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大赤字決算で株価暴落なコニカミノルタ(4902)【ロキ兄経済5/16】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!コニカミノルタ(4902)

概要

コニカミノルタホールディングス株式会社は、コニカとミノルタの経営統合によって誕生しました。

それ以来、同社は多様な製品を製造・販売しており、現在は光学、化学、電気、機械、ソフトウェアの分野において技術力を結集しています。

今回発表した決算で大幅な赤字に!

今回は、コニカミノルタの歴史と今回の決算、今後の見通しについてご紹介します。

 

コニカミノルタの歴史

コニカミノルタは、2003年に持株会社に組織変更し、事業子会社4社と共通機能会社2社を設立しました。そして、同に、株式交換によりミノルタ株式会社を完全子会社化し、社名をコニカミノルタホールディングス株式会社に変更しました。

2004年には、当社子会社のコニカミノルタフォトイメージング株式会社がコニカミノルタカメラ株式会社を吸収合併しました。

2005年には、当社子会社のコニカミノルタテクノロジーセンター株式会社の産業向けインクジェットプリンタ用プリントヘッド・テキスタイルプリンタ事業を分社化し、新たな事業会社となるコニカミノルタIJ株式会社を設立しました。

しかし、驚くべきことに2006年3月31日には、カメラ事業・フォト事業から完全に撤退することを発表しました。

デジタル一眼レフカメラ関連事業は、共同開発を進めていたソニー株式会社へ事業譲渡されました。

 

2008年に東京国税局から、約20数億円の所得隠しを指摘されていたことが明らかになりました。このことによって企業のブランドイメージは一気に悪化。

カメラメーカーから有機ELへと事業転換しましたが、それだけではなく光学、化学、電気、機械、ソフトウェアの分野において事業を展開、内容を多様化しています。

コニカ時代から考えると、150年以上の歴史があり現在も顧客と共に新しい価値の創造を目指し、「Giving Shape to Ideas」というコミュニケーションメッセージを掲げている企業です。

 

今回の決算

コニカミノルタは、2023年3月期の第4四半期に1,166億円の減損損失を計上する見込みです。これは、過去に買収した米欧企業への投資を精査し、国際会計基準に基づく減損テストを実施した結果です。

そのため、2023年3月期の純損益予想は、従来の55億円の黒字から1,050億円の赤字に修正されました。また、期末配当は無配となり、年間配当も従来の20円から10円に減額されました。

5月15日に発表された2023年3月期の決算では、コニカミノルタの連結最終損益は1031億円の赤字であり、前期の261億円の赤字から赤字幅が拡大しました。

ただし、2024年3月期には40億円の黒字に浮上する見通しとなっています。また、今年度の年間配当は前期比5円減の5円に大幅減配する方針となっています。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終損益は998億円の赤字となり、前年同期の128億円の赤字から赤字幅が拡大しました。売上営業損益率も前年同期の-4.9%から-31.8%に急悪化しています。

 

今後の見通し

経済情勢は、新型コロナウイルス感染症の拡大期から回復基調にあったが、世界的な物価高や各国の金融引き締め政策により回復が鈍化し、景気後退の懸念が継続しています。

しかし、グループの連結売上高は前期比24.0%増の1兆1,303億円と、コニカとミノルタの経営統合以来最高となりました。

地域別では、北米、欧州、中国、日本全地域で増収となり、事業別では、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業、プレシジョンメディシン分野、センシング分野は前期比で増収とさまざまな分野で増収となりました。

 

じゃあなぜ赤字になったのでしょうか?

プレシジョンメディシン分野(遺伝子検査)では、RNA検査を含む遺伝子検査の検査数が増加し、創薬支援サービスも緩やかな回復傾向にありました。

これらにより、プレシジョンメディシン分野は前期比で増収と売上自体は増えています。

ですが、2017年に買収した米の遺伝子検査会社の売上が期待したほど伸びませんでした。

そのため計算したところ回収額が少なく、高い買収であったことが判明しました。そのため今回赤字計上を行っています。

 

2023年の見通しは、欧米を中心とした物価高や地政学的リスク、エネルギーコスト高騰による景気減速のリスクは依然として継続しており、経営環境の不確実性は高まっているとコニカミノルタは考えています。

細かいところでは、

・スマホや大型ディスプレイ、テレビ用ディスプレイは好調に

・プロダクションプリント・産業印刷ユニットでは、需要が伸びるも景気減速影響による一部顧客との商談長期化のリスクが

・オフィスユニットでは、リモートワークの増加に伴う複合機販売台数減が見込まれる

とまちまちといった見通しです。ですが今回のような大幅な赤字は来年はなさそうですね。

本日の株価

MARKET SPEED

今回発表した決算で大幅な赤字なコニカミノルタ(4902)の本日の株価は、前日比-48円(-8.86%)現在値494円と大幅下落に。

 

10日に今回の大赤字の情報が出てだいぶ下がっていたところに、今回の決算情報(確定)が出て大幅下落につながったようです。

 

ロキ兄
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一過性の下げだとは思うけど手は出さない銘柄かなー
ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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