本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!デンカ(4061)
概要
日本のビジネス界において、デンカ株式会社は長い歴史と確かな実績を持つ総合化学品企業の一つです。
この企業は、その独自の商標である「軍配印」で知られ、日本の化学肥料とセメント市場で重要な役割を果たしてきました。
今回は、デンカの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
デンカの歴史
デンカ株式会社の物語は、1915年に「電気化学工業株式会社」として始まりました。当時アセチレンランプの灯火用としての用途が主流だったカーバイドから、誘導品として肥料である石灰窒素を製造・販売することを目的に創設されました。
1938年に目黒研究所が開設され、デンカは研究と開発への投資を強化し、新たなイノベーションを生み出す基盤を築きました。
デンカは、1949年に東京、大阪、名古屋の各証券取引所に株式を上場し、翌年には福岡証券取引所にも上場。企業の成長と市場での存在感を証明しました。
1962年、中央研究所が開所し、デンカ石油化学工業(現: 千葉工場)の設立が行われました。これらの施設は、技術革新と新製品の開発に専念する場となりました。
1976年、オランダのアクゾ・ザウト・ケミー社との合弁で、モノクロル酢酸の製造販売会社であるデナックが設立されました。国際的な協力と製品提供の一環として重要な一歩となりました。
1989年、デンカはシンガポールにデンカアドバンテックを設立し、アジアでのプレゼンスを強化しました。
2003年、東洋化学を吸収合併し、デンカアヅミンが設立されました。この合併により、デンカの事業体制が一層強化されました。
2009年、デンカケミカルズホールディングスアジアパシフィックが設立され、アジア太平洋地域での事業戦略が進化しました。
2013年、デンカ株式会社は新潟市にある陸上競技場「新潟スタジアム(ビッグスワン)」の命名権取得契約を結びました。これにより、2014年1月1日から3年間(後に再契約により2025年まで延長)、「デンカ ビッグスワンスタジアム」という名称に変更されました。
2015年10月1日、デンカは創立100周年を機に、「デンカ株式会社」に社名を変更しました。
2020年、デンカはデンカ生研を吸収合併し、事業体制のさらなる強化と統合を実施しました。
これらの出来事は、デンカ株式会社が時代と共に変化し、多様な分野での事業展開を実現し続けていることを示しています。
引用:https://www.denka.co.jp/rec/shinsotsu/about/history.html
事業内容
デンカは、さまざまな事業領域で活動し、社会の発展と持続可能な未来の実現に貢献しています。主要な事業部門は以下の通りです。
1. 電子・先端プロダクツ部門
この部門は、5G通信、電気自動車(xEV)、再生可能エネルギーなど、最先端のテクノロジーに不可欠な素材の開発と供給に取り組んでいます。豊かな社会の実現をサポートします。
2. ライフイノベーション部門
予防、診断、治療の分野で、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症に対処する製品の開発と提供に専念しています。これにより、世界中の人々のQOL(生活の質)向上に貢献します。
3. エラストマー・インフラソリューション部門
カーバイドチェーンを活かし、機能性エラストマーやインフラ強靭化に必要な特殊混和材、農業向けコルゲート管、肥料など、広範な技術を提供します。人々の安全で安心な生活を支えます。
4. ポリマーソリューション部門
スチレン系機能性樹脂、食品包装用シート、ウィッグ・ヘアピース用合成繊維、ポバール等化成品など、多彩な製品を提供し、自動車、電機、電子、食品など、さまざまな分野で人々の生活をサポートします。また、持続可能な社会の実現に貢献します。
デンカはこれらの事業部門を通じて、革新的な技術や製品を提供し、社会の進化と持続可能性の実現に向けて努力しています。
引用:https://www.denka.co.jp/business/
最新の決算
デンカは8月5日に第1四半期決算を発表しました。
『デンカグループは、経済状況の変化と不確実性に直面しながら、新たな経営計画「Mission 2030」を発表しました。この計画は、2030年までのビジョンを掲げ、財務と非財務の両面に焦点を当て、事業価値、人財価値、経営価値の向上を目指します。
価格改定や為替の影響があったにもかかわらず、主力製品の販売数量の減少により売上高が減少しました。営業利益や経常利益も減少しましたが、Denkaは変化に対応し、成長への道を模索しています。』
第1四半期業績/ 見通し
売上高: 878億円 (△6.9%) / 4,300億円 (+5.5%)
営業利益: 27億円 (△43.0%) / 330億円 (+2.1%)
経常利益: 23億円(△53.7%) / 290億円 (+3.5%)
純利益: 22億円 (△47.1%)/ 220億円 (+72.3%)
引用:https://www.denka.co.jp/ir/news/
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,620円から上は4,700円の範囲で推移しています。
2020年から2021年まで短期の上昇トレンドで株価が約2倍まで上昇。
2021年から現在まで長く緩やかな下落トレンドが続いており、株価は半分近くまで下がっています。
テクニカル指標で見るとRSIは標準、ボリンジャーバンドも標準を示しています。
ストキャスは中央あたりでゴールデンクロスを形成しそう。
パラボリックは9月頭から上昇トレンドを示しています。
一目均衡表の雲が直近にあり、最近抵抗を超えられませんでした。
3,100円あたりになるまではトレンドが変わらなそうです。