本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる～く語っていきます。
目次
本日（3/14）の日経225
本日の日経平均株価は、前日比-610円(-2.19％)の27,222円という結果でした。
今日は前日比377円安と大幅下落してスタートしました。米銀の破綻が続いたことを受け、市場は金融システムへの波及を警戒、リスク回避の売りが膨らみました。
売りだけでなく、安全資産である金の上場投資信託（ＥＴＦ）などへの資金シフトが行われています。
日経平均はわずか３営業日で－1300円を超えて下落しています。直前の急激な上昇の反動と今回の米国銀行の破綻が重なったのかなと思っています。
今晩に米国CPIの発表があります。ここで物価の上げが緩やかになればいいのですが、横ばいだったりさらに加速するようなら最悪です。
利上げが今後も続いて銀行が潰れるか、インフレで経済全体が悪化するのかになります。怖がりながら注視したいですね。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
三井住友フィナンシャルグループ(8316)は、メガバンクの三井住友銀行（SMBC）などを傘下に置く金融持株会社、およびSMBCグループの中核会社です。SMBCグループの事業のルーツは、400年以上も前に遡ります。
三井家は太政大臣の藤原道長を祖とし、江戸時代には三重県を拠点に質屋兼酒屋を開き活躍しました。
店は「越後殿の酒屋」と呼ばれ、これがのちの「越後屋」の起こりとなりました。
その後、両替商としても成功し、三井財閥、現在の三井グループとなりました。
住友家の先祖は平家一門とされています。
江戸時代には、大阪を拠点とし銅精錬業を行い大きく栄えました。
世界最古の歴史を持つ住友財閥となり、現在の住友グループとなりました。
三井住友銀行は日本の三大メガバンクとして活躍していますが、三大メガバンクの中でも特に海外展開を積極的に行っています。
アジアや北アメリカ、ヨーロッパなど、世界中に支店や拠点を持っています。
海外展開が多いということは、外国の情勢に影響を受けやすいです。現在、米国で銀行の相次ぐ破綻が続いています。
ネット上では、「三井住友が(破綻した)シリコンバレー銀行の株を持ってた」というような情報が出ています。これは真実なのでしょうか？
ブルームバーグの3月13日16時の記事によると、
「三井住友トラスト・ホールディングス傘下の運用会社は昨年末時点で、ＳＶＢの親会社ＳＶＢファイナンシャル・グループの株式0.29％をインデックスファンドの中で保有していた。」
という記事があります。
三井住友トラストホールディングスは、三井グループ・住友グループに所属してますがSMBCグループとの直接的な資本関係はなく、互いに独立した関係性です。
なので、SMBCグループとしては今回の米国銀行破綻で直接的な損失はありません。決算短信を確認しても外国債券の評価損が増えていて心配ではありますが、外国債券の割合が全体の3分の１程度なので破綻の危機などはないと考えられます。
MARKET SPEED
今日の三井住友Fの株価は前日比 -429.0円 (-7.57%)
現在値5,240円と大きく下落という結果に。
米国の金融不安があるので、銀行株が平均で-7.41%低下しています。三井住友だけでなく日本全体の銀行株が敬遠されているということですね。
債券のマイナスは満期になれば無くなるものですが、米国の利上げの間、銀行株は買えないなと思うロキ兄さんでした。
ロキ兄さんが興味をもったニュース
国内運用会社が複数投信でＳＶＢなど組み入れ、比率限定的と情報開示(ブルームバーグ)
米国でシリコンバレー銀行（ＳＶＢ）とシグネチャー・バンクが経営破綻したことを受け、国内の大手運用会社各社が相次ぎ関連銘柄の保有状況を公表しています。
各社が設定・運用する複数の投資信託で両社の株式や債券が組み入れられていることが分かったが、いずれも保有比率はわずかな水準でした。
ブルームバーグの調べでは、三井住友ＤＳアセットマネジメントやアセットマネジメントＯｎｅなど国内の大手運用会社の少なくとも９社が、それぞれ設定・運用する公募ファンドなどの純資産総額に占めるＳＶＢやシグネチャー銀の有価証券（株式・債券）の保有比率を公表しています。
まとめると以下の通りです。
・三井住友DSは76のファンドでSVBの株式や債券を保有しており、保有比率が0.5％を超えるファンドもある。
・アセマネOneは71の公募ファンドでSVBの株式や債券を保有しており、最も保有比率が大きいファンドは0.247％。
・大和アセットマネジメントは70のファンドでSVBの株式を保有しており、保有比率は0.1％未満。
・三井住友トラスト・アセットマネジメントは117のファンド、三菱UFJ国際投信は83のファンド、日興アセットマネジメントは53のファンド、しんきんアセットマネジメントは3のファンドでSVBの株式や債券を保有している。
投資信託での投資は手軽で簡単です。だからこそちゃんと勉強しておかないと、知らないうちに危険な目に遭うかも。
