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決算で想定以上の好スタートの日本たばこ産業(2914)!【ロキ兄経済5/8】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!日本たばこ産業(2914)

概要

日本たばこ産業株式会社(JT)は、日本専売公社から業務を承継して設立された特殊会社です。

たばこ事業法により、国内で唯一のたばこ製造企業であり、日本におけるたばこ市場の占有率は約60%にのぼります。

そんな日本たばこ産業は決算で想定以上の好スタートになりました。

今回は、日本たばこ産業の歴史と今回の決算、加熱式タバコの人気の理由についてご紹介します。

 

日本たばこ産業の歴史

日本たばこ産業株式会社(JT)は、日本専売公社から1985年に業務を承継して設立されました。

同社は、たばこ事業法により、国内で唯一のたばこ製造企業です。法律により他の企業では製造することが許されていません。

また、世界戦略にも積極的であり、1999年にアメリカのたばこ会社のRJRインターナショナルを買収してJTインターナショナルを設立し、世界第4位の販売シェアを誇っています。

2007年には英のたばこ会社のギャラハーを買収し、世界第2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコに迫る勢いを見せました。

 

JTは、多角化事業も展開しており、かつてはバーガーキングを展開していました。

また、清涼飲料水や缶コーヒーの製造を手がけていましたがコンビニや量販店との競争が激化し、飲料事業からは撤退しています。

また、JTは、塩の専売業務も承継していましたが、1997年に塩専売法が廃止されたため、塩に関する事業は公益財団法人塩事業センターが引き継いでいます。

JTの2018年の売上高は2兆2160億円で、売上構成比は、国内たばこ28.0%、海外たばこ59.2%、医療事業5.1%、食料事業7.3%となっています。

また、JTは、国内企業ランキングで18位、国内株式時価総額ランキングで19位にランクされていました。

JTは、たばこ事業の独占権を持つ日本国内で重要な企業であるが、喫煙率の低下などにより国内市場が縮小傾向にあるため、海外事業に力を入れています。

今後も、世界的なたばこ市場の変化に対応しつつ、多角化事業を展開し、経営を拡大していくのではないでしょうか。

 

今回の決算

JTグループの2023年度第1四半期の決算レポートによると、2022年度から引き続き好調な勢いを維持していることがわかります。

堅調な価格決定により売上収益は14.4%増の6,653億円に達しました。

営業利益は15.7%増の2,064億円、四半期利益は16.6%増の1,447億円といずれも非常に好調なスタートとなりました。

代表取締役社⻑ 寺畠 正道 CEO は、「JTグループは、2023年度においてはHTS(加熱式タバコ)への投資を加速化する予定であり、英国に続き4月にはイタリアとリトアニアにおいてPloom Xを販売開始いたしました。

今年度におけるHTS海外展開の準備は順調に進んでおり、ポルトガルにおいても5月半ばに販売を計画しております。」とコメントしています。

 

もう少し詳しく見ていくと、たばこ事業に関して市場シェアは、バングラデシュ・日本・マレーシア・フィリピン・韓国・台湾において伸張。

ヨーロッパではイギリスにおいてシェアは減少したものの、ベルギー・フランス・ドイツ・イタリア・ルクセンブルク・オランダにおいて伸張と世界中で売り上げを伸ばしています。

外国為替市場での円安が追い風となったほか、ロシアや英国などでのタバコの製品価格引き上げによる効果が収益押し上げ、全世界でのシェア拡大により今回の好決算につながった模様です。

 

加熱式タバコは何が人気?

それではタバコ産業がV字回復する要因となった加熱式タバコについて調べていきましょう。

加熱式たばこは、電気でたばこの葉や加工品を加熱し、発生する煙(エアロゾル)を喫煙するもので、IQOSアイコス、gloグロー、ploom TECHプルーム・テックなどがあります。

喫煙者の20%以上が使用しており、若い喫煙者では特に人気が高く、20~30代では男性で約40%、女性で約50%に達しています。

 

加熱式タバコの最大のメリットは、紙巻きタバコに比べて煙や臭いが気にならないことです。

紙巻きタバコは、タバコ葉に火をつけて燃焼させるため煙が出ます。この煙は、タバコの成分に由来する独特の刺激臭があり、周囲にも迷惑をかけてしまいます。

しかし、加熱式タバコはタバコ葉を燃焼させないため煙が出ません。その代わりに、タバコ葉を加熱してニコチンを含むエアロゾルを発生させ吸引します。

この方式により、タバコを味わうことができるのに煙や臭いが気にならなくなったため、喫煙者にとっては大変便利になったそうです。

 

加熱式タバコは取り扱っている企業が紙巻きタバコよりも非常に少ないです。今後も世界中で売り上げを伸ばしていきそうですね。

 

本日の株価

MARKET SPEED

決算で想定以上の好スタートな日本たばこ産業(2914)の本日の株価は、

前日比+45.5円(+1.55%)現在値2,979円と上昇に。

市場全体が下落の中での上昇となりました。一時3000円大台に乗せるとともに年初来高値を更新。

3000円台になるのは、2018年10月以来約4年半ぶりです。

ロキ兄
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独占企業ですし、配当利回りも高いので、常にチェックして買い集めたい銘柄だと思います
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※投資は自己責任でお願いします。

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