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隠れた割安銘柄として注目の旭有機材(4216)!【ロキ兄経済5/23】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!旭有機材(4216)

概要

旭有機材株式会社は、旭化成の関連会社で、管工機材(配管材料)・樹脂の製造販売を行っている企業です。

ワンストップソリューションを提供することで、お客様のお困りごとを解決しています。

実は隠れた割安銘柄として現在注目され始めています。

今回は、旭有機材の歴史と事業内容、今回の決算についてご紹介します。

 

旭有機材の歴史

1945年に日窒航材工業株式会社として設立された旭有機材は、同年旭ベニヤ工業株式会社に改称しました。1950年には旭有機材工業株式会社に改称し、より幅広い事業展開を視野に入れました。

1956年、旭有機材株式会社は世界で初めて樹脂製バルブを製造しました。当時は金属製のバルブしか存在せず、薬品や海水などの厳しい環境下で使用する場合、腐食やさびによりバルブの寿命が短くなる問題がありました。

旭有機材は塩ビという樹脂材料を利用し、耐薬品性や耐久性に優れた樹脂製バルブを開発しました。この革新的な解決策により、現場でのバルブの交換頻度が大幅に減少し、効率性とコスト削減が実現されました。

あの有名な塩ビは旭有機材が開発したのです。

1960年には東京証券業協会に店頭公開し、さらなる成長を遂げました。1961年には東証2部への上場を果たし、市場での存在感を高めました。そして1974年には東証1部への指定替えが行われ、旭有機材の信頼性と成熟度が認められた瞬間でもありました。

2001年には延岡本社と東京本社の2本社制とすることで、地域に根ざした経営体制を築きました。そして2016年、旭有機材株式会社への改称が行われ、ブランドの統一と事業のさらなる成長を目指しました。さらに、2017年には東京都港区の本社が台東区上野の上野フロンティアタワー21階に移転しました。旭有機材は地域の活気と環境に触れながら、新たなビジネスチャンスを追求していきます。

 

事業内容

旭有機材株式会社は、樹脂製バルブの製造と販売、樹脂事業、そして水処理・水資源開発を中心に事業展開しています。

樹脂製バルブは、多くの工場現場で不可欠な役割を果たしています。製鉄、化学、半導体などの産業では、薬品や海水などの厳しい環境下での使用に耐える必要があります。

樹脂製バルブは、その耐腐食性や軽量性、耐久性により、長期間安定した性能を発揮します。また、工場以外にも上下水道や農業用水、水族館・養殖場の循環ろ化システムの管理などでも広く採用されています。

 

樹脂事業は、目立たない存在かもしれませんが、私たちの日常生活には欠かせないものです。樹脂は、さまざまな分野で広く利用されており、私たちの身近な製品にも使われています。旭有機材は、その樹脂の製造や提供を通じて、様々な産業や生活に貢献しています。

自動車産業では、旭有機材の樹脂がさまざまな部品や素材として使用されています。例えば、ブレーキパッドやタイヤの素材として、樹脂の特性が重要な役割を果たしています。

半導体や液晶パネルの製造過程においては、フォトレジスト(感光性樹脂)が重要な役割を果たしています。

 

水処理事業では、商業ビルや施設内の排水を循環させる中水再利用や上下水道施設などの水処理に取り組んでいます。水は貴重な資源であり、持続可能な社会を築くためには効果的な水処理が欠かせません。

さく井・地熱や温泉などの地下資源開発も重要な事業です。地下の水資源や熱源を有効活用することは、持続可能なエネルギーと資源の確保につながります。

 

今回の決算

旭有機材は、最新の決算発表で23年3月期の連結経常利益が前期比73.1%増の121億円に拡大しました。これは3期連続の増益であり、過去最高益を達成することができました。

24年3月期については、前期比0.5%増の122億円とほぼ横ばいの見通しですが、引き続き安定した業績を維持する予定です。

また、株主還元策として配当も増額することが発表されました。前期の年間配当が60円から70円に増額され、今期も前期比10円増の80円に増配される方針です。増配により、株主の利益をさらに還元することで、株主の信頼と期待を高める一方、株主還元の意欲も示しています。

また、直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益も前年同期比73.9%増の33.9億円に拡大しました。さらに、売上営業利益率も前年同期の10.1%から16.8%に急上昇し、業績の好調さを裏付けています。

 

今後の見通しについては、半導体分野では一部地域での減速傾向も見られますが、工場の新増設や設備投資は堅調に推移する予想です。自動車生産や建築土木分野でも前年度を上回る活況が見込まれています。ただし、事業成長に伴う固定費の増加も予想されるため、2024年3月期の連結業績見通しには注意が必要としています。

 

本日の株価

MARKET SPEED

今回好決算となった旭有機材(4216)の本日の株価は、

前日比+15円(+0.43%)現在値3,515円と小幅上昇に。

日経平均がマイナスとなる中の健闘です。

PERが8.4倍、PBR1.1倍とどちらの指標で見てもまだまだ割安の水準です。

ロキ兄
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値上がりが期待できるかも
ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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