テクニカル基礎

ROE ,ROAとは?初心者向けにわかりやすく解説します【ロキ兄さん/指標の読み方】

ROE(アール・オー・イー)または自己資本利益率は、企業の効率性を評価するための重要な財務指標です。そしてROA(アール・オー・エー)は総資産利益率のことを指し、会社が持っている総資産を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です。

今回は、ROEとROAの定義について説明し、ROEとROAが投資判断に与える影響と注意すべきポイントについて解説します。

 

ROEとは

ROEとは、「Return On Equity」の略であり、自己資本利益率とも呼ばれます。ROEは、株主が出資した資本に対して企業がどれだけの利益を上げたのかを示す指標です。つまり株で集めた資金でどれだけ稼げたかがわかります。

ROEが高い企業は、資本を効率的に活用し、利益を上げていることを示します。また資金調達や成長において有利と言えるでしょう。どれくらいを目安にするのかは業界によって違いますが、一般的に、ROEが10%以上の企業は、優良な投資対象とされます。

注意点として、ROEの計算には負債は含まれず、負債の影響を見逃す可能性があります。ROEだけで企業の健全性を評価するのは危険であり、負債の比率やその他の財務指標も考慮する必要があります。

 

業界別ROEの平均値と中央値

ROEについては業界別の平均値と中央値を以下のサイトより、引用させていただいてます。

https://zaimani.com/financial-indicators/return-on-equity/

平均値と中央値は2つとも見て、近い値ならその値が真ん中。両者がかけ離れてれば中央値を優先に考えるといいと思います。

 

業界別ROEの平均値

20182019202020212022企業数
全業種-2.43.3-6.6-2.5-1.93,689
水産・農林業6.28.33.913.411.811
卸売業6.25.5-4.30.05.2325
食料品-218.24.13.03.55.4125
建設業3.86.9-3.51.0-2.9163
非鉄金属7.85.30.84.79.134
鉱業3.96.94.10.57.56
機械8.46.93.14.05.6230
サービス業9.48.6-5.21.1-7.7541
金属製品6.75.04.35.15.292
情報・通信業2.22.4-6.02.60.8565
医薬品-18.5-5.5-23.2-12.9-22.672
不動産業13.910.4-40.96.2-32.0141
陸運業7.57.06.8-0.15.864
小売業5.6-6.5-17.3-49.8-18.2333
化学7.45.96.06.37.4213
繊維製品4.41.8-5.8-7.1-15.650
電気機器4.6-6.6-6.43.16.2244
ガラス・土石製品7.55.79.13.05.857
輸送用機器6.0-1.01.3-2.12.487
石油・石炭製品12.68.0-10.39.28.810
パルプ・紙2.71.95.23.13.625
その他製品5.43.4-6.24.85.2111
精密機器5.83.0-106.2-1.82.749
ゴム製品5.36.03.74.23.219
鉄鋼5.83.31.71.97.142
倉庫・運輸関連6.66.56.26.77.839
海運業4.9-3.93.29.527.711
空運業12.79.16.5-40.9-78.35
電気・ガス業7.76.87.38.62.325

業界別ROEの中央値

20182019202020212022企業数
全業種7.87.35.96.57.53,689
水産・農林業5.68.66.18.910.411
卸売業6.76.76.05.87.5325
食料品6.35.75.15.85.9125
建設業9.29.28.68.27.4163
非鉄金属8.06.13.94.58.134
鉱業3.84.75.61.49.76
機械7.47.34.85.66.6230
サービス業10.210.57.38.810.6541
金属製品6.75.94.04.94.892
情報・通信業9.910.09.811.110.7565
医薬品5.15.73.03.83.572
不動産業13.011.78.69.010.5141
陸運業7.67.36.11.95.064
小売業6.46.24.25.57.3333
化学7.87.16.06.37.0213
繊維製品4.23.11.92.33.250
電気機器6.76.34.96.58.1244
ガラス・土石製品7.58.55.45.86.257
輸送用機器7.76.83.52.44.687
石油・石炭製品11.08.0-0.96.811.510
パルプ・紙4.34.84.94.96.225
その他製品5.45.04.76.07.0111
精密機器9.28.06.66.08.849
ゴム製品8.97.95.35.16.519
鉄鋼5.55.13.83.17.042
倉庫・運輸関連5.35.35.45.16.839
海運業6.16.45.26.420.011
空運業12.88.94.9-28.8-18.05
電気・ガス業6.46.25.85.02.525

この2つの表と、自分が買いたい株のROEと比べてみてください。表よりも数字が大きければ買いたい株は経営が上手な企業だと考えられます。

 

ROAとは?

ROA(Return On Asset)は、企業の効率性を評価するための重要な指標であり、総資産利益率の略称です。この指標は、会社が保有する総資産をどの程度効果的に活用して利益を生み出しているかを示します。

先ほどのROEとの違いは、ROEが株からの資金に対してどれだけ稼げたのかに対してROAは全ての資金(株+銀行からの借入など)に対してどれだけ稼げたかを示しています。

ROAの値が高いほど、企業は保有する資産を効率的に利用して利益を上げていることを示します。こちらも業種によっては違いますが、一般的には、ROAが5%程度以上であれば、優れた企業と判断されます。

 

ROEとROAはどちらの指標が大事ということはありません。どちらも大事です。どちらの値も高ければ高いほどいいです。

両方の指標を見て、その企業がどれだけ利益を上げられるのかの判断材料にしましょう。

ROAの業界平均はこちらから

https://zaimani.com/financial-indicators/return-on-assets/

 

まとめ

ROEとROAは企業の効率性や収益性を測る重要な指標です。ROEが株からの資金に対してどれだけ稼げたのかに対してROAは全ての資金(株+銀行からの借入など)に対してどれだけ稼げたかを表しています。

業界毎の値と買いたい企業の値を見比べて、投資の参考にしてください。

 

 

ロキ兄
ロキ兄
投資は自己責任で!一緒にしっかり勉強していきましょう!

 

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