11月3日に行われたアメリカの中間選挙で、野党・民主党が上院と下院の両方で多数派を奪還する見通しになりました。日本貿易振興機構(JETRO)がまとめた、米国時間11月4日未明時点の集計では、民主党が下院で過半数の218議席を上回る222議席、上院でも過半数を超える議席を確実にしたとされています。
このニュースを受けて、11月4日の東京市場は大荒れになりました。日経平均株価は取引時間中に一時3051円安の6万30円まで下げ、6万円割れ寸前に。その後は急速に下げ幅を縮め、終値は893円安の6万2188円でした。今日のニュース深掘りでは、「アメリカの選挙で、なぜ日本の株がこんなに動くの?」を家族で考えました。

今日のニュース深掘り|米中間選挙で民主党が上下両院を奪還へ、日経平均は一時3000円超安──選挙と株価の関係を考える

リコ
リコ
アメリカの選挙なのに、日本の株がすごく下がったんだって!どうして?
ロキ兄
ロキ兄
アメリカは世界でいちばん大きな経済の国だから、政治が変わると、世界中のお金の流れにも影響するんだ。まずは「中間選挙」がどんな選挙なのかから見てみよう。

中間選挙ってなに?

アメリカの中間選挙は、4年に1度の大統領選挙の「中間」、つまり2年後に行われる議会の選挙です。法律を決める連邦議会の下院(435議席)はすべて、上院(100議席)は約3分の1が改選されます。

父
父
今のトランプ大統領は共和党だ。選挙の前は、議会も上院・下院ともに共和党が多数派だった。それが今回、両方とも民主党が多数派になる見通しになったんだよ。
母
母
大統領は共和党、議会は民主党……。考え方の違う人たちが、それぞれ力を持つことになるのね。

「ねじれ」で何が変わる?

ロキ兄
ロキ兄
大統領と議会の多数派が違う党になる状態を、「ねじれ」と呼ぶことがあるんだ。アメリカでは、法律は議会の上院と下院の両方で可決されて、大統領が署名しないと成立しない。だから、トランプ政権が進めたい法律や予算は、通りにくくなると見られているんだよ。
父
父
一方で、JETROの分析によると、すでにかけられている追加関税が撤回される可能性は低いそうだ。関税の多くは、議会の承認がなくても大統領の判断で発動できる法律にもとづいているからなんだ。日本の企業は、当面は今の関税が続くことを前提にしたほうがいい、という見方だね。

なぜ日本のAI・半導体株が売られたの?

4日の東京市場では、キオクシアホールディングス、アドバンテスト、ソフトバンクグループなど、AI・半導体関連の株が大きく売られました。報道では、その理由として次のような見方が伝えられています。

・民主党が議会を握ると、AIの事業への規制が強まるのではないかという懸念
・アメリカのデータセンターへの投資が鈍るのではないかという懸念

リコ
リコ
AIやデータセンターって、最近ずっとニュースに出てくるね。
ロキ兄
ロキ兄
そう。10月から、社債の急落や大手IT企業の決算で、AI投資への不安がくすぶっていたよね。そこに選挙の結果が重なって、「これ以上AI関連株を持っているのはこわい」と考えた人が、一気に売ったんだ。

「一時3000円安」から「893円安」へ

母
母
一時は3000円以上も下がったのに、終わってみたら893円安。ずいぶん戻したのね。
父
父
証券会社のストラテジストからは、「短期的な過剰反応だったと言えるのではないか」という声も出ていた。それに、すべての株が下がったわけじゃない。ファーストリテイリングや、決算がよかった大手商社などは買われていたんだ。
ロキ兄
ロキ兄
大きなニュースが出た直後は、みんなが驚いて売りが売りを呼ぶ。でも、少し落ち着くと「本当にそこまで悪いのかな?」と考え直す人が出てくる。だから、取引中のいちばん安い値段だけを見て慌てないことが大切なんだよ。

まだ「確定」ではない点にも注意

今回の結果は、集計途中の段階での「見通し」として報じられているものです。州によっては、郵便投票などの集計にしばらく時間がかかるところもあります。

父
父
これからは、議会とトランプ政権がどう向き合うのか、予算や新しい法律がどうなるのかが注目点になる。結果が出るのはこれからだから、ひとつひとつのニュースを落ち着いて見ていこう。
リコ
リコ
選挙って、大人の世界のことだと思ってたけど、私たちの株やお金にもつながってるんだね!
母
母
政治のニュースも、ちょっとだけ「お金の目」で見てみると、おもしろくなりそうね。

今日のまとめ

アメリカの中間選挙で、民主党が上下両院で多数派を奪還する見通しとなりました。トランプ政権が進めたい法律や予算は通りにくくなるとみられる一方、すでにかけられている関税は当面続くという見方が出ています。東京市場では、AIへの規制強化やデータセンター投資の鈍化への懸念からAI・半導体株が売られ、日経平均は一時3000円以上下げました。
ただ、終値では893円安まで戻し、「過剰反応だった」との声もあります。大きなニュースの直後こそ、取引中の値動きに振り回されず、落ち着いて全体を見ることが大切です。政治と経済のつながりを、家族で楽しく学んでいきましょう。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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