本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!東京ガス(9531)
概要
日々の生活に欠かせないエネルギー供給は、私たちの暮らしを支える大切な要素です。その中でも、東京都に本社を構える東京ガス株式会社は、その存在感と役割を際立たせています。
世界最大級の都市ガス事業者として、その名は広く知られています。
今回は、東京ガス歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
東京ガスの歴史
東京ガス株式会社は、日本のエネルギー業界における重要な存在として、その歴史を刻んできました。
1872年、横浜で日本初のガス事業が開始されました。高島嘉右衛門氏の指導の下、馬車道通りに初のガス燈が灯り、石炭ガスが製造されました。この出来事が、後の東京ガスの礎となりました。
1885年、渋沢栄一氏と大倉喜八郎氏が、東京瓦斯局を買収し、東京瓦斯会社が設立されました。これにより、エネルギーの将来に向けた新たな展開が始まりました。
1954年、アメリカ合衆国のアラスカ州から液化天然ガス(LNG)の輸入が始まりました。これは、国際的なエネルギー供給の重要な一環であり、東京ガスのエネルギー源の多様化を示しています。
1972年、天然ガス供給に向けた熱量変更作業が開始されました。この取り組みは、エネルギーの効率化と持続可能性を追求する東京ガスの取り組みの一環です。
1985年、会社設立100周年を迎えたこの年、新しいコーポレートアイデンティティ(CI)が導入されました。これにより、TOKYO GASの「T」と「G」を組み合わせたロゴが誕生しました。
その赤と青の四角形は、ガスの炎を象徴し、新たなステージへの進化を表現しています。同時に、「もっと素晴らしい都市へ」のスローガンが掲げられ、社名表記も「TOKYO GAS」と変更されました。
2008年、地域会社「東京ガスライフバル」の営業が順次開始されました。同年、バイオガスを都市ガスとして受け入れる取り組みが始まり、環境に配慮したエネルギー供給に挑戦しました。
2016年、一般家庭向け電力自由化が始まり、ずっとも電気が提供されるようになりました。また、電力分野での取り組みも進み、将来的な発電量の増強計画が発表されました。
東京ガスは、持続可能なエネルギーの提供を通じて、地域社会や環境への貢献を重要視し続けています。これらの挑戦と変革を通じて、東京ガスは未来への道を切り拓き、より良い社会の実現に向けて歩みを進めています。
事業内容
東京ガスグループは、エネルギーの未来に向けて多岐にわたる事業を展開しています。CO2ネット・ゼロの実現を目指し、世界のエネルギー企業のリーダーシップを発揮しています。
都市ガス・LNG販売事業:
家庭から産業まで幅広い用途に都市ガスを供給してきた都市ガス事業は、営業エリアの拡大を通じて新たな展望を描いています。LNGを商材として位置づけ、調達の柔軟性と価格競争力を高め、LNGビジネスの拡大を推進します。
電力事業:
燃料の調達から発電、販売までを一貫して手がけ、大規模な発電所を保有する新電力として、卸売から小売までの幅広い電力提供を行っています。再エネ電源の獲得にも注力し、CO2ネット・ゼロの目標に向けた取り組みを強化しています。
海外事業:
Compass2030の目標達成に向けて、北米、豪州、東南アジア、欧州での資源開発、再生可能エネルギー、LNGインフラ事業を展開し、国際的なエネルギー市場での地位を強化しています。
エネルギー関連事業:
東京ガスは、LNGバリューチェーンの専門知識と技術力を活かし、LNG基地、パイプライン、地域冷暖房、エネルギーサービスなどの幅広いソリューションを提供しています。国内外のお客様に合わせたエネルギー供給を一貫してサポートしています。
地域開発サービス事業:
東京ガスグループは、保有地を最大限に活用し、オフィスや住宅の賃貸事業を展開しています。また、地域のまちづくりにも貢献するため、ビジネスパートナーと協力し、地域密着のエネルギー提案とまちづくりに積極的に取り組んでいます。
東京ガスグループは、エネルギー分野のリーダーとして、多様なニーズに応え、持続可能な未来を築くための取り組みを続けています。
最新の決算
東京ガスは7月27日に第1四半期決算を発表しました。
『2023年度の第1四半期(連結)は、前年同期に比べて原料費調整に伴う都市ガス単価の増加などが影響し、増収増益を達成しました。
一方、2023年度通期の見通し(連結)においては、原料費調整による都市ガス単価の減少が影響して、「エネルギー・ソリューション」部門の売上減や、「海外」部門における販売単価の低下などが見込まれています。その一方で、有価証券売却益などの要因により、減収増益が見込まれています。
また、豪州子会社であるTokyo Gas Australia Pty Ltdの子会社5社(4プロジェクト)の譲渡については、引き続き売却に向けた対応が進められています。ただし、この譲渡に関する影響は、第1四半期の実績や通期の見通しには含まれていないことに注意が必要です。』
売上高:6,496億円 (+6.5%)
営業利益:929億円 (+81.6%)
経常利益:1,072億円(+85.9%)
純利益:776億円 (+102.1%)
また、今後の見通しについては以下のようになっています。
売上高が約-18.2%、営業利益が約-64.4%、経常利益が約-65.5%、純利益が約-64.0%となっています。
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,800円から上は4,000円の範囲で推移しています。
2015年に高値をつけてから下落トレンド。2021年を底に上昇トレンドとなっています。
過去の高値である4,000円までは上昇余地が。
テクニカル指標で見るとRSIはかなり高め、ボリンジャーバンドもやや高値を示しています。
ストキャスは高い値でゴールデンクロス形成。
パラボリックは5月から上昇トレンドを示してます。
一目均衡表の雲は2,600円近くなのであまり参考にならないかも。