「NISAでスイッチングできる」って本当?2026年の制度改正で何が変わったのか家族で整理した

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今日の家族会議:SNSで広まる「NISAスイッチング解禁」の真実
「2026年からNISAでスイッチング(銘柄の入れ替え)ができるようになった!」——そんな情報がSNSやネットで拡散されている。これは半分正解で半分間違いだ。FPとして正確に解説すると、iDeCoのような即時スイッチング機能がNISAに追加されたわけではなく、実際の変更内容は「非課税保有限度額の当年中の復活」——つまり、売却した年の内に枠が回復するようになったというものだ。
リコ
友達から「NISAで銘柄の入れ替えができるようになったって聞いた!オルカンから別のものに変えようかな」って連絡が来たんだけど、これって本当なの?
ロキ兄
「半分本当で半分誤解」というのが正確な答えだよ。今日はその違いをしっかり整理しよう。制度を誤解して動いてしまうと、思わぬ損をする可能性があるんだ。
まず「スイッチング」とは何かを確認する
母
スイッチングとは「今持っている投資信託を売って、別の投資信託を買い直す」ことを指すの。iDeCoではこれが1回の手続きで同日に完結できるのよ。「A社のファンドを売って、すぐB社のファンドを買う」という操作が一瞬でできるわ。
リコ
NISAではそれができないの?
ロキ兄
NISAでは現在でもiDeCoのような即時スイッチング機能はない。ただし、制度の仕組みを正しく理解すれば、状況に応じて投資先を見直すことは可能だよ。今回の2026年改正で変わったのは「スイッチング機能の追加」ではなく、「売却した非課税枠の復活タイミング」なんだ。
2026年改正の正確な内容——「枠の即日復活」とは何か
父
これまでNISAで商品を売却した場合、その枠(簿価分)が復活するのは「翌年の1月1日」だったんだ。つまり2026年1月に100万円分を売却しても、その枠が使えるようになるのは2027年1月だった。
母
改正により「売却したその年(年内)」に非課税保有限度額が復活するようになった。例えば「急にお金が必要になって売ったけれど、やっぱり余裕ができたからすぐに買い戻したい」という場面で、翌年を待たずに非課税枠を使えるようになったのよ。
リコ
なるほど!「翌年まで待つ必要がなくなった」ということだね。でも年間投資枠(360万円)の上限は変わらないの?
ロキ兄
この変更はあくまで「非課税保有限度額(生涯1,800万円)」の再利用に関するもので、年間の投資枠の上限(360万円)が撤廃されるわけではない。つまり「今年すでに360万円分使い切っていたら、売って枠が復活しても今年中にはそれ以上買えない」という制限は残っているんだよ。
「スイッチング的な運用」を実際にやろうとするとどうなるか
父
実際にリコの友達が「オルカンから別のものに変えたい」と思ったとして、2026年改正後の手順を整理してみよう。①まず今持っているオルカンを一部または全部売却する。②売却代金が口座に入ってくる(通常2〜3営業日後)。③同年内なら、復活した非課税保有限度額の範囲で、かつ年間投資枠の残高の範囲内で新しい商品を購入できる——という流れだよ。
リコ
iDeCoのように「即日」で入れ替えはできないけど、翌年を待たずに同じ年内に買い直せるようになった、ということだね。
母
そう。ただし注意点があるわ。売却した商品の「利益部分」は非課税枠には含まれない点に注意が必要。例えば100万円で購入した投資信託が150万円に値上がりして売却した場合、翌年以降に復活するのは100万円分の枠(元本分)で、利益50万円分の枠は復活しないのよ。
「銘柄を変えた方がいいの?」への家族の答え
リコ
じゃあ、友達のように「オルカンから別のものに変えたい」というのは、実際にやった方がいいの?
ロキ兄
これは「なぜ変えたいのか」によって答えが変わるよ。大きく3つのケースに分けて考えてみよう。
父
①「相場が怖くなったから安全な商品に変えたい」→これは一番やってはいけないパターンだ。相場が下がっているときに売って低リスク商品に移すのは「安値で売る」ことになる。長期積立の原則に反するよ。②「当初の目的が変わった(近く使う予定が出てきた)」→これは合理的な見直しの理由だ。使う時期が近づいたなら、リスクを落とした商品に移す判断は正しい。③「信託報酬が高い商品からより安いものに変えたい」→手数料を下げることは長期的に有利だから、合理的な見直しだよ。
母
友達が「なんとなく変えたい」「別の商品が良さそう」という理由なら、基本的にオルカンはそのまま続けることをすすめてあげてね。頻繁な売買は「売り時・買い時の判断ミス」のリスクを高めるわ。
金融機関の変更は「今年取引があると翌年から」に注意
ロキ兄
もう一つ知っておきたいのが、NISA口座の金融機関を変更したい場合のルールだよ。変更したい年に1度でもNISA口座での取引がある場合、金融機関の変更は翌年からになる。また手続きが完了するまで2週間〜1か月程度かかるから、余裕を持って動くことが大切だ。「今すぐ移したい」と思っても、今年すでに積立していれば来年以降しか変えられないんだよ。
リコ
2026年の改正で「すごく自由になった!」というイメージがあったけど、実際は「年間枠の制限はそのまま」「金融機関変更のルールもそのまま」という部分も多いんだね。
今日のまとめ
ロキ兄
今日のポイントをまとめるよ。①「NISAでスイッチング解禁」は半分誤解——iDeCoのような即時スイッチング機能ではなく「売却した年内に非課税保有限度額(生涯枠)が復活する」という改正。②年間投資枠360万円の上限は変わっていない。③売却後に復活するのは「元本分の枠」のみで利益部分は復活しない。④銘柄変更を検討するなら「なぜ変えるか」の理由で判断する——感情的な恐怖から変えるのはNG、目的変化や手数料削減のためなら合理的。⑤金融機関の変更は取引済みの年は翌年から・手続きに1か月かかる点に注意だよ。
リコ
友達に正確な情報を伝えられる!「スイッチングが解禁されたのではなく、売った年内に枠が復活するようになった」——これをちゃんと説明してあげよう。
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。















