本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる～く語っていきます。
本日（3/13）の日経225
本日の日経平均株価は、前日比-311円(-1.11％)の27,832円という結果でした。
今日は先週末比257円安と下落してスタートしました。先週と同様主力株や指数寄与度の大きい銘柄で売り圧力が強まったほか、幅広い銘柄で売りが優勢となりました。
米国銀行シリコンバレーバンク（ＳＶＢ）の経営破綻を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まっています。
市場では一連の米銀破綻を受けたＦＲＢの金融政策への影響について、次回の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で0.5％に利上げ幅を再び拡大する可能性は低下したのではという考えも。
それでも２月の米雇用統計の失業率はまだまだ低いので、長期的な利上げが続くと思います。その場合どんどん銀行が潰れる可能性が…
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
シリコンバレーバンク(SVB)とシグネチャーバンク(SBNY)
シリコンバレーバンク(SVB)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に拠点を置く銀行でした。
1983年から運営され、多くのIT系中小企業に融資を行っていました。2022年までに全米16位の銀行となっており、総資産は2090億ドル(約27兆円)にものぼります。
シグネチャーバンク(SBNY)はニューヨークに拠点を置く銀行でした。2001年に設立され、暗号通貨に特化しているサービスを行っていました。全米29位の銀行であり総資産は1103億ドル(約14兆円)もありました。
これら２つの銀行がわずか３日の間に破綻してしまいました。これはとても恐ろしいことです。
小さな銀行ではなく、全米で上位30位に入る銀行が相次いで破綻しています。一体なにがあったのでしょうか？
結論から言うと、「米国金利の利上げ」の影響が大きいと考えています。
今、米国ではインフレに対抗するために利上げを行っています。これがなぜ銀行の倒産につながるのでしょうか。金利が上がればローンの金利も上がって銀行が儲かるはずです。
FRBが米国金利の利上げを行いました。金利が上がると債券価格が下がります。それだけでもマイナスですが、利上げ前の低い金利の債券はどうなるのでしょうか？
買い手がつかなくなり、今の金利が高い債券に変えていってしまいます。
シリコンバレーバンクはこの債券のマイナスを抱えすぎてしまいました。
それを補うために自社株を売却して補填しようとしましたが、ニュースを見た預金者が一斉に預金を引き出しにパニック状態に。ほとんどの預金を引き出され破綻するという結果に。
シグネチャーバンクもシリコンバレーバンクの破綻や、先週末清算となったシルバーゲートバンクの連鎖で破綻したと思われます。
現時点では詳しい情報が出てきておりません。
そんな銀行破綻の報道があったシリコンバレーバンク(SVB)の先週末の株価は、
– – – ドルとなんと値がつかない結果に。
銀行が破綻しているので、もう紙切れとなるのではないでしょうか。おそらくシグネチャーバンクも同様になるでしょう。
1週間の間に３行も銀行が無くなっていますが、今後はどのようになるでしょうか。
今回の大元の原因は「FRBによる利上げ」です。この利上げは今のところ終わりが見えてなく今年中は続くのではないかと言われています。
最後に、米国の銀行がどれだけマイナスを抱えているのかを確認しましょう。FDIC(連邦預金保険公社)という米国の金融機関が破綻した場合に、一定額の預金などを保護するための預金保険制度を運営する独立した機関です。
そのFDICの分析によると、2022年時点の銀行が持つ投資証券の含み益、含み損がこのようになっています。
銀行全体で、含み損が6000億ドル(約78兆円)という莫大な額です。
これは今後利上げが行われるたびに増えていきます。
ちなみに今回のシリコンバレーバンクは150億ドルの含み損を清算しようとして破綻しました。
全米で考えると40倍ものマイナスがあるということです。今後も連鎖倒産や不景気化が続きそうですね。
金融業界は密接に関係しているため日本も大きく影響を受けると思います。
正直当分は、銀行・証券・保険業界には手を出せないと思うロキ兄さんでした。
