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あおぞら銀行(8304)の驚くべき復活:経営破綻から普通銀行への転換【ロキ兄/注目銘柄】

ロキ兄
ロキ兄
こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄! あおぞら銀行(8304)

概要

株式会社あおぞら銀行は、東京都に本店を構える普通銀行です。

この銀行は日経平均株価の構成銘柄の一つですが、あおぞら銀行の歴史は決して順風満帆ではありませんでした。

今回は、あおぞら銀行の歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。

あおぞら銀行の歴史

バブル崩壊後の不良債権問題で行き詰まり1998年に経営破綻し、特別公的管理銀行として預金保険機構の管理下に置かれました。しかし、2000年9月にはソフトバンクグループ、オリックス、東京海上火災保険が結集し、投資ファンドとしてあおぞら銀行を買収し、商号を変更しました。

商号変更後のあおぞら銀行は、新興企業、ノンバンク、不動産投資信託、地方銀行などと提携し、中小企業への融資を中心に事業展開しています。また、個人顧客向けにはダイレクトチャネルを活用した「ダイレクト定期」を提供し、新規顧客獲得に成功しました。

 

商号変更後のあおぞら銀行では、トップの交代が短いサイクルで続いてきました。社長および会長のポストは、以下のように頻繁に変動しています。

社長: 丸山博(1年) → 水上博和(3年3か月) → フェデリコ・J・サカサ(1年8か月) → 現行の経営陣へ

会長: エドワード・ハーシュフィールド(1年5か月) → マイケル・ロッシ(2年) → 能見公一(1年)

経営トップの人事は、大株主であるサーベラス(米国のPEファンド)の意向に大きく影響されており、サーベラスの短期的な結果追求姿勢が、経営者の交代と無責任体質を生み出す要因とされていました。

ロキ兄
ロキ兄
いわゆる物言う株主だね。急なニュースが出ることがあるから大株主にも注意!

2010年に新生銀行との合併を模索しましたが、最終的に合併計画は破談となりました。この決断は、新生銀行の2010年3月期の連結決算で最終赤字に陥ったことと、双方の経営方針の対立が解消できなかったためです。合併計画の解消は、当時の日本金融業界における重要な出来事の一つであり、業界に大きな影響を与えました。

2012年9月、サーベラスが保有するあおぞら銀行の株式を売却し、約9年間にわたるサーベラスの支配から脱却しました。これにより、経営陣や取締役の一新が行われ、日債銀出身者である馬場信輔らが新しい指導陣として舵を取ることとなりました。サーベラスの支配からの脱却は、あおぞら銀行にとって新たな時代の幕開けとなりました。

事業内容

株式会社あおぞら銀行は、その経営理念「あおぞらミッション」に従い、「金融の付加価値を創造し、社会の発展に貢献する」ことを使命とし、独自のビジネス戦略で多岐にわたる事業を展開しています。

レバレッジドファイナンス:

企業の構造転換が進む中、M&Aニーズの拡大が見られます。あおぞら銀行は、LBOローンのアレンジメントや融資提供、シンジケーションによるローン案件の紹介、プライベートエクイティ投資によるポートフォリオ構築などに取り組んでいます。

不動産ファイナンス: 

不動産ノンリコースローン、コーポレートローン、サステナブルファイナンスなど、不動産分野で幅広いサービスを提供しています。また、不動産エクイティへの投資やエンゲージメント投資を通じて、不動産分野における知識を活かした提案を行っています。

エクイティ投資: 

取引先企業のエクイティを取得し、積極的な経営支援と助言を提供するエンゲージメント投資を推進しています。また、ベンチャー企業向けの支援サービスを提供し、ベンチャー企業の成長をサポートしています。

環境ファイナンス: 

再生可能エネルギー案件やトランジションファイナンスなど、環境に配慮したファイナンスに力を入れています。地域金融機関との協力を通じて、地域のニーズにも対応しています。

再生ファイナンス: 

20年以上にわたる再生ファイナンスの経験を活かし、事業再生ファイナンスへの対応やアセットのリカバリーファイナンスなどを提供しています。

M&A アドバイザリー:

 事業承継へのニーズに対応し、特化したアドバイザリーサービスを提供しています。クロスボーダーM&Aにも積極的に取り組んでおり、国内企業のグローバル展開をサポートしています。

あおぞら銀行は、長期的な関与を通じて新たな産業を育成し、事業再構築や再生をサポートし、お客様と共に成長することを目指しています。

最新の決算

あおぞら銀行は8月2日に第1四半期決算を発表しました。

『第1四半期の連結粗利益において、マーケット関連業務の減少や組合出資損益の減少が主要な要因となり、前年同期比で37億円の減少が記録されました。一方、ビジネス利益(連結実質業務純益と株式等関係損益を合算したもの)は、前年同期比で15億円増加し、合計で89億円となりました。特に、株式の売却益の寄与もあり、顧客関連のビジネス利益は127億円と、前年同期比で44億円の増加を記録し、順調な実績を示しました。

与信関連費用については、9億円の費用が計上されました。これには、海外不動産ノンリコースローンでの個別貸倒引当金の繰入れが3億円、北米コーポレートローンのリバランスによる売却損が3億円、貸出残高増加に伴う一般貸倒引当金の繰入れが2億円含まれています。

親会社株主純利益は、67億円となりました。通期業績予想(240億円)に対する進捗率は28%と、予定よりも上回る進捗を達成しました。』

経常収益:668億円(+31.4%)

経常利益:73億円(-34.8%)

純利益:67億円 (-19.1%)

 

また、今後の見通しについては、以下のようになっています。

経常利益が約+321.4%、純利益が約+175.2%を見込んでいます。

ロキ兄
ロキ兄
昨年のマーケット関連業務のマイナスや米国不動産市況が非常に悪く、今年は業績の回復を予想しているね

 

チャート分析

MARKET SPEED

週足10年チャートを確認すると、下は1,690円から上は4,900円の範囲で推移しています。

2018年から長く大きい下落トレンドとなり、2021年から横ばいトレンドとなっていました。

8月に入りトレンド転換で上昇トレンドになるかもという雰囲気です。

 

テクニカル指標で見るとRSIは高値、ボリンジャーバンドも高値を示しています。

ストキャスは高いところでゴールデンクロスを形成。

パラボリックは6月から上昇トレンドを示しています。

一目均衡表の雲はまだ下にあるため大きな下落は無さそうです。

次の下落が2,485円を下回らなければ上昇トレンドになるかも?

ロキ兄
ロキ兄
今年は調子が良さそうな銘柄だね

 

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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