本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!武田薬品(4502)
概要

武田薬品工業株式会社、通称タケダは日本の医薬品メーカーとして圧倒的な存在感を示す企業です。
日本の医薬品企業(製薬メーカー)での売上高は1位であり、世界の医薬品企業での売上高(2019年)は9位の製薬会社です。
今回は、武田薬品の歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
武田薬品の歴史

1781年、32歳の初代近江屋長兵衞氏は、日本の薬種取引の中心地であった大阪・道修町で和漢薬の商売を始めました。この小さな薬種仲買商店は、薬を問屋から仕入れて地方の薬商や医師に販売する事業を展開し、これが現在の武田薬品の始まりとなりました。
その後、武田は洋薬の輸入を開始し、洋薬の取引に積極的に取り組みました。外国商館との取引を始め、さまざまな洋薬を輸入しました。
さらに、1895年には製薬事業を開始。自社の専属工場で製薬を行うようになり、製薬メーカーとしての地位を築きました。
1925年には株式会社武田長兵衛商店を設立し、近代的な会社組織に移行。社名も後に武田薬品工業株式会社に変更されました。
さらに、武田は「京都薬用植物園」を開設し、薬用・有用植物の収集・活用を行いました。
現在、この園には2,882種を超える植物が収容されていて貴重な資源となっているよ
1950年には、日本で最初の総合ビタミン剤「パンビタン」を発売し、栄養不足の改善に貢献しました。
1962年には、台湾での製造・販売会社設立を皮切りに、その後フィリピン、タイ、インドネシアなど東南アジアに製造・販売子会社を設立。
1985年発売の「ルプロン」にDDS(薬物送達システム)研究の成果を投入しました。1度の注射で1ヶ月間効果が持続するリュープロレリン徐放型製剤「ルプロン・デポ」を米国・欧州で発売。現在、世界約80ヶ国で販売されており、前立腺癌治療薬のスタンダード薬となっています。
2000年には、武田薬品は医薬外事業を再構築し、動物薬事業、ビタミン事業、化学品事業、食品事業、農薬事業、生活環境事業など、多角的な事業展開を実施しました。
2019年には、アイルランド製薬大手シャイアー社を統合し売上高は、日本の製薬企業として初めて世界トップ10入りを果たしました。
引用:https://www.takeda.com/jp/about/our-company/history/
事業内容

武田薬品は、革新的な治療薬の開発に情熱を傾けています。患者さんのニーズに応え、未来に向けて一歩進むために、主要な疾患領域と事業分野での取り組みを紹介します。
消化器系・炎症性疾患
患者さんの日常生活に大きな支障をきたす消化器系疾患および炎症性疾患に取り組んでいます。これらの疾患に対する深い理解を深め、新たな治療法を追求しています。
希少疾患
希少疾患は、免疫疾患、血液疾患、代謝異常など多くの分野で生じる難治性の疾患です。これらの希少疾患に焦点を当て、革新的な治療薬の開発に力を注いでいます。
血漿分画製剤
血漿分画製剤は、希少疾患や複雑な慢性疾患の治療に不可欠な製品です。イノベーションと持続可能な事業展開を通じて、これらの製剤の品質向上と患者さんの生活への貢献に取り組んでいます。
オンコロジー (がん)
がんは、多くの患者さんとその家族に影響を及ぼす疾患です。がんの治療薬の開発に力を注ぎ、患者さんの声に耳を傾けています。
ニューロサイエンス (神経精神疾患)
神経疾患は、患者さんやその家族に大きな負担をかけることがあります。神経疾患の患者さんに革新的な治療薬を提供することを目標としています。
ワクチン
感染症に対するワクチンは、公衆衛生の重要な要素です。世界中の未だ満たされていない公衆衛生ニーズに応えるため、対感染症ワクチンの開発に注力しています。
重点領域は、患者さんの健康と生活の質向上に向けた使命の一部です。患者さんのニーズを最優先にし、科学とイノベーションを駆使して、世界中の人々に希望と健康をもたらすために努力し続けています。
引用:https://www.takeda.com/jp/science/areas-of-focus/
最新の決算

引用:https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/quarterly-results/
チャート分析

MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は2,890円から上は6,690円の範囲で推移しています。
2018年から2020年まで大きな下落トレンドで株価は半分以下になりました。
その後2021年まで横ばいトレンド、直近までは長く緩やかな上昇トレンドになっていました。
決算を受けて、株価が一気に下落。上昇トレンドは終了し、横ばいか下落になろうとしています。