注目銘柄

日本の医療機器メーカーのパイオニアであるテルモ(4543)【ロキ兄経済6/14】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!テルモ(4543)

概要

テルモ株式会社は「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、100年以上にわたり医療機器や医薬品の開発・製造・販売を行ってきました。

テルモの製品は160以上の国と地域で利用されており、世界中で医療に貢献しています。

今回は、テルモの歴史と事業内容、最新の決算についてご紹介します。

 

テルモの歴史

テルモは、1921年に設立されました。当初は、第一次世界大戦の影響で輸入が途絶えた体温計を国産化することを目指していました。竹内英二氏が中心となり、北里柴三郎博士など医師らが発起人となり設立されました。

テルモの社名は、ドイツ語の「Thermometer(テルモメーター)」から由来しています。この時代、テルモは日本で体温計を製造する最初の企業ではありませんでしたが、良質な国産体温計を提供することにより、医療現場で高い評価を得ました。

 

設立から40年間、テルモは体温計専業の企業でしたが、1963年に日本初のディスポーザブル注射器を発売し、業容を拡大しました。テルモは、感染防止の観点から1回のみの使用を目的とした医療用器具であるディスポーザブル製品の開発に注力しました。

ディスポーザブル注射器の普及により、医療現場での安全性が向上しました。また、テルモは注射器だけでなく、ディスポーザブル製品のラインナップを拡充し、血液バッグや人工腎臓などの製品も開発しました。

1982年には、世界初の多孔質ホローファイバー型人工肺「キャピオックスII」を発売し、心臓外科手術と心臓カテーテル治療分野に参入しました。この時代には、心臓治療領域以外でも革新的な製品の開発が行われました。

テルモは、電子体温計や腹膜透析システム、血糖測定器など、さまざまな製品を発売し、医療の進化に貢献しました。

 

1999年以降、米国や英国などの企業を買収し、テルモのグローバル化を加速させました。特に、米国の人工心肺事業や脳血管内治療デバイスの製造販売会社などの買収は、テルモの事業領域をさらに拡大させる一因となりました。

現在、テルモの連結子会社のほとんどが海外法人であり、それぞれが独自の歴史と企業文化を持っています。

 

テルモはこれまでの実績と持続的な取り組みにより、世界中の医療現場で重要な存在となっています。今後もテルモは、健康を守るための革新的なソリューションを提供し続け、人々の生活と健康に貢献していく企業と言えるでしょう。

 

事業内容

テルモグループは、医療の現場において価値あるソリューションを提供するために、3つのカンパニー(共同体)で事業展開しています。これまで160以上の国や地域で、50,000点を超える製品やサービスを患者さんや医療関係者に提供してきました。ここでは、テルモの主要な事業内容について紹介します。

心臓血管カンパニー

心臓や血管に関わる病気の治療に特化したカンパニーです。血管内治療関連デバイスや人工心肺装置、人工血管などを提供し、心臓外科手術や血管内治療の負担軽減と治療効果の向上を目指しています。

テルモは、患者さんのQOL(生活の質)向上を重視し、新たな治療法の開発にも力を入れています。

 

メディカルケアソリューションズカンパニー

このカンパニーは、患者さんのケアの質向上と医療の変革に貢献し、「やさしい医療」を提供することを目指しています。

長期的、定期的な治療になる透析や糖尿病に関する製品を開発しています。

高齢化や慢性疾患の増加、感染症対策の必要性など、医療現場が直面するさまざまな課題に対応するため、テルモは個別化医療に対応したソリューションの提供を強化しています。患者さんの立場に立ちながら、医療の変革を推進し、より人間味のある医療環境を作り出すことを目指しています。

 

血液・細胞テクノロジーカンパニー 

テルモの血液・細胞テクノロジーカンパニーは、血液センターとの提携を通じて、血液製剤化に必要な機器や血液バッグを供給し、製剤プロセスの効率化に貢献しています。また、遠心分離技術を応用した血液成分の採取や除去デバイスを通じて、多様な血液治療のソリューションを提供しています。

近年では、細胞治療や遺伝子治療の分野での進歩が顕著です。テルモは、この分野の研究機関や製薬企業に対して、高品質な細胞治療製品を大規模に製造するための装置やサービスを提供し、新たな治療法の創出を支援しています。

 

テルモグループの3つのカンパニーは、それぞれの専門領域で高度な技術と知識を持ちながら、医療の現場における課題に真摯に向き合っています。患者さんの負担軽減、治療効果の向上、医療従事者の安全と安心、医療の変革と進化に貢献することをテルモの使命として掲げています。

最新の決算

テルモ(4543)は、5月15日に決算を発表しました。23年3月期の連結最終利益は前期比+0.6%増の893億円となり、24年3月期も前期比+13.1%増の1010億円に伸びる見通しとなりました。これにより、テルモは6期ぶりに過去最高益を更新することが見込まれています。さらに、今期の年間配当も前期比4円増の44円に増配する方針を示しました。

直近の実績である1-3月期(4Q)の連結最終利益は、前年同期比+11.8%増の191億円に伸びました。

テルモは、3期連続で増収増益を達成しており、今後も持続的な成長が期待されます。その背景には、グローバルな市場での需要の拡大や、テルモ独自の技術と製品の競争力があります。特に、医療業界の需要の高まりや先進的な治療法の普及により、テルモの事業展開にはさらなる潜在力が秘められています。

 

さらに同社は今後の見通しを次のようにしています。医療需要の成長回復や新興市場での売上収益の拡大が期待される一方で、原材料価格やエネルギー関連費用の高騰といった厳しい環境に直面しています。

このような状況下で、テルモは価格政策の見直しや費用の効率化、コスト削減策などの対策を講じるとともに、成長が見込まれる分野への設備投資を積極的に行います。また、医療従事者の人員不足や業務効率化の推進にも取り組み、より複合的なソリューションを提供することに挑戦します。

2023年度の業績見通しは以下の通りです。

売上高: 8202億円 → 8540億円(+4.1%)

営業利益: 1380億円 → 1510億円(+9.4%)

営業利益率: 16.8% → 17.7%

営業利益: 1173億円 → 1325億円(+12.9%)

当期純利益: 893億円 → 1010億円(+13.1%)

厳しい世界情勢の中ですが、2023年度の業績見通しでは、売上高、営業利益、そして当期純利益が前年度に比べて増加することが予想されています。

 

本日の株価

MARKET SPEED

日本の医療機器メーカーのパイオニアであるテルモ(4543)の本日の株価は、

前日比+72円(+1.61%)現在値4,553円と上昇に。

決算を見るとかなり今年の業績を良さそうです。

ここ最近の日経平均の勢いほど上昇していませんが、逆に言えば安定している銘柄と言えます

 

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