こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
土曜日は「子どもとお金」をテーマに、家庭でできるマネー教育をお届けしています。
放課後、部活帰り、友だちと別れたあと。
つい立ち寄ってしまう場所——コンビニ。
中学生になると行動範囲が一気に広がり、
「毎日は行ってないけど、気づいたらよく寄ってる」
そんなケースが増えてきます。
今回は、
「コンビニ通いが止まらなかった中学生が、1か月分のレシートを全部並べてみたら何が見えたのか」
という実話ベースのエピソードから、
おこづかい管理と“ムダ買い”との付き合い方を考えていきます。
目次
1. 中学生のおこづかい事情はどれくらい?
まずは、少しデータから見てみましょう。
中学生のおこづかい額は、月1,000円〜2,000円が最も多い
小中学生の**約8割(80.1%)**がおこづかいをもらっている
そのうち約7割(70.7%)が月1回の定期支給
使い道で最も多いのは**「貯金」(65.4%)**
中学生は月500円〜1,000円を貯金している人が多い
一見すると、
「ちゃんと貯金もできているし、問題なさそう」
と思いますよね。
ところが——
“使い方の中身”を細かく見てみると、意外な落とし穴がありました。
2. レシート公開で見えた“ムダ買い”の正体
今回の主役は、中学1年生の男の子。
おこづかいは月2,000円。
本人はそう言っていましたが、
1か月分のレシートを机に並べてみると…
● レシートの中身
ペットボトル飲料:150円 × 8回
お菓子・アイス:200円前後 × 6回
ガチャ・くじ系:300円 × 3回
合計すると、
1,900円超え。ほぼ全額コンビニ関連。
本人も、並んだレシートを見て一言。
3. 月末“無一文”が教えてくれたこと
問題が起きたのは月末。
「帰りにコンビニ寄ろうぜ」
「……ごめん、今日はいいや」
お金がない。
お腹は空いている。
でも、使えるお金はゼロ。
このとき残ったのは、
**「なんかモヤモヤする気持ち」**でした。
● 失敗は最高の教材
使い切ったあとの後悔
誘いを断る気まずさ
「考えずに使った結果」の現実
こうした失敗の痛みがあるからこそ、
「次はどうしよう?」と自分で考え始めることができます。
これは、
大人になってからの浪費防止にもつながる、
とても価値のある経験です。
4. レシートから始める“仕組み化”
怒られることもなく、
親子で次にやったのは——改善策づくりでした。
① 使ったお金を「見える化」
まずは、
レシートをそのまま捨てず、ノートに貼る。
飲み物
お菓子
ガチャ
ジャンル別に分けるだけで、
「どこに使いすぎているか」が一目瞭然になります。
② 用途別に分ける「封筒ルール」
次に導入したのが、
用途別おこづかい管理。
お菓子・飲み物封筒
ガチャ・くじ封筒
遊び用封筒
それぞれに上限を決め、
封筒が空になったら今月は終了。
これは前回の「ガチャ封筒」の応用版です。
③ 衝動を止める「2回考える」ルール
最後に決めたのが、
衝動買いストップルール。
「買いたいと思ったら、5分あけてもう一度考える」
たったこれだけですが、
飲み物やお菓子の“なんとなく買い”が激減しました。
5. 親の役割は「管理者」ではなく「伴走者」
今回、親が意識したのはひとつ。
責めない。管理しすぎない。
「だから言ったでしょ!」ではなく、
「次はどうする?」と一緒に考える。
おこづかいは、
小さな家計運営の練習場です。
何に使った?
何が楽しかった?
次はどう配分する?
月1回、5分の振り返りミーティングだけでも、
子どものお金感覚は大きく変わります。
まとめ|レシートは“お金の成績表”
コンビニ通いが悪いわけではありません。
問題なのは、
「気づかないまま使い続けること」。
レシートで見える化
予算を区切る仕組み
衝動を止める小さなルール
これだけで、
おこづかいは立派なマネー教育ツールになります。
“ムダ買い”の経験は、
将来のお金トラブルを防ぐための大切な予習。
ぜひご家庭でも、
1か月レシート公開、試してみてください。

















