金融

「買う」から「奪う」へ?——トランプ大統領の“グリーンランド構想”が世界を揺らす理由

夜のニュースを見ていたロキ兄さんが、思わず声を上げた。

ロキ兄
ロキ兄
「えっ……グリーンランドって、アメリカが“軍事力も使うかも”って言ってるの?」

ソファで新聞をたたんだカズ父さんが、ゆっくりとうなずく。

父
「そう聞こえても仕方ないな。ドナルド・トランプは、“排除しない”と言わせた。言葉は曖昧だが、意味は重い」

リコ
リコ
「でもグリーンランドって、どこかの国のものじゃないの?」

母
「デンマークの自治領よ。だから今、欧州はかなり神経を尖らせているの」


◆ ニュースの核心:軍事力行使を「排除せず」

今回の発言のポイントは、ホワイトハウスが次のように説明したことだ。

  • グリーンランドの獲得は 米国の国家安全保障上の優先事項

  • 北極圏での 敵対勢力の抑止 に不可欠

  • 大統領の裁量の下で 米軍の活用は常に選択肢

つまり、「今すぐ侵攻する」とは言っていない。
だが同時に、「やらない」とも言っていない

カズ父さんは言葉を選びながら続ける。

父
「外交では、“排除しない”は“圧力をかける”という意味になることが多い」


◆ 背景にある新方針「ドンロー主義」とは何か

この強硬姿勢の背景にあるのが、
ドンロー主義(Donroe Doctrine) と呼ばれる考え方だ。

これは、19世紀のモンロー主義を現代版に作り替えたもので、

  • 米国は 西半球を主導する権利を持つ

  • 戦略的に重要な資産は 支配してよい

  • 安全保障を理由に 現状変更も正当化できる

という、かなり露骨な思想だ。

ロキ兄
ロキ兄
「それって……強い国が全部決めるってこと?」

父
「その危険性を、世界が感じ始めている」

実際、この論理は
ベネズエラでの軍事介入と“事実上の管理”にも使われた。
成功体験が、今回のグリーンランド構想への自信につながっている。


◆ 米政府高官の発言が示す“価値観の変化”

さらに衝撃的なのが、政権内部の発言だ。

  • 力が支配する世界では、領土取得は正当」

  • 「デンマークは どんな権利でグリーンランドを支配しているのか

これは単なる強がりではない。
主権そのものを問い直す論理だ。

一方で、マルコ・ルビオは、

  • 目標はあくまで 購入

  • 軍事侵攻が差し迫っているわけではない

と、火消し役を演じている。

母
「中ではブレーキ役もいるけど、流れ自体は止まってないのね」


◆ デンマークと欧州の強い反発

当然、この動きに欧州は強く反発している。

デンマークの首相は、

  • 米国が同盟国を攻撃すれば
    戦後の安全保障体制そのものが終わる

と警告。

さらに、北欧5カ国と欧州首脳は、

  • 領土の一体性

  • 国境の不可侵

を守るよう求める共同声明を発表した。

リコ
リコ
「NATOって、仲間同士で守る約束だよね?」

父
「そのNATOを、盟主であるはずの米国が壊しかねない。そこが一番怖い」

ここで問題になっているのは、
NATO
内側から崩れる可能性だ。


◆ 「購入」か「侵攻」か——トーンが変わった瞬間

最初、話は「不動産取引」に近かった。

  • 「売ってくれないか?」

  • 「価格はいくらだ?」

しかし最近は、

  • 「本当にお前の土地なのか?」

  • 「国家安全保障が理由だ」

と、論点が変質している。

これは、近所トラブルに例えるなら——

隣の庭が欲しい資産家が、
最初は「売って」と言っていたのに、
最近は「そもそもお前の土地?」と因縁をつけ、
バット(軍事力)をチラつかせ始めた状態。

周囲の住民(欧州)は、
「そんなことをしたら町の秩序が壊れる」と必死に止めている。


◆ えすふぁみ的まとめ:これは“遠い国の話”ではない

  • グリーンランド問題は 力による現状変更の是非

  • NATO体制という 80年続いた秩序の試金石

  • 「強者の論理」が通れば、 他の地域にも波及

ロキ兄
ロキ兄
「なんか…世界が不安定になってきてる気がする」

母
「だからこそ、“ルール”が大事なのよ」


◆ さいごに

カズ父さんは、静かにこう締めくくった。

父
「投資も国際政治も、“力があるから正しい”が通り始めたら危ない。ルールが壊れると、最後に困るのは普通の人だ」

グリーンランドを巡る動きは、
新しい時代の国際秩序がどこへ向かうのかを映す鏡だ。

えすふぁみ一家と一緒に、
これからも“世界の変化”をやさしく、でも本質から読み解いていこう。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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