注目銘柄

アルツハイマーやがんと闘う製薬会社エーザイ(4523)!【ロキ兄経済6/23】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!エーザイ(4523)

概要

エーザイ株式会社は、東京都に本社を置く日本の大手製薬会社です。

医師の指示で処方される医療用医薬品を中心に研究開発、製造、販売などの事業をグローバルに進めている製薬会社です。

今回は、エーザイの歴史と事業内容、最新の決算についてご紹介します。

エーザイの歴史

エーザイ株式会社は、1936年に内藤豊次氏(ないとうとよじ)によって合資会社桜ヶ岡研究所として創業されました。

1938年には、エーザイが初めてビタミンE剤である『ユベラ』を発売しました。この製品は、当時としては画期的なものであり、エーザイの製品開発のスタートとなりました。

その後、1941年には埼玉県に日本衛材株式会社が設立されました。そして、1944年には合資会社桜ヶ岡研究所と日本衛材株式会社が合併し、現在のエーザイ株式会社となりました。

ロキ兄
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社名のエーザイは衛生材料(絆創膏や包帯)の略から来ているそうです。

1952年には高単位B2B1剤『チョコラBB錠』や乗物酔防止薬『トラベルミン錠』を日本で販売し、製品ラインナップの拡充を図りました。その後、1965年には三生製薬(現在のサンノーバ)への資本参加を行い、業界内での連携と成長を促進しました。

2003年には、動物薬事業を明治製菓(現・Meiji Seikaファルマ)へ譲渡しました。この戦略的な決定により、医薬品事業に更なる注力を図ることができました。2008年には、米国のMGIファーマ社も買収し、製品ラインアップの拡充とグローバルなネットワークの強化を図りました。

 

2015年に抗がん剤『レンビマ』を米国、日本、欧州で発売しました。『レンビマ』は、がん治療の分野で画期的な成果をもたらすことが期待される製品であり、多くの患者さんに希望と新たな治療選択肢を提供しています。

そして、2021年には大きな成果を収めました。エーザイは共同開発品であるアルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」がFDA(米国食品医薬品局)から承認を受けたことを発表しました。

ロキ兄
ロキ兄
かなり大きなニュースになったよね。

この治療薬は、アルツハイマー病の進行を抑制する画期的な薬として、多くの患者さんやその家族に希望をもたらしています。

エーザイはこれまでの歴史の中で、世界中の患者さんの健康と幸福に貢献するために多くの取り組みを行ってきました。今後もエーザイは医療イノベーションの推進やパートナーシップの強化を通じて、未来の医療の発展に貢献し続けることでしょう。

 

事業内容

エーザイは医師の指示で処方される医療用医薬品を中心に研究開発、製造、販売を行っています。

売上高に占める自社開発品の比率が約90%と高く、かつ海外での売上比率も全売上高の半数超と多いのが特徴です。

最も強みを持ち、今なお十分な治療法が確立していない疾病が多くある「神経領域(アルツハイマー病など)」と「がん領域」を重点領域としています。

今回は国内・海外で売上が多い商品についてご紹介します。

 

・ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体 ヒュミラ

ヒュミラは、原因不明の炎症性腸疾患であるクローン病の治療に使用される薬です。クローン病は炎症が腸管に広がり、慢性的な症状を引き起こす難治性の疾患です。ヒュミラは炎症を抑え、患者さんの症状緩和に効果を発揮します。

・不眠症治療剤 デエビゴ

デエビゴは、自然な眠気を促進する睡眠薬で、不眠症の治療に使用されます。その特徴は依存性が非常に少ないことであり、健康的な睡眠をサポートするために開発されました。多くの不眠症患者さんにとって、デエビゴは質の高い睡眠を実現する頼もしい存在となっています。

・抗がん剤 レンビマ

レンビマは、がんの成長を妨げる働きがあるとされている抗がん剤です。がんはその種類や進行度に応じて様々な治療法がありますが、レンビマは特に腎細胞がん(腎臓がん)の治療に使用されています。

・末梢性神経障害治療剤 メチコバール

メチコバールは末梢神経のしびれ、痛み、麻痺などに使用される薬剤で、たとえば、顔面神経麻痺、坐骨神経痛など様々な神経痛に使用されます。

ロキ兄
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他にもてんかんの薬や関節リウマチの薬などもあるよ

エーザイはこれらの製品を通じて、患者さんの健康と生活の質の向上に寄与しています。特に神経領域やがん領域においては、未だに十分な治療法が確立されていない疾病に取り組むことで、新たな医療の可能性を追求しています。

 

最新の決算

エーザイは5月15日に決算を発表しました。

抗がん剤「レンビマ」をはじめとするグローバルブランドが引き続き成長し医薬品事業の売上収益は前期比110.9%増加し、6,844億円という大幅な成長を遂げました。

全体をまとめると

売上高:7,444億円(前期比-1.6%

営業利益:400億円(前期比-25.5%

経常利益:450億円(前期比-17.3%

当期純利益:568億円(前期比+24.3%

当期利益においては、資本政策の一環として米国連結子会社からの資金回収により税務上の譲渡損失等が発生し、法人所得税が利益方向で計上されたため、税引前当期利益と比較して当期利益が増加しました。

ロキ兄
ロキ兄
収益が減っているのに、最後の純利益が多くなっているのは税金で還付かな?すごい珍しいよね

今後の見通しについてエーザイは、次のようにしています。

グローバルブランドの「レンビマ」と「デエビゴ」は引き続き堅調な成長が見込まれています。しかし、日本における「ヒュミラ」の開発および販売契約の満了や一時金の減少、為替の影響などにより、売上収益は4.4%減の7,120億円が予想されています。

当期利益については、前期に税務上の譲渡損失等が発生し、法人所得税の減少が生じたため、予想では前期比31.4%減の380億円となる見込みとのことです。

チャート分析

MARKET SPEED

エーザイは医薬品業界に分類される銘柄です。医薬品業界は、社会生活に欠かせない存在であるため、景気動向に関わらず比較的安定した業績を維持しやすいという特徴があります。そのため、株価の値動きも比較的小さく、長期投資向けのディフェンシブ銘柄が多いです。

しかし再生医療や新薬の創薬を手掛けるバイオテクロノジー関連銘柄も存在します。バイオテクロノジー関連銘柄は、ハイリスクハイリターンの値動きをすることが多く、新興ベンチャー銘柄としての側面も。

ロキ兄
ロキ兄
エーザイはバイオじゃないから、安定銘柄だね。

 

そういった観点で長期チャートを見てみると、上ひげがとても長いものが不定期にあることがわかります。これはおそらく新薬や何らかの認可が降りたなどがあったのだと思います。

値動き自体は長期で安定していることがわかります。

長期で見ると8000円近辺が平均となりますが、今は9500円もあるため高め。

ですが、もしこれから日経が下がるなら逆に上がる可能性もあります。短期のチャートで見ると今の値段はちょうど平均くらいで買ってもいいかなと言える値段。

本日も日経平均が大きく値下がりの中で、株価を上昇させています。

ロキ兄
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これから日経が下がるなら買い検討もありかも!

 

ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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