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注目銘柄!しずおかフィナンシャルグループ(5831)
概要
静岡銀行をはじめとする優れた金融機関を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループは、2022年に静岡銀行の単独株式移転によって設立されました。
設立に際してはグループ内再編も行われ、静岡銀行やマネックスグループ株式会社との関係も強化されました。
今回は、静岡銀行の歴史と事業内容、最新の決算やチャート分析をご紹介します。
静岡銀行の歴史
1877年に静岡第三十五国立銀行として設立され、翌年の1878年に開業しました。その後、1897年には私立銀行に転換し、三十五銀行として新たなステージに進んでいます。
静岡銀行は1943年に「静岡三十五銀行」と「遠州銀行」が合併し誕生しました。
静岡銀行の基盤は、かつて一県一行主義が根強かった時代に、静岡県内の複数の銀行が合併し、実現しました。
しかしながら、一旦合意していた合併が駿州銀行(現在の清水銀行)では合併直前に白紙撤回され、また、駿河銀行(現在のスルガ銀行)は一貫して合併を拒否し続けたため、静岡県は戦時中においても3行が対立し続けた稀小な例となっています。
バブル期には賢明な判断で不動産・開発融資を自制し、常に質素倹約を重んじる経営スタイルでした。常に慎重な取引を心掛ける風土が、経済の変動や金融市場の波乱にも強く立ち向かえる礎となっています。
また2005年には地方銀行としては初めて世界銀行債の引受を開始したことも、静岡銀行の国際的な地位を高める一助となりました。
さらに、地域再生・活性化にも積極的な取り組みを行い、2014年には千葉銀行や福岡銀行などとの協定書締結や、マネックスグループとの資本業務提携を実現しました。
そして、2022年には大きな変革がありました。東京証券取引所プライム市場上場を廃止し、単独株式移転により株式会社しずおかフィナンシャルグループを設立し、持株会社体制へ移行しました。
これにより、より効率的な組織運営と経営の迅速な意思決定が可能になり、さらなる発展が期待されます。
静岡銀行の歴史は、長い年月を経て築かれた信頼と安定性に満ちています。今後も地域社会と共に歩みながら、新たな挑戦と成長を続けることでしょう。
事業内容
しずおかフィナンシャルグループは静岡銀行をはじめとする優れた金融機関を傘下に持っています。今回はその中の一部の企業と事業についてご紹介します。
静岡銀行:
静岡銀行は地域のすべてのお客さまの課題やニーズに応えるため、幅広い金融サービス・商品を提供しています。
預金・融資、投資信託、外国為替、保険商品など多彩なサービスを提供し、地域社会の発展を支えています。
静銀経営コンサルティング:
M&A、事業承継、経営相談、経営改善計画など、企業経営に関する幅広いコンサルティングニーズに対応しています。地域の中小企業の成長をサポートし、持続的な発展に貢献しています。
静銀リース:
さまざまな用途の機械・器具・設備や建機、自動車のリースなど、お客さまの設備導入ニーズに応えるリースサービスを提供しています。地域の産業発展を支え、事業者の成長をサポートしています。
静銀ティーエム証券:
投資信託やファンドラップ、債券、株式など幅広い商品ラインアップにより、多様化・高度化するお客さまの資産運用ニーズに応えます。地域の個人・法人の資産形成をサポートしています。
SFGマーケティング:
SFGマーケティングは地域が抱える社会課題に向き合い、マーケティングの視点から最適なソリューションを提案・実施しています。地域の成長と発展に貢献し、社会的価値を創造しています。
以上のようにしずおかフィナンシャルグループはグループ各社の自立と連携を強化し、地域の成長に貢献する新たな事業領域の拡大とガバナンスの強化を両立させることを目指しています。
すべてのステークホルダー(地域、お客さま、株主、従業員)の価値を最大化する取り組みを行っています。
最新の決算
しずおかフィナンシャルグループは7月28日に第一四半期決算を発表しました。
しずおかフィナンシャルグループは粗利益、営業利益、経常利益、純利益ともに2期連続で増益を達成し、安定した業績を示しています。
粗利益:444億円 (+17.1%)
営業利益:186億円 (+48.8%)
経常利益:233億円 (+22.2%)
純利益:165億円 (+14.0%)
主要グループ会社も積極的な取組を行っており、好調な業績の要因となっています。静銀コンサルティングはM&AやDXコンサルに力を入れ、顧客ニーズへの対応力を強化しています。
静銀ティーエム証券は相場環境の改善を背景に、金融商品販売額が増加し、引き続き新NISA制度の開始を見据え、ストック収益の拡大に取り組んでいます。
今後の見通しについては、前回の決算からの変更はありませんでした。
通期の業績予想が、経常利益が約+8%、純利益が約+7%を見込んでいます。
チャート分析
MARKET SPEED
しずおかフィナンシャルグループはまだ長期のチャートがありません。
日足1年チャートから確認すると、下は850円から上は1,150円の範囲で推移しています。
YCC修正の報道で金利上昇見込みから株価が大きく上昇しました。
今後新たな金融政策が行われると株価が大きく動くと思われます。
テクニカル指標で見るとRSIはかなり高め、ボリンジャーバンドも高値圏を示しています。
ストキャスは買われすぎからの上昇、パラボリックは6月半ばから上昇トレンドのまま。
一目均衡表の雲がだいぶ下なので、まだまだ下がらなさそうです。