material/closing.html
チャート分析

MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,230円から上は3,870円の範囲で推移しています。
2019年から2020年まで下落トレンドで株価が約4割減まで下落。
2021年から現在まで長く大きな上昇トレンドが続いており、株価は2倍以上に上昇しています。
テクニカル指標で見るとRSIはやや高め、ボリンジャーバンドもやや高値を示しています。
ストキャスは少し前にデッドクロスを形成。
パラボリックは直近で下落トレンドを示しています。
一目均衡表の雲が非常に下にあるので、ほとんど参考にならず。