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水産から食品まで、多彩な事業展開と新たなビジョンのニッスイ(1332)【ロキ兄/注目銘柄】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!ニッスイ(1332)

概要

東京都に本社を構えるニッスイは、水産と食品の分野で広範な事業展開を行っています。

かつては「日本水産」として知られていましたが、2022年の商号変更を経て、新たなビジョンを掲げています。

今回はニッスイの歴史と事業内容、決算情報とチャート分析についてご紹介します。

ニッスイの歴史

1911年、久原財閥総帥・久原房之助氏の兄である田村市郎氏が山口県に「田村汽船漁業部」を設立し、國司浩助らとともにトロール漁業の経営を始めました。これが後の日本水産の創業となりました。

ロキ兄
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久原財閥は今の日産コンチェルンの源流だね 財閥系は安心感があるよ

1917年には「株式会社山神組」が「日本水産株式会社」に改称し、社章を商標登録。

そして1919年には「田村汽船漁業部」が組織変更されて「共同漁業株式会社」となり、松崎壽三が社長として就任しました。

1937年には、共同漁業が「日本水産株式会社」に改称しました。

1952年には戸畑工場でフィッシュソーセージの本格的な生産が始まりました。この一歩が、新たな製品展開となる重要な出発点でした。

1958年、戸畑工場で冷凍食品の本格的な生産が開始されました。冷凍技術を取り入れた製品開発により、新たな市場への進出を果たしました。

1976年には、捕鯨部門を分離し、日本共同捕鯨株式会社に統合。さらに、海運事業を日水海運株式会社に集約するなど、事業の再編成を行いました。

 

2002年には、アラスカ・オーシャン・シーフーズ社に資本参加し、その活動を支援。さらに、2004年には国内ぶり養殖の黒瀬水産株式会社を設立し、国内産業の発展に貢献しました。

2014年には創業100年を記念して、「ニッスイパイオニア館」を開設。この施設は歴史と未来をつなぐ象徴となりました。

2022年には、新しいブランドシンボルを制定。挑戦の意志を表現するために、斜めに傾けたロゴや波のデザインが採用され、新たなスローガン「まだ見ぬ、食の力を。」も掲げられました。同年、商号を「株式会社ニッスイ」に変更し、ブランドを刷新する一歩を踏み出しました。

 

事業内容

ニッスイグループの事業は、世界中に広がるグローバルな展開と地域ごとの多様な機能を結びつけるローカルな展開を通じて、水産資源と食卓をつなぐ役割を果たしています。

今回はその中の一部をご紹介します。

水産事業

水産事業は、漁業・養殖から加工、販売までの水産物のグローバルサプライチェーンを築いています。ニッスイの水産事業は、世界中の水産資源にアクセスし、その価値を最大限に引き出し、安全で美味しい水産物を提供することを目指しています。

グローバルリンクスとローカルリンクスの協力により、漁獲・養殖、加工、販売といった様々な機能を結びつけ、水産資源の新たな価値を創造しています。鮮魚・冷凍魚だけでなく、水産加工食品や魚粉・魚油・養殖魚用配合飼料など、多様な商品により、水産資源の活用と新たな価値の創造に取り組んでいます。

食品事業

ニッスイの食品事業は、社会やお客様のライフスタイルの変化に合わせて、おいしくて便利な加工食品を提供し、新しい食のスタイルを創造しています。家庭用・業務用冷凍食品、缶詰・びん詰、フィッシュソーセージ・練り製品など、多様な製品を製造・販売しており、ニッスイ独自の製品開発力を活かして、社会の変化に応じた新商品を提供し、新しい市場を開拓しています。

ファインケミカル事業

ファインケミカル事業では、EPA(エイコサペンタエン酸)を中心とした水産資源由来の化成品の安定供給と高度な技術開発に注力しています。

ニッスイは40年以上にわたりEPAの研究や生産に取り組んでおり、EPAを医療用途や健康食品として広く提供しています。高度精製技術の確立や共同研究を通じて、EPAを含む医薬品原料を生産・供給し、健康に貢献しています。

また、DHAなどの水産資源由来の素材も活用し、機能性原料や健康食品として開発・提供しています。ニッスイのファインケミカル事業は、水産資源の持つ可能性を最大限に引き出すため、グローバルなサプライチェーンを構築しています。

ロキ兄
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DHAやEPAは脳機能の向上に良いと言われているね 頭が良くなるかも

以上の事業領域を通じて、ニッスイグループは水産資源の有効活用と新たな価値の創造に取り組み、食の安全性と美味しさを世界中に提供しています。

 

最新の決算

ニッスイは8月4日に第1四半期決算を発表しました。

『世界経済(1-3月)については、米国では雇用の改善や個人消費の増加が続き、欧州でも人流の増加によりサービス業が堅調でした。しかし、高インフレや政策金利の引き上げが続くなど、欧米経済は難しい状況に直面していました。

現在でも、国内経済は社会経済活動の回復を期待する一方で、人件費などのコスト上昇が続いており、海外では景気減速が懸念されるなど、先行きは不透明な状況が続いています。

当社および当社グループについては、水産事業が国内の養殖事業の好調な推移と市況の比較的緩やかな下落に支えられ、増益を達成しました。同様に、コスト上昇に苦しんでいた食品事業も、値上げ効果が出始めたことで増益を達成しました。』

売上高:1,998億円 (+8.5%)

営業利益:97億円 (+45.6%)

経常利益:97億円(+31.7%)

純利益:59億円 (+41.3%)

 

また、今後の見通しについては修正が無く以下のようになっています。

売上高が約+4.1%、営業利益が約+10.3%、経常利益が約+4.4%、純利益が約+1.3%となっています。

ロキ兄
ロキ兄
食品事業のコストアップ(値上げ)がようやく効果が出始めて増益だね

 

チャート分析

MARKET SPEED

週足10年チャートを確認すると、下は190円から上は860円の範囲で推移しています。

かなり値幅が大きい銘柄です。

ニッスイは水産業の銘柄なので、それほど為替などとは関係ありません。

ですが、漁業資源の枯渇や環境汚染などの報道には注意が必要です。

 

テクニカル指標で見るとRSIは非常に高い値、ボリンジャーバンドもかなり高値を示しています。

ストキャスは高値圏でデッドクロスを形成。

パラボリックは昨年末から上昇トレンドのままを示してます。

一目均衡表の雲はだいぶ下にありあまり参考にならず。

ロキ兄
ロキ兄
短期的な急上昇でテクニカル指標があまり参考にならないよ!

 

ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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