今回は、掘り出しモノの銘柄を探し出せる(かもしれない)「銘柄スクリーニング」について、方法と実際のシミュレーションを記事にしました。みなさんのご参考になれば幸いです。
目次
銘柄を簡単に絞り込もう!
東証(東京証券取引所)に上場している企業は約3800社。(2023年時点)
その中から自分の条件をクリアした企業を見つけるのに、1件1件企業情報をみていくのはとても大変な作業になります。
そこで、「銘柄スクリーニング」という検索方法があります。
銘柄スクリーニングとは
銘柄スクリーニングとは、自分で条件を設定してそれに合った銘柄を絞り込み、探し出すことです。
例えば、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標で割安の株を探したり、ROEや配当利回りといった指標で優良な企業を探したりなど、指標に条件を設けることで自分の目的に合った銘柄を探し出すことができます。
▼各指標についてはこちらの記事もご覧ください。
スクリーニングの方法
今回は、みんかぶ(MINKABU、みんなの株式)を用いて銘柄スクリーニングをしていきましょう。
「銘柄を探す」>「銘柄スクリーニング」をクリックしましょう。
みんかぶの銘柄スクリーニング画面から、条件を入れていきます。基本的には自分の好きなように条件を入れていき、件数を絞り込んでいきます。
この時、自分の目的を明確にしましょう。「企業の健全性」を大切にするのか、「株価の値動き(テクニカル)から探す」のか、「高い配当が安定してもらえる」方がいいのか、その目的により、条件が異なってきます。自分の中でなにを大切にするのか決めたら、次は実際にスクリーニングをしていきましょう。
オタカラ銘柄を探そう!
ここからは例として、リコの条件を入れ、銘柄を探索していこうと思います。今回は、「高配当、割安、健全な会社」という目的でスクリーニングします!
基本情報
*最低投資金額
自分の投資金額に制限がある場合は、こちらを設定しましょう。
*時価総額
時価総額は会社の規模を表します。大企業がよければ、ここを制限してもよいでしょう。
*優待の有無
株主優待が欲しい場合はこちらをチェックしてください。
みんかぶ予想の変化率
*目標株価 変化率
目標株価は、みんかぶ独自の銘柄分析システムによる「AI株価診断」から導き出された「理論株価」と、個人投資家及び証券アナリストの予想した「予想株価」を組み合わせた結果を表示しています。この目標株価が前月からどの程度変化したかを表しています。前月より株価があがると予想されていれば、この目標株価の変化率が0%より大きくなります。
*アナリスト予想株価 変化率
証券アナリストの予想した平均目標株価の変化率(前月比)を表してます。
*みんかぶ会員予想株価 変化率
個人投資家(みんかぶ会員)の予想した平均目標株価の変化率(前月比)を表してます。
*AI株価診断 変化率
みんかぶの「AI株価診断」により導き出された「理論株価」の変化率です。「理論株価」は主に相関度の高い銘柄間での相対分析、過去2年間の業績、同一業種分類のPERや配当利回りなど複数の観点から過去分析をし、現時点での理論的な株価を道きだしています。
市場
証券取引所や上場区分(プライム・スタンダード・グロース市場)が選べます。ほとんどの銘柄が東証に属しています。
▼上場区分について詳しく知りたい方はこちら
株価指標
*調整後PER
PERとは「株価収益率」といい、企業の株価とその企業の一株当たりの利益(収益)との比率を表す指標です。簡単に言えば、今の株価が割安かどうかがわかります。大まかな目安として、15倍以下であれば割安と言われます。
*PBR
PBRとは「株価純資産倍率」といい、今の株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを見る指標です。PERと同様、今の株価が割安かを表します。大まかな目安として、1倍以下であれば割安と言われます。
*PSR
PSRとは「株価売上高倍率」といい、時価総額を年間売上高で割った比率を表す指標です。PSRは主に新興成長企業の株価水準をはかる指標として用いられると言われます。
財務指標
ROEとROAは企業の効率性や収益性を測る重要な指標で、企業の経営の健全性も反映されます。
*ROA
ROAは総資産利益率といい、全ての資金(株+銀行からの借入など)に対してどれだけ稼げたかを示しています。一般的に、ROAが5%以上の企業は、優良な投資対象とされます。
*ROE
ROEは自己資本利益率といい、この指標で株で集めた資金でどれだけ稼げたかがわかります。一般的に、ROEが10%以上の企業は、優良な投資対象とされます。
配当
*1株当たりの配当
1株当たりの年間の配当額のことで、10と記載されていれば1株年間10円の配当金(単元株=100株であれば1000円)がもらえるということです。
*配当利回り
株価に対する年間配当金の割合を示す指標で、1株当たりの年間配当金を現在の株価で割った値です。一般的に、配当利回りが4%を超える銘柄は、高配当銘柄と言われます。
シミュレーション結果
~スクリーニング条件~
・最低投資額:10万円以下(1単元株あたり)
・市場:東証プライム市場
・PER:15倍以下
・PBR:1倍以下
・ROA:5%以上
・配当利回り:4%以上
この条件で検索した結果、6件ヒットしました。
スクリーニングを使って絞り込めたら、ひとつひとつの銘柄の詳細を確認して株を買うか・買わないかを判断していきましょう。
▼個別銘柄の調べ方はこっちをみてね!
https://sakodgs.online/riko-investment-27/
以上、「銘柄スクリーニング」の方法とシミュレーションでした。銘柄スクリーニングを使って、自分の条件に合った銘柄を探し出してみましょう!
↓動画でより詳しく解説しています!よろしければご覧ください!
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