本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
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本日(3/10)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比-479円(-1.67%)の28,143円という結果でした。
今日は前日比237円安と反落してスタートしました。主力株や指数寄与度の大きい銘柄で売り圧力が強まったほか、幅広い銘柄で売りが優勢となりました。
本日は日銀政策決定会合もあり、金融政策の現状維持という結果になりました。
発表後は買い戻しになりましたが、政策修正を期待していた投資家の売りもあり下げ幅を拡大しました。
午後のアジアの主要株式相場の下落に加え、米国の先物も下落しているため株安が続くのではと警戒感が高まっています。
日経平均は昨日まで5日続伸で1100円超上昇しており、過熱しすぎとの考えも。
雇用統計の前に利確をしておこうという動きもあると思います。
最終的には、約-1.7%の大幅下落に。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
シルバーゲート・キャピタル(SI)
シルバーゲート・キャピタルは仮想通貨関連のビジネスに特化した商業銀行であるシルバーゲート銀行の持株会社です。
シルバーゲート銀行は1988年に米国のカリフォルニアで設立されました。
2013年、CEOのアラン・レーンは個人的にビットコインに投資し、シルバーゲートは暗号通貨クライアントへのサービスを開始し始めました。
これがヒットし、銀行は急速に成長し2019年11月に13ドルの株価で上場しました。
2021年11月までに当時の暗号通貨バブルにより、価格は1,580%も上昇して219ドルになりました。
しかしながら、仮想通貨に傾倒しすぎたことがあだとなりました。
一時、世界第3位になった仮想通貨取引所のFTXが2022年11月11日に倒産しました。
それに伴う取り付け騒ぎで預金額が大きく減少したため資金不足に陥り、預金額は約7割の1兆円が引き出されました。
そのため銀行業務が継続不能になりシルバーゲートは3月8日の発表で、
「最近の業界や規制の動向を踏まえると、銀行業務の秩序ある縮小と自主的な精算が最善の道であると確信しています。事業整理および精算計画には、預金の全額返済が含まれています」
と述べて、銀行業務を終了する計画を示しました。
Yahoo!ファイナンス
そんな銀行閉鎖の報道があったシルバーゲート・キャピタル(SI)の昨日の株価は、
前日比+2.07ドル (-42.16%), 2.84ドルと大暴落でした。
最盛期の219ドルの時と比べると、100分の1近くに。このまま倒産かそれに近い形になると思います。
銀行の倒産となると、2008年のリーマンショックを思い出します。今回の倒産もそのようなことになるのでしょうか?
リーマンショックは、当時のアメリカ五大投資銀行グループの第4位にまで上り詰めた巨大証券会社リーマンブラザーズが負債総額約6000億ドル(約64兆円)を抱えたまま倒産したことで、世界的な恐慌になりました。
今回のシルバーゲート銀行は、負債を抱えていたとしても連邦住宅貸付銀行から借り入れの43億ドル(約5890億円)です。
リーマン・ブラザーズとは桁が2つ違うのですぐさまリーマンショックのような事態にはならないと考えています。
しかしながら、昨日の米国株ではほぼ全ての銀行株で5%近くの下落。
今回の件で米国の議員が仮想通貨に強い不安感を持っていると報じられているので、仮想通貨関連銘柄には注意が必要と思うロキ兄さんでした。
ロキ兄さんが興味をもったニュース
日本郵船、2年間で2000億円規模の自社株取得へ 配当性向も引き上げ(ロイター通信)
日本郵船は10日、2023年度から24年度に2000億円規模の自社株取得を行い、資本効率を向上させると発表しました。
配当性向目安は従来の25%から30%に引き上げ、配当下限金額も100円に引き上げる。投資機会と事業環境を勘案し、追加の還元も機動的に実施する方針。
日本郵船が発表した23年度から26年度までの中期経営計画では、総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長を図ることを打ち出しました。
そんな発表をした日本郵船ですが、本日の株価は-6%と大幅下落。
まだニュースが浸透してない可能性がありますが、正直今から海運3社を買おうとならないかなと思います。