こんにちは!ロキ兄さんです。
日本株の急騰は一旦落ち着きましたが、36,000円を伺えるところにまだいますね。個人的にはドル円が気になるところです。
2023年末には140円までいっていたものの、今では148円まで円安で戻しています。
短期的に予想するのは難しいなーと思いながら、この間のLIVEでも少し触れた『東証のPBR是正』について今日は勉強したいと思います。
PBRについてはこちら

東証のPBR1倍超え要請
東京証券取引所は2023年3月31日、プライム市場とスタンダード市場を対象に、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回っている企業などに、株価水準を引き上げるための具体策を開示・実行するよう要請した。
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=74675?site=nli
東証の要請の背景には、日本企業の長年にわたる資本効率や収益性、株価の低さがあります。アメリカなど他の国々と比較して、これらの面で日本企業が劣っているとされ、これを改善することが必要とされてきました。
上場企業の企業価値向上が、投資家にとって魅力的な東京市場を生み出す基盤となり、好循環を生むことが東証の最大の目的です。(海外投資家に上げろと言われたのではとも思いますが…)
日本ではPBRが1倍割れしている上場企業が多く、みんかぶさんのPBRランキングで確認すると全市場で約1500社が1倍割れしていました。(2024年1月18日)

これに対して、アメリカのS&P500種株価指数の企業では5%に過ぎないという現状が浮き彫りにされています。
この差異は、日本企業が投資家の視点を十分に意識していない、またはそれを適切に戦略や情報開示に活用できていないことが原因とされています。(ロキ兄さんはバブルの経験から内部留保がものすごい多いのではと思います)
ともあれ、東証から要請が出ているため企業はPBRをできるだけ上げる方向に動かなくてはいけません。
企業の具体的な改善策とは?
具体的なPBRの改善策については、一過性の対策ではなく、持続的な成長に向けた収益強化策が求められているとされていますが具体例を以下に挙げていきます。
成長分野への投資:
東証が期待している改善策には、成長分野への積極的な投資が含まれています。これは新しい事業分野や市場への進出、または既存事業の拡大を指す可能性があります。
事業の「選択と集中」:
企業が自身の強みを最大限に活かし、戦略的な事業ポートフォリオの再構築や特定の分野への集中を通じた効率改善が含まれているかもしれません。
研究開発(R&D)やDX(デジタルトランスフォーメーション):
技術革新やデジタル化への投資が、企業の競争力向上や効率改善に寄与する可能性があります。
新商品の開発やM&A(合併・買収):
新たな市場や製品の開発、または他社との統合を通じて企業価値の向上を図ることが考えられます。
自社株買いや増配などをすることによって短期的に株価を上げることは可能です。ですが、東証としては企業の資本を増やすよりビジネスで稼ぐ力を伸ばして欲しいということがわかります。
ですが、投資家にとっては(もちろん企業にとっても)PBR1倍を超えることが目先の目標になるので自社株買いや増配が増えるのではないかと思っています。
そういった短期的な底上げ要素が今の日本株にはあると、改めて考えておかないといけませんね。