本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
本日(4/13)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比+74円(+0.26%)の28,156円という結果でした。
今日は130円安でスタートしました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表により、景気の先行き不透明感が強まり、米国株が下落しました。
それに釣られて半導体関連株が下落しました。
しかし好決算を発表した企業があったため、内需やディフェンシブ銘柄が堅調でした。全体を見ると、初めは下落基調でしたが後場に向けて上昇に。
ナスダックの先物も上昇しており、半導体関連株も後場には堅調でした。
しかし、米国銀行の決算が明日以降始まるため出来高はそこまで増えず。日経平均は最初に大きく下落し、10時ごろから上昇を続ける1日でした。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
ispace(9348)
ispace(9348)は「人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を目指す」宇宙スタートアップ企業です。
超小型宇宙ロボティクスを軸に、月面の水資源開発を先導し、宇宙で経済が回る世界の実現を目指しています。
月に眠る貴重な水資源を活用して宇宙インフラを構築し、人類の生活圏を宇宙に広げていく。
そして、地球も月もひとつのシステムとなり、宇宙インフラを軸とした経済が地球で住む人々の生活を支え、持続性ある世界を実現することを目標にしています。
SF世界を現実にするぞー!という企業です。
2010年9月に設立し、社員数は214名もいる会社です。資本金も128億円もありかなり準備されていることがわかります。
事業内容としては、
・月面データの調査支援および販売
・月周回および月面への高頻度輸送サービス
・月周回および月面へのペイロード開発支援
などで、要するに「月に行く」「月へモノを運ぶ」「月で水を探す」ということを目指しています。非常に夢がありますね!

すごいロマンのある話ですが、どれくらいの実現性があるのでしょうか?
実現するのは、はるか未来のお話なのでしょうか?
12日、同社の月着陸船が早ければ26日午前1時40分頃、民間で世界初となる月面着陸に挑戦すると発表しました。
同社の月着陸船は昨年12月、米国のロケットで打ち上げられ、地球から137万キロ・メートルの所まで飛行した。3月には月周回軌道に入り、着陸の準備を進めてきました。
着陸船には、玩具メーカーのタカラトミーなどが開発した探査ロボットや、アラブ首長国連邦(UAE)の探査車など7点が搭載されているとのこと。
もう今月には実現への第一歩!となります。

とても夢のある企業ですが、投資家としては夢だけでは不安になります。
企業の財務状態を確かめてみましょう。
まず決算状況を確認すると、2023年3月期は
・売上高は9億8400万円(前期比46%増)
・営業損益108億5200万円の赤字(前期は40億5600万円の赤字)を見込んでいます
来年の予想も出ており、2024年3月期業績予想は、
・売上高は61億9600万円
・営業損益は71億1800万円の赤字
売上高が6.3倍と急拡大する見通しです。

次に貸借対照表を確認すると、
・純資産が8,654,986千円(86億円)であることから企業の自己資本比率は約71%となり、比較的安定した財務基盤を持っていることがわかります。
・繰越利益剰余金の△4,210,385千円(42億円の赤字)であることから、企業は過去に損失を計上していた可能性があり、今後の業績に注目が必要です。
売上に対して赤字が大きいですが、月面着陸が成功しさえすれば大きく挽回できるとの状態です。
足元の資金も1年の赤字をなんとかできる程度にはあります。
今回のIPOでの資金調達もあるので、あとは月面着陸が成功するかどうかといったところです。
12日にispaceは、宇宙ベンチャー企業として日本初の上場をしました。
公開価格は254円でしたが、1日目は買いの注文が殺到して値段がつかず暫定で585円と公開価格の2倍以上となりました。
2日目の本日11時に1,000円の初値がつき、なんと公開価格の約4倍でのスタートとなりました。

MARKET SPEED
国内初の宇宙IPOのispace(9348)の本日の株価は、
現在値1,201円と公開価格の約4.7倍という結果に。
国内初、民間初の月面着陸に投資家の皆さんも大きく期待しているようです。