今週の東京株式市場は、AI・半導体株を中心に荒い値動きが続いています。日経平均株価は10月19日に407円安、20日に841円安と下げたあと、21日は545円高の6万4621円と3日ぶりに反発しました。
そんな中、全体の流れとは関係なく急上昇した銘柄がありました。外食チェーンの株です。19日には、サイゼリヤが東証プライム市場の値上がり率1位になりました。きっかけは、高市首相が国会で、外食産業を支える「プレミアム付き商品券」や「GoToEat」の検討を認めたことです。今日のニュース深掘りでは、「政府の一言で株価が動くのはなぜ?」を家族で考えました。
今日のニュース深掘り|首相の「商品券」発言で外食株が急騰、「検討」と「決定」の違いを考える
リコ
サイゼリヤの株が上がったってニュースで見たよ!ミラノ風ドリア、大好き!
ロキ兄
10月19日、サイゼリヤの株は550円高の7570円で、上昇率は7.83%。日経平均が下がっている日に、プライム市場の値上がり率トップだったんだ。クリエイト・レストランツ・ホールディングスも5.92%上がって3位だったよ。
何があったの?
10月16日の参議院予算委員会で、国民民主党の議員が、予算の中でGoToEatやプレミアム商品券を行う可能性を質問しました。高市首相はこれに「そういうことでございます」と答え、外食産業への支援策として検討していることを認めました。
父
背景には、食料品の消費税を下げる法案の議論があるんだ。スーパーで買う食料品の税率が下がっても、お店の中で食べる外食は10%のまま。そうなると、「外食より家で食べよう」という人が増えて、外食のお店が困るんじゃないか、という心配が出ているんだよ。
母
なるほど。テイクアウトや家ごはんと外食の値段の差が、もっと広がっちゃうのね。それで外食を応援する商品券、という話になったのね。
なぜ「まだ決まっていない」のに株が上がるの?
ロキ兄
そこが大事なポイント。この記事を書いている時点では、実施するかどうかも、いつ・どんな形でやるかも、何も決まっていないんだ。それどころか、大規模な食事券の発行などは見送る方向で調整している、という報道も出ている。
父
それでも株が上がったのは、株価が「これから起きるかもしれないこと」を先取りして動くからなんだ。もし商品券が配られたら、外食のお店にお客さんが増えて、売上が伸びるかもしれない。その期待だけで、先に買う人が出てくるんだよ。
母
前に勉強した「織り込み」の話と同じね。まだ起きていないことでも、期待が株価にのってくるのよね。
「国策に売りなし」ってほんと?
ロキ兄
株の世界には「国策に売りなし」っていう言葉があるんだ。国が力を入れて応援する分野の株は、値下がりしにくいという意味だよ。
父
そう単純じゃないんだ。今回はあくまで「検討」の段階。もし見送られたら、期待で上がった分が一気にはがれ落ちることもある。それに、仮に実施されても「思ったより規模が小さい」となれば、がっかりして売られることもあるんだよ。
ロキ兄
「噂で買って、事実で売る」という言葉もある。期待で先に買った人たちは、正式に決まった瞬間に「もう十分上がった」と売ることも多いんだ。政策のニュースで動く株は、上がるのも下がるのも速いと覚えておこう。
ニュースを見るときの3つのチェック
政策に関するニュースで株が動いたときは、次の3つを確認すると冷静に判断しやすくなります。
1. 「検討」なのか「決定」なのか
2. いつから、どのくらいの規模なのか
3. 会社の業績にどれくらい影響しそうか(売上全体から見て大きいのか)
母
家計の目線でも同じね。「商品券がもらえるかも」って先にお金を使っちゃうと、決まらなかったときに困るもの。正式に決まってから考えましょう。
父
それに、今週はAI・半導体株が大きく揺れているけど、外食株のように別の理由で動く株もある。市場全体が下がっていても、全部の株が同じ方向に動くわけじゃない。いろいろな業種に分散しておくことの大切さも、よくわかるね。
今日のまとめ
高市首相が国会で外食産業を支えるプレミアム商品券やGoToEatの検討を認めたことで、10月19日にはサイゼリヤなどの外食株が大きく上がりました。背景には、食料品の消費税を下げる議論の中で、税率が据え置かれる外食への影響を心配する声があります。
ただし、商品券はまだ「検討」の段階で、何も決まっていません。株価は期待を先取りして動きますが、期待が外れれば大きく下がることもあります。政策のニュースを見たときは、「検討か決定か」をまず確かめて、家族で落ち着いて向き合っていきたいですね。

にほんブログ村

にほんブログ村