本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
目次
本日(3/24)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比-34円(-0.13%)の27,385円という結果でした。
今日は50円安でスタートしました。
ドル安/円高が進んだことなどから下げが拡大し162円安まで下落しました。
新たな売買材料に乏しいうえ、週末を控えて売り買いとも様子見という状態に。
前日の米国市場の好調を受けて、日本でも指数寄与度の大きい半導体関連株が朝から堅調でした。
反対に円高進行による自動車などの輸出関連株は下落に。
やはりまだ、欧米の金融不安や米国の景気減速懸念があるため大きな動きはない模様。
最終的には小幅で下落の-0.13%で終了しました。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
東芝(6502)
東芝株式会社(6502)は、日本の多角的なメーカーであり、1920年に創業されました。社名は、旧社名の「東京芝浦電気」の略です。
東芝は、家電製品、情報システム、電子部品、エネルギーなど、幅広い分野で製品やサービスを提供しています。
東芝の製品ラインナップは非常に多様で、液晶テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコン、タブレット、スマートフォン、ハードディスクドライブ、半導体、エアコン、鉄道車両、発電機などがあります。
東芝は、2015年に発覚した経営不祥事で大きな打撃を受けました。東芝が数年間にわたって、利益を過大計上していたことが発覚しました。
当時、東芝は、原子力発電や半導体などの事業が不振であったため、利益を過大計上していたとされています。
また、東芝は、海外子会社の買収に関しても問題があり、調査が進む中で、不適切な会計処理や社内統制の不備が発覚しました。
この経営不祥事により、東芝は巨額の損失を抱え、信用を失うこととなりました。
結果的に、東芝は多くの役員の辞任や人員削減、事業の再編などを余儀なくされ、再建の道を歩むこととなりました。
東芝は、経営不祥事に直面した後、再建に向けて様々な取り組みを実施しました。
まず、経営の透明性を高めるため、監査委員会を設置し、内部統制の強化やコンプライアンスの徹底を図りました。
また、業績改善のために、事業の再編や人員削減、不採算事業の撤退などを進めました。
さらに、東芝は、資金調達を行い、債務超過状態から脱却するための資金を調達しました。具体的には、資産の売却や株式の新規発行、外部からの投資調達などを行い、資金調達の多角化を図りました。
再建に向けて様々な取り組みを実施し、現在は業績回復に向けた取り組みを進めています。
2021年3月期には、売上高が4兆3,794億円、営業利益が323億円となり、2期連続で黒字を達成しています。
また、半導体事業や社会インフラ事業など、成長分野に注力し、事業の多角化を図っています。
そんな東芝ですが、23日に取締役会でJIP(日本産業パートナーズ)側の買収提案を受諾。
JIP側は1株4620円、2兆円規模のTOB(株式公開買い付け)を7月に始めると発表した。成立後に東芝は上場廃止になる見通しです。
上場廃止を目指す背景には、海外の「物言う株主」の存在があります。再建の際に、海外の「物言う株主」からの出資を受け入れました。東芝は、比較的短期間で利益を追求しようと経営に厳しい注文を付ける物言う株主への対応に苦慮していました。
非上場化によって事実上「物言う株主」を排除し、東芝の経営陣とJIP側のみで経営を立て直す考えです。

MARKET SPEED
発表を受けて東芝(6502)の本日の株価は前日比+177円 (+4.20%)
現在値4,390円と上昇に。
銘柄の上場廃止が決まると、マネーゲームがあるんじゃないか?と考える方もいいるかと思います。
TOBによる上場廃止の場合、基本的にマネーゲームは発生しません。
プレミアムが乗せられた公開買付価格に寄せた後、株価は大きな変動がないためです。なので
保有している投資家の皆さんは、安心して利益をGETしてください。
おめでとうございます!
ロキ兄さんが興味をもったニュース
EXCLUSIVE-セブン&アイ取締役4人の解任働きかけ、バリューアクトが通知(ロイター通信)
米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルは、セブン&アイ・ホールディングスの取締役14人のうち4人の解任を働きかける意向を表明しました。
バリューアクトは、セブン&アイの成長加速や収益改善を目指す戦略の採用に不満を表明し、コンビニ事業の分離を求めていた。
バリューアクトは、セブン&アイのガバナンスの失敗を非難し、これまでの経営戦略の失敗を理由に解任を働きかけるとしている。セブン&アイはコメントを控えました。
「物言う株主」は企業の経営方針や戦略に対して自分たちの意見を主張したり、経営陣の変更を求めたり目先の株価のために動くことが多いです。
見分け方としては、海外のファンドが株式を大量に保有している場合は注意が必要です。
企業名+大量保有報告書で検索して海外のファンドが出てきたら、急な買収や社長の解任があるかもしれません。
ということも覚えておいてゆるーく投資していきましょう。