本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
注目銘柄!シマノ(7309)
概要
株式会社シマノは、自転車部品と釣具の製造を主要な事業とするアウトドアスポーツメーカーで、大阪府堺市堺区に本社を置いています。
シマノは、スポーツ自転車部品の世界最大手企業の1つでスポーツ自転車部品は世界シェアの85%を占めています。
そんなシマノの決算が非常に悪いとのニュースが!いったい何があったのでしょうか?
今回は、シマノの歴史と今回の決算、海外の自転車優遇について紹介していきます。
シマノの歴史
シマノが創業した堺市は、鍛冶屋の伝統を持つ町で、16世紀以来、包丁と鉄砲の町として知られてきました。
明治に入ると、自転車の部品や完成品の生産に業種転換し、日本の自転車産業の中心地となりました。
シマノは、堺の鉄工所職人だった創業者・島野庄三郎氏が28歳で創業しました。
島野氏は、1921年にフリーホイールの生産にとりかかり、1939年には、シマノは工作機械200台、雇用人員200名を数える日本最大のフリーホイールメーカーとなりました。
その後、1960年代後半に米国や欧州で起こった巨大スポーツサイクルブームが追い風となり、会社は成長を遂げました。
シマノは、自転車部品と釣具の製造を主要な事業とし、ロードバイク・マウンテンバイク・レース用自転車の機構部品としては世界最大手のメーカーです。
2021年に創業100年を迎えた世界的に有名な企業です。
今回の決算
NEW! 2023年10月24日の決算です。
欧州の自転車減税
環境問題への対策や健康の促進をするために、ヨーロッパでは自転車に対する減税措置が取られています。
現在ヨーロッパ全体で約300の税制優遇措置と購入補助金があります。過去10年間でヨーロッパで多くの優遇制度が作られましたが、2019年以降さらに優遇は増加しています。
一例を挙げると、
・ドイツでは電気自転車購入時に2500ユーロ(約36万円)の補助金
・アイルランドでは会社が自転車購入に補助金1250ユーロ(約18万円)補助金を出してくれ、このお金は課税されない
・ポルトガルでは自転車の消費税引き下げを決定
今後も欧州の自転車優遇は続いていきそうですが、景気が悪くなったら消費者は新しい自転車を我慢するとは思います。
景気の悪化が短期的なものか長期的なものかで自転車市場は大きく変わりそうです。
本日の株価
MARKET SPEED
決算悪化のシマノ(7309)の本日の株価は、
前日比-2,635円(-11.64%)現在値20,000円と大幅下落に。
税制優遇や補助金があってもカバーできないくらい景気悪化し始めています。
自転車業界が~というより、欧州・北米の景気悪化が今後どうなるかが問題です。