本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!セコム(9735)
概要
日本のセキュリティ産業をリードし、警備分野で革命をもたらした企業それがセコムです。
東京都に本社を構え、日本初の警備サービス会社として名を馳せています。セコムが日本と海外で築き上げてきた安全と信頼の基盤について、詳しく探ってみましょう。
今回は、セコムの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
セコムの歴史
セコム株式会社は、その歴史の中で多くの重要な節目を迎えてきました。創業者の飯田亮氏と戸田寿一氏によって1962年に設立された日本警備保障株式会社は、日本初の警備保障会社としてスタートしました。
1964年、東京オリンピックの開催に際し、セコムは選手村などの警備を単独で担当し、その信頼性と実力を示しました。
続いて1966年には、日本初のオンラインによる安全システム「SPアラーム」の開発・発売を果たし、セキュリティ分野における技術革新の先駆者として名を馳せました。
1973年、セコムは「セキュリティ・コミュニケーション」を略した造語「セコム」をブランドとし、新たなステージに突入します。
1975年には世界初のコンピュータ安全システム「CSS(コンピュータセキュリティシステム)」を確立。また、翌年には安全機器を自社生産するセコム工業を設立し、独自の技術力を強化していきました。
1981年には日本初の家庭用安全システム「マイアラーム(現セコム・ホームセキュリティ)」を開発・発売。
1992年には、中国での持株会社である西科姆(中国)有限公司を設立し、国際展開に着手しました。
2007年 日本初のPFI(民間資金導入事業)刑務所である「美祢(みね)社会復帰促進センター」を山口県美祢市に開設。センターはセキュリティ、総務支援、刑務作業支援を提供し、セコムのサービス範囲を拡大しました。
2015年以降は、クマリフトやアサヒセキュリティを子会社化し、保安と関連した分野での成長を遂げました。
セコムはこれらの取り組みを通じて、セキュリティだけでなく、幅広い分野でのトータルソリューションを提供するリーディングカンパニーへと成長しました。今後もその活躍が期待されています。
事業内容
セコムグループは、セキュリティ事業をはじめとする多岐にわたる事業を展開しています。その中の一部を中心となるグループ企業ととも紹介します。
セキュリティ事業
セコム株式会社は、1962年に日本初の警備保障会社として創業しました。創業以来、セキュリティ分野において数々の先駆的なシステムを開発してきました。
オンライン・セキュリティシステムを中心に、常駐警備、現金護送、安全商品などの提供を行い、全国規模の安全ネットワークを築いています。
セコムグループは、セキュリティ分野で国内トップだけでなく、世界最大級のセキュリティ会社としての地位を確立しています。
防災事業
能美防災株式会社は、セコムグループの防災事業を担当する企業です。1974年に業務提携を開始し、2006年にセコムの連結対象会社となりました。
能美防災は防災業界のトップ企業として、柔軟に都市空間や産業施設に対応するインテリジェント防災システムを提案し、多様な施設に納入実績を持っています。トンネル、プラント、工場、船舶、文化財、ビル、地下街から住宅まで幅広い分野で活躍しており、ISO9001と環境マネジメントシステム14001の認証を取得するなど高い品質と環境への配慮を実現しています。
メディカル事業
セコム医療システム株式会社は、セコムグループのメディカル事業を担当する企業です。2002年に設立され、セコムグループのメディカル事業は、在宅医療サービスの先駆けとして1991年に始まりました。
セコムファーマシーによる薬剤提供サービスや訪問看護サービスを通じて、在宅医療の充実を図っています。セコムグループは、セキュリティと健康の分野で幅広いサービスを提供し、人々の安心と安全を支えています。
最新の決算
セコムは5月11日に通期決算を発表しました。
『セコムグループは、ウィズコロナの状況下で経済社会活動の正常化が進む中、安全・安心・快適・便利な社会を実現する「社会システム産業」の構築を目指す「セコムグループ2030年ビジョン」の実現に向けて、さまざまな取り組みを推進しています。
2022年6月には、最先端の技術であるAIや5Gを活用したセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」の提供を開始しました。成田国際空港や大型複合施設での警備業務において、立哨・巡回、点検業務などを効率的に行うための取り組みです。
また、7月には株式会社セノンを子会社化し、広範な事業展開を強化しました。セノンは常駐警備業務や機械警備業務をはじめ、航空保安業務や車両運行管理業務などを全国規模で展開しており、セコムグループのサービス提供能力をさらに向上させました。』
売上高:1兆1,013億円 (+4.9%)
営業利益:1,367億円 (ー4.7%)
経常利益:1,561億円(+1.9%)
純利益:960億円 (+1.9%)
売上高、経常利益および純利益が過去最高の業績を達成しました。
また、今後の見通しについては以下のようになっています。
売上高が約+4%、営業利益が約-3%、経常利益が約-10%、純利益が約-10%となっています。
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は5,500円から上は10,500円の範囲で推移しています。
株価の幅がかなりあり、値上がり益を狙えそうです。
セコムはサービス業なので、為替のリスクはあまり気にせず、日本国内の景気が重要になります。
直近だと自社株買い・増配の株価にとって嬉しいニュースもありました。
テクニカル指標で見るとRSIはやや高め、ボリンジャーバンドもやや高値を示しています。
ストキャスはゴールデンクロス形成で上昇シグナル。
パラボリックは7月半ばから下落トレンドを示してます。
一目均衡表の雲が大きく下にあるため、すぐの暴落の心配はないかもしれない。