金融

アメリカのインフレ率が最も高い地域と最も低い地域を見る/世界のニュース最新情報

こんにちは!ロキ兄さんです。

最近の日本株は、日経平均株価が4万2,000円をつけた後に大暴落したものの力強い米国株のおかげでなんとか持ち直そうとしています。

そんな米国株に多大な影響を与える米国のインフレに関する最新ニュースです。

アメリカのインフレ率が最も高い地域と最も低い地域を見る

WashingtonCNN—
Inflation looks vastly different between these two beachside metropolises. The pace of home construction has been a deciding factor for both regions.

引用:CNN

消費者物価指数(CPI)のデータによると、フロリダのタンパ・セントピーターズバーグ・クリアウォーター地域は最近、全米23都市圏の中で最も低いインフレ率を記録しました。これは、昨年最も高かった状態からの逆転です。一方、ハワイのホノルル都市圏では、5月の年間インフレ率が5.2%と全米で最も高い水準に達しました。全米のインフレ率は年率3%です。

ロキ兄
ロキ兄
歴史的な利上げからまさかのソフトランディングになるかな?

タンパベイ地域のインフレ率低下

経済開発と住宅建設

タンパベイ地域は、急速な経済発展と盛んな住宅建設によってインフレ率の低下を実現しています。多くの新住民の流入に伴い、住宅コストの上昇が抑えられ、全体のインフレ率を引き下げました。タンパのような都市では、周辺地域に利用可能な土地が豊富にあり、新しい住宅建設が活発に行われています。

住宅市場の状況

Redfinのレポートによると、タンパの家賃中央値は6月に前年同月比で6%下落し、これは過去最大の下落幅です。新しいアパート建設の急増が、この価格下落に寄与しています。住宅建設が堅調に続いており、需要が供給を上回る状況は続いていますが、パンデミック以前と比較すると、供給の増加が価格の安定に寄与しています。

ホノルル地域のインフレ率上昇

慢性的な住宅供給不足

一方、ハワイのホノルルでは、住宅供給が慢性的に不足しており、これがインフレ率の上昇を引き起こしています。ハワイは孤立した地域であり、物資の輸送コストが高くつくため、物価全体が高くなる傾向があります。また、州内の住宅市場も非常に逼迫しており、非効率的なゾーニング法や開発への反対が住宅不足を悪化させています。

住宅価格の危機

ハワイ大学の経済学者カール・ボーナム氏によれば、ハワイ州全体で住宅価格の危機が認識されており、十分な住宅が建設されていないことが問題となっています。住宅の一部は非居住者によって購入され、セカンドハウスとして保有されているため、地元住民のための住宅供給がさらに減少しています。

賃貸市場の影響

昨年のラハイナの山火事は、すでに約10,000戸の住宅が不足していた地域の賃貸市場に大きな影響を与えました。ハワイ州知事のジョシュ・グリーンは、住宅に関する州の緊急布告を延長し、開発業者に手頃な価格の住宅を追加で建設することを要求しています。

住宅費とインフレ

住宅費は労働省が発表するCPIの約3分の1を占めており、CPIのシェルター指数は、借家人の家賃と持ち家所有者が自分の家を貸し出す場合に支払うであろう家賃を測定しています。インフレ率は過去2年間で大幅に低下しましたが、住宅費は依然として高止まりしています。これは、FRBのインフレ対策にとって重要な障害となっています。

FRBの対応と経済見通し

FRBは歴史的なインフレ対策として金利を引き上げてきましたが、最近のデータによれば、物価上昇圧力は緩和されつつあります。ウォール街では、FRBが9月に最初の利下げを実施するとの見方が強まっています。

 

米国と一言で言っても、フロリダのタンパベイ地域とハワイのホノルル地域では、インフレ率に大きな差があります。タンパベイは経済開発と住宅建設の活発化によりインフレ率を低下させていますが、ホノルルは慢性的な住宅供給不足と高い物価に苦しんでいます。

これらの地域の違いは、住宅市場の状況と経済政策の影響を如実に反映しています。今後も地域ごとのインフレ動向を注視し、適切な政策対応が求められます。

ロキ兄
ロキ兄
一概に米国の住宅市場が良いみたいには言えないね
ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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