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減益予想で株価が大幅下落の日本製鉄(5401)【ロキ兄経済5/11】

ロキ兄
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こんばんは、ロキ兄さんです。

本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。

注目銘柄!日本製鉄(5401)

概要

日本製鉄株式会社は、日本最大手の鉄鋼メーカーであり、粗鋼生産量において日本国内最大手、世界第3位の規模を持っています。

製鉄事業、エンジニアリング事業、化学事業、システムソリューション事業など、幅広い事業を展開。

以前の記事はこちらから

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日本製鉄は今回の決算で大幅な減益予想!一体何があったのでしょうか?

今回は、日本製鉄の歴史と今回の決算、今後の見通しについてご紹介します。

 

日本製鉄の歴史

2012年10月1日、新日本製鐵と住友金属工業が合併して、新日鐵住金株式会社が誕生しました。これは、川崎製鉄と日本鋼管(NKK)が経営統合してJFEホールディングスが発足した2002年以来、約10年ぶりの大型再編となりました。

新日鐵住金の前身である新日本製鐵は、日本製鐵株式会社(日鐵)を前身に持つ鉄鋼メーカーでした。日鐵は、1934年に官営八幡製鐵所を中心として複数の製鉄業者が合同して発足し、「日本製鐵株式会社法」で経営が規定される高い公共性を持つ半官半民の国策会社でした。

一方、住友金属工業(住金)は、1935年に住友伸銅鋼管と住友製鋼所(旧・住友鋳鋼場)が合併して発足した鉄鋼メーカーであり、関西財界御三家の一つでした。

合併の背景には、日本国内での重複部門の統廃合によるコスト削減や経営資源の集中、高炉建設の迅速な進展体制整備などがありました。

合算粗鋼生産量は、世界4位の新日本製鐵と同19位の住友金属工業の合計で3750万トンとなり、世界2位の宝鋼集団(3130万トン)と3位のポスコ(3110万トン)を上回り、首位のアルセロール・ミッタル(9730万トン)に迫る大企業となりました。

2019年4月1日付で日本製鉄株式会社に社名を変更しました。日本製鉄は高品質な製品の提供に加え、地球環境の保全や社会貢献活動にも力を注いでいる、総合力世界No.1を目指す鉄鋼メーカーです。

 

今回の決算

日本製鉄が発表した2023年3月期の連結最終利益は前期比8.9%増の6940億円という好結果だでしたが、24年3月期は前期比46.7%減の3700億円に落ち込む見込みとなりました。

同時に、今期の年間配当は前期比40円減の140円に減配する方針としたため、投資家からの反応は悪く、日本製鉄の株価が急落しました。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終利益は前年同期比36.7%増の1768億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の6.0%→6.0%とほぼ横ばいだったという報告もありましたが、株価にはそれほど影響を与えることはありませんでした。

 

日本製鉄が将来的に見据えている業績予想では、2024年3月期通期について事業利益が前期比29.1%減の6500億円になる見通しと発表し、これによって株価は一時10%を超える急落となりました。

原因としては原料高騰の反動のほか、上期での在庫評価損、事業再編損を織り込んだためです。

日本製鉄とJFEホールディングスは、両社ともに鉄鋼業界の大手企業であり、相互に競合関係にあります。JFEホールディングスは24年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比16.8%増の1900億円になる見通しを発表したため、9日の株価は14%高となり、日本製鉄株も連れ高となっていたことから、日本製鉄株の急落が注目を集めました。

 

今後の見通し

『日本製鉄の場合』

日本の鉄鋼業界においては、世界的に需要が低迷しており、中国では不動産市場の低迷が継続し、内需の回復も見込めず、欧米でも先行き不透明感が払拭されていない状況が続いています。

また、製品価格が低迷している中で、原料価格は高水準で推移しており、海外の一般市況分野におけるスプレッド(原料と鋼材の市況価格差)の改善も見込めない状況です。

2022年度における原料高騰の反動もあり、上期を中心に多額の在庫評価損が生じると想定されています。

『JFEホールディングスの場合』

鉄鋼事業の環境は、一部で物価高騰や人手不足の影響が見られるものの、半導体部品の供給制約の緩和により、自動車分野の回復を中心に鋼材需要が改善傾向にあるとされています。

海外では、先進国での経済活動の鈍化がある一方で、中国のゼロコロナ政策解除後の景気回復が鋼材需要と市況について段階的な回復を見込ませています。固定費削減のみならず販売構成の高度化を行い、量から質への転換を図る計画です。

 

どちらの会社でも、欧米の先進国での経済活動の鈍化に伴い需要の低下を見込んでいます。

ただ中国経済に関して、日本製鉄は非常に悲観的、JFEホールディングスは回復見込みで楽観的と差があります。

どちらが正しいとは言いませんが、予想を外した場合の反動が来るのを想定しておいた方が良さそうです。中国経済が好調なら日本製鉄が上がり、不調ならJFEホールディングスは下がると頭の中に入れておきたいです。

 

本日の株価

MARKET SPEED

減益予想で株価が大幅下落の日本製鉄(5401)の本日の株価は、

前日比+45円(+1.59%)現在値2,870円と上昇に。

昨日は減益予想で大幅下落でしたが、続落にはならずでした。

昨日のインパクトが大きすぎた反動が出ているかな?といったところです。

 

ロキ兄
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予想は低めで、実績がプラスの方が良いよね
ロキ兄
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※投資は自己責任でお願いします。

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